蚯蚓出 | 侘寂伝文(わさびやブログ)

侘寂伝文(わさびやブログ)

樂菜わさびや公式HP http://wa-sabiya.jp/ 
Facebook公式ページ https://www.facebook.com/rakusaiwasabiya

樂菜 わさびや-蚯蚓出01  

  

立夏 次候 / 蚯蚓出 (みみずいづる) 五月壱拾日-五月壱拾四日 

   

七十二候の一つ 二十四節気/立夏の次候にあたり 5月10日~5月15日頃に相当します 季節は初夏 「蚯蚓が地上に這出る」という意味 元となった中国/宣明暦でも“蚯蚓出”と呼ばれています 

   

  

  
樂菜 わさびや-蚯蚓出02  

  
料理人にとってかけがえの無いパートナー 蚯蚓  

  

現在の日本は殆どの道路がアスファルトで舗装されているので 見掛ける事が少なくなったせいか 若い世代の方々はミミズに対し “ゲテモノ”の印象を持つ傾向がありますが 料理に携わる人間の“いろは”では “蚯蚓と蜜蜂は料理人に欠かせないパートナー”なんです 

    

私も料理に使う青果類を物色するため契約先の畑や 清酒の原材料になる酒造米が栽培されている棚田を視察する際 各土壌の状態/堆肥率を確認するのに 必ずこのミミズさんを目視しています まだ先人達の域には及びませんが 見る人によっては ミミズの色.艶等の状態で この畑の健康状態や使用農薬の濃淡が分るらしいです 

  

私達が毎日口にする野菜等 轢いては土壌から生まれる食物全て 蚯蚓などの微生物が齎す“土地改良”のご加護あっての産物です 余談ですが梅雨の時期 ミミズを多く地上で見掛ける現象は 雨水が土壌に浸込む事で土壌が酸素不足状態になるため という事が研究により判明しています  


  
樂菜 わさびや-蚯蚓出03  
  

ミミズに小便をかけるとキンタマが腫れる 

  

あまり耳にしなくなった言伝ですが “田畑を耕してくれるミミズに 小便を掛けるような失礼をするとキンタマに罰があたる-”という 尊敬と感謝に由来する迷信に由来している説が主流です