夏至-乃東枯(靫草の由来) | 侘寂伝文(わさびやブログ)

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ウツボグサ2861  

靫草 (ウツボグサ Prunella vulgaris) 

1年で一番陽の長い時期-二十四節季/七十二節では“夏至”の初項にあたる言葉で“乃東枯(なつかれくさかるる)”が用いられますが この“乃東”は靫草(ウツボグサ)を意味しています 

 

“乃東”とは 古来より中国で漢方薬に用いられる夏枯草(カゴソウ)の古名で 夏枯草の原料は靫草です 田んぼの畦や草地でよく見掛けられる紫色の綺麗な花で 冬至の頃に芽を出し夏至の頃に花穂が黒色化して枯れた様に見えるのが特徴です 草木が生命活動を謳歌し繁茂最中の初夏に なぜかこの草だけが枯れたように見える事から“乃東枯”と呼ばれるようになりました