おがくず。
シイタケ栽培やら生きた海老さんを梱包するためやらに使われる木屑(もちろん、食べられません)。
なんの話かって…それは、昨日のこと。
『おがくずクッキー』なるものが、我が家に届いたのですよ。
正しく言うと、おがくずのようなおからクッキー♪
ワタクシ、実は、知る人ぞ知るヒーロー好きでして。
といっても、ここ10年ほどの間に台頭してきた、ちっちゃいお子さんを持つお母さまを虜にする平成の世のイケメンヤサオトコヒーロー達のことではありませぬ。THE・昭和のヒーロー。平和のために個を投げ打って戦う、濃いめの男。
特に夢中になってたのが、中学生の頃の事。
当時、毎週楽しみに見てた番組の一つが、超人機のめたるださん。
で、そのめたるださんやってた俳優さん、某せのーさんのブログを覗き見していたらば、
「ダイエットに使った、とってもまずいおがくずクッキー、希望者にプレゼントするよ♪」という夢のような告知がありまして。
「ほっほ~ぅ。おからのクッキーか。おからクッキーなら、ダイエット用に売ってるのを食べたことがあるぞ。
やたら硬くて水分奪われるクッキーだったが、きっと食えるに違いない。
せのーさんが手作りなさったクッキーなんてありがたすぎるから、是非欲しいぞ!」
そう思った私は、嬉々として希望のメールをしたのですよ。
仕事から帰ったら、子ども達が「お母さんに何か届いてたよ♪」と。
息子と娘が興味津々で見つめる中、ミッフィーちゃんの包装に貼られたガムテープをべりべり剥がしてみると、
そこにはテープカッターの箱!?
それをいそいそ開けると、プチプチにくるまれたジップロック的袋。そして、かの『おがくずクッキー』。
望みの品とご丁寧なお手紙にテンション上がる母と、面妖な品物の到着に困惑する子ども達。
というわけで!早速いただきました(≧▽≦)。
一家でありがたくいただいて、悶絶した一夜の出来事をここに記します。
さて、袋を開けた瞬間、おそらくオカラ臭。
嗅いだ事あるようなないような香り。食欲をそそ…ら…れ…はしない。
ちょっとたじろぎつつもまずは母が口へ。
…。
うん。いいのです。いただけたことがうれしいのですよ。私は。
とりあえず、娘に勧めてみます。
娘の反応は以下のとおり。
まずは眺めて、「え?なんか…セメントみたい。」
(ぱくっ)←小さ目に一かじり。
「うっ!味もセメントみたい。」
戸惑いながらも、饒舌に感想を述べつつ、何口か食べておりました。
そして、最後のひとかけらを、そ~っと母に返却。これ以上は危険と判断したのか?
しかし、多少、料理をたしなむ彼女の事。
「メープルシロップかけたら、いけるんじゃない?」等、打開策を提案してくれまして。
「でも、すごいねコレ。なんか、煉瓦食べとるみたい。」等々、日が明けた今でも、感想を述べ続けています。
彼女のクッキング魂に、ちょっとだけ火がついた。そんな感じです。
次。息子を騙します(いや、騙してはない)。
東映チャンネルのおかげで、昭和のヒーローに造詣の深い小学6年バカ男子。
めたるださんのクッキーと聞いて、様子をよく確かめもせず。
恐る恐るかじった妹とは対照的に、ぽいっと丸ごと口の中へ放り込みました。
そして、ぽいっと口に放り込んだ直後…ソファーにばったり倒れ込んだ!!
その後、しばらくもそもそしたのち、何もコメントせず。おもむろに、立ち上がって。
テーブルの上に置いてあった巨大水筒を抱き寄せ、水筒のお茶を一気に飲み干しました。水分奪われたんかな?
彼の中で、今まで知らなかった世界がひらけたようです??
最後。疲れて帰宅したサラリーマン。
旦那に、食後のデザートとして勧めてみます。
警戒して嫌がる口へ投入。
…したところ、こちらも何も言わず。
口を押えてどこかへ走り去りました。え、そんなに!?
どこかから帰ってきた旦那は、やや涙目で静かに一言。「なまこ塀の土をかじってる感じだった。」
そして、「なんなぁ、あれは!?食って大丈夫なんか?」と、悪意のない妻に抗議。
どうやら、彼にも、今まで知らなかった世界がひらけたようです。
といった感じで、美味しく食しています。
ありがとうございます。めでたしめでたし♪