栗林あや(いがぐりこ)です。

 

今日は、母が大腿骨骨折をして、術後4ヶ月の通院日でした。

 

 

 

 

実は、数日前に

介護施設の方から、私に電話がありました。

 

「母が自分の服を切ってしまった」との報告でした。

 

 

具体的には、

服の襟首や、Tシャツの前面、

ズボンのウエストや、裾、

さらに靴の履き口まで切ってしまったのです。

 

 

施設の方は驚きつつも配慮深く、

通院日に着るものがなくなってしまうことを心配してくださって

 

「必要であれば、新たな衣類を持ってきてください。」

との連絡をしてくれたのでした。

 

 

 

 

そうなのです。

 

実は母は、以前から

こういった行動をしてしまうのです。


何でも切ってしまう、形を変えてしまう。

くっつけたり、貼り付けたりしてしまう。

 

 

どうやら本人的には

服の着やすさを追求して

「アレンジしているつもり」のようで、

 

実家じまいをした家の中に残されていた母の服も

全て同様にアレンジされていました。

 

どの服も、襟ぐりや袖や裾が切られていて

ボロボロなのです。

 

 

入院後、あまりにもボロボロで

みすぼらしくて着られる服がないので、

下着も服も全て、私が新調したのでした。

 

 

母は、精神障害の人によく見られる症状の

洋服などの擦れが気になる「感覚過敏」があるのかもしれません。

 

あるいは、もう一つの可能性としては、

母は昔ミシンで内職をしていたことがあって、

その頃の記憶を辿り

裁縫をしている気持ちになっているのかもしれません。
 

 

 

母のこの行動は、

私が小学校高学年くらいの頃から始まりました。

 

 

家の中のいろんなものを

アレンジして切り取ったり

変に縫い付けたりするようになりました。

 

 

母は自分の髪の毛は自分で切っていたし、

(ざんぎり頭になっていた)

 

部屋のもの(カーテンなど)も

切ったり貼ったりして、

お手製のボロボロにしてしまうのです。

 

窓にガムテープで布を貼って

暗幕のように封印したり。

 

お菓子の空き箱をガムテープで壁に貼り付けて、

ボロボロの収納などにもしていました。

 

 

その出来は小学生の工作以下のレベルなのです。

でも母は気にならないらしいです。

 

本人的にはこだわりがあって

それで良いと思っているようです。

 

むしろ市販のものは受け付けず、

買ってきたものには

なにかしらのアレンジを加えてしまう。

 

 

母の手にかかると、どんなに新しいものも

あっという間に朽ち果てて

ボロボロになってしまうのでした。

 

 

 

ぱっと見は、普通。

 

会話も普通だし、

むしろ、おしゃべりで

まるで幼稚園児の女の子のように明るく喋る。

 

 

でも、なんだか格好がボロボロで怪しい。

なんだかへんなお母さん。

 

 

小学生の頃から私は母の異常性に気づき、

そのために悩んできました。

 

私も髪型を変に切られたり、

変なお化粧をして学校に行かされたり…

 

私自身が、母による変なアレンジの対象にされてしまうのが、すごく嫌でした。

 

まるでリカちゃん人形のように扱われている気分で、

とても苦しかったです。

 

 

 

先月、施設に移る時は

母は私が新調した「ちゃんとした普通の服」を着て入居したし

明るく人懐っこくおしゃべりする母だったので、

 

突然の、母のボロボロで奇怪な身なりに

施設の方は驚いていました。

 

 

「突然服を切ったりして、びっくりしました。

お母さん、日によって言ってることが違うことがあったりもして。

 

精神障害をお持ちなのは聞いていたけど、

普段はおしゃべりも明るくて人懐っこいし、しっかりしていらっしゃるから、どこが障害なのかぜんぜんわからないくらいでした。

 

見た目ではわからないから、いろいろ大変でしたね。」

 


施設の方が、母の状況を理解してくださって、

それが救いとなりました。

 

母の突然の行動に驚きつつも、

母の日々の言動に一貫性がないこと、

そしてその一見明るく人懐っこい性格の裏に隠された状況を理解してくださいました。

 

 

施設の方と話して、

本人がそれで良いならこのまま様子をみましょう、

ってことになりました。

 

 

幸い、母はこういう奇怪な行動はあるけれども、

施設では持ち前の明るく人懐っこい性格を活かして

みんなから可愛がってもらっているらしいです。

 

本当にありがたい・・・。

 

 


今日も私は念の為、

新しい服を買って持って行きました。

 

綿で締め付けの少ないもので、

できるだけ母が快適に着られるものを選びました。

 

・・・でもまあ、この服もまた、

母の手で切り刻まれてしまうことでしょうな。

 



そして、今日は病院に連れて行って、

食堂でお昼を食べ、

検査と診察を終え、施設に戻りました。

 

 

診察の結果、母の状態は異常なしで、

来年の術後1年の検査を終えれば、

もう受診しなくていいとのことでした。

 

 

遠方からの通院は正直に言って大変だったので、

これはとってもありがたいニュースでした。


まあ・・・他にもすったもんだがあって、

 

病院への外出の間、

母は子供のように駄々をこねて、わめき、

赤ちゃん言葉で甘えてきて・・・。ネガティブ

 

げんなり。

私はすげぇ疲弊しました・・・・。絶望

 

 

でもまあ、

今日を何とか乗り切れて本当に良かったです。

 

 

image

 

なんとなく、今日でもう、

母に母親を求めるのは諦めることにしました。

 

今までの人生、

母が母親でないことや、

 

私が母親役になってしまうのが

とても苦しくて。

 

子供の頃から、

母がどうしたら母親になってくれるのか、

苦しみながらも

「母の愛」を追い求めて生きてきました。

 

 

でも、もう、

良い意味で諦めることにしました。

 

なんか、ストンと諦められました。

 

もういいや。

私には、姑もいるし。

「普通のお母さん」を体験することもできている。

 

 

この人には、そういうのが

「無い」のがわかったのです。

 

悪気なく、障害を持ってから

もう母親の感情が「無い」のです。

 

仕方ない。

誰も悪くないし。

 

もういいや、って思いました。

 

 

 

 

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