自治医科大学受験記(サバイバルレース大学) | 母の立場の医学部受験記(浪人・再受験・現役・反抗期)

母の立場の医学部受験記(浪人・再受験・現役・反抗期)

1番目の子は大手予備校一浪で国公立。2番目の子は現役で国公立。3番目の子は反抗期の末、大手予備校→理系学部入学→休学し私立医学部専門予備校→再受験 で3人とも医学部へ進学しました。
大学入試センター試験と相性が悪いし、反抗期はすさまじいしのトホホな体験談です。

2番目の子Bの自治医科大学受験記です。

(今は若干、この方式は変わっているかもしれません。)


自治医科大学は、へき地医療に使命を持ち、

各自治体がお金を出して設立していまうので、

各都道府県から2~3名(今は栃木枠もあり)が入学します。


従って全国各都道府県からの精鋭が集まり、

しかも都道府県で学費を貸与してくださる

(そのかわり卒後は都道府県で奉公)

ありがた~い大学です。


その分、合否には「都道府県の意向」が大きく働くように思います。


実際、少しでも長く都道府県のへき地で活躍してほしいから、

「若い男子」(つまり現役男子)が有利ではないかと言われている都道府県や

やはり多浪はちょっと・・・・という傾向の都道府県もあるらしいです。

(噂ですが)


2番目の子Bが現役でこの都道府県の1次試験を突破し、

栃木まで行って2次試験を受験しました。


しかし、結局ダメだったというサバイバルレースの記録です。


ちなみに1番目の子Aは現役と1浪時に受験。

3番目の子Cもまた現役時に受験。

引っかかりませんでした。


ちなみに我が家の子はAとCは

都道府県一番と言われる進学校に通学していましたが、

2番目の子Bはその進学校に落ちています。


でも1次試験に合格したのはそのBです。


わからないもんです。



Aの同級生の中には、現役時代に1次試験を突破し、

翌年の1浪時に再受験したところ、

1次にも引っかからなかったという人もいました。


つまり、自治医科大学の受験は、


「その年にその都道府県から何人受験し、

その年の上位から数えて何番目か」

左右される要素が大きいようでした。


3人の子供たちが受験した時の自治医科大学の入試科目は英・数・理2科目で、

しかも出題範囲がセンター試験と同じ。


そして、都道府県の職員が採点するのでマークシート方式です。


なので、国公立医学部志望者が受験する割合が高くなります。


私立医学部受験者は、学費の面でも

自治医科で学費貸与で学ぶ必要がない人がほとんどですから

そうなるのも当然と言えば当然ですが。


試験当日の夕方、あるいは翌日に

学科試験及第者15人くらい

(?都道府県によって違いあり)発表になり、

翌日に都道府県の医療担当者の職員(多分)と面接・作文があります。


で、そこでだいたい10人以内に絞られ、

各都道府県の学科試験の合格者が

栃木の自治医科大学で面接・小論文を受験します。


今はなくなりましたが、その受験の前日には、

所属している都道府県の在学生が、

キャンパス内を案内してくださったり

差し入れをしてくださっていました。


しかし実は都道府県の段階で、

すでに合格者は絞られているという噂が以前からありまして。


我が子Bのように、サクラ1次合格者(多分)には、

国公立2次試験前の貴重な時間を割くより、

1次の段階で落ちていたほうが良かったのではという話も聞こえていました。

(あのころ、今のように候補の何番目なんて開示あったのかな?)


事実、この合否が気になって、国公立前期試験の勉強が

手につかないということはよく言われていました。

(↑ネット上の情報)


その後、正式な発表前に各都道府県の関係部署より

合格候補者本人に電話が行き、

合格候補者だが、したら入学するかの意思確認の連絡があります。


この時点で他の国公立の推薦合格や他大学進学が判明していればお断りし、

次点の受験生に連絡が行き

最終的に2~3人の合格者となります。


20人しか受験しなくても、合格者は各都道府県から2~3人。

100人受験しても合格者は合格者は2~3人です。


100人くらい → 15人程度 → 10人以内 → 2~3人


まさに自治医科大学の入試は

サバイバルレース


その「合格者候補になっていますが、どうしますか?」の電話が、

大学の合格発表の数日前の(役所が開く)8時30分頃から始まりました。


辞退者がいれば当日夕方、あるいは翌日まで電話が周ります。


ここから2ちゃんねるの情報に頼りまして、

どの県はすでに電話が回ったとか、

まだ電話が来ないけど、きっと辞退者がいて次に回しているに違いないと信じたいとか、

夕方だけどもうダメポとか・・・・


自治医科大学の1次合格者なら経験があると思いますが、

何も手につかない一日となります。


私もこの電話を待ち続けて、家電はボイスワープにし

B本人は学校に行っていたため母親の私が携帯を手離せず、

「待ち人来ず」の一日を送ったら・・・・

精神的にやられましたダウン


合格発表日には、各都道府県からの電話で、

入学の意思がはっきりした及第者が最終合格者として発表されます。


この最終合格者は、国公立の2次試験の日には各都道府県に行き、

本人が入学手続きをしまければなりません。


つまり、自治医科大学に合格したら、国公立2次試験は受験できないということです。


今はこの発表の仕方が若干変わったらしいですが。


多くの自治医科大学1次合格者が口にするのは、

「国公立の前期試験の勉強が手につかない」ということでした。