栗林あや（いがぐりこ）です。
今朝のYouTubeにこんな投稿をしました。
未来のことを考えて不安になるのって、
当たり前なんですよね。
カウンセリングをしていると、
よく「未来のことが心配で…」と悩んでいる方に出会います。
でも、その心配って当然のことなんですよ。
なぜかというと、
私たち人間は、不確定なものに対して
不安を感じるようにできているからです。
未来のことって、
本当に分からないですよね。
私たちは「分からないこと」に対して
怖がる傾向があります。
例えば、危険なジャングルの中で
道が2本に分かれていて、
右の道は過去に通ったことのある知っている道、
左の道はまだ通ったことのない未知の道だとします。
皆さんならどちらを選びますか？
恐らく、多くの方が右の道を選ぶでしょう。
なぜなら、その道は前にも通ったことがあるから。
未知の左の道は、何が起きるかわからない。
毒蛇がいたり、猛獣が出てくるかもしれない。
岩が落ちてきたりするかもしれない。
もしかしたら死ぬかもしれない。
未知のものに対して
恐怖感や嫌悪感を感じて「避ける」のは、
私たち人間に備わった
命を守るための本能なのです。
だからこそ、
将来のことを考えると
不安や恐怖が出てくるのは当然です。
例えば、
「この先、恋愛でどうなるのだろう」
「子供が大きくなったらどうなるのだろう」
「将来お金は大丈夫だろうか？」
・・・など、
まだ起きてない未来について考えれば
誰もが怖くて不安になるのは無理もないのです。
時にそれは
命の危機を感じるくらいの
ものすごい恐怖に感じる場合もあるでしょう。
だから、
未来のことを心配に思うのって
当たり前のことだし、普通なんですよ。
それは私たち人間が
本能で持っている恐怖心です。
その恐怖心をなくそうとするのは、
本能をなくそうとするのと同じで、
不可能なことなのです。
最近、私も、このことを実感する出来事がありました。
それは私の母の家のことでした。
母が介護施設入居のため、
いま、娘のわたしは
母が住んでいた団地の「実家じまい」を進めています。
この部屋は40年以上住み続けていた部屋で、
団地の退居の手続きや、
水道高熱関係や電話やらの
解約の手続きと片付けをしています。
その手続きの一部として、
40年前からある湯沸かし器と、
風呂釜、浴槽など
大きなものの処分が必要でした。
これらは一般の業者では処分できず、
危険物を取り扱える業者を自分で探して
処分しなくてはなりません。
費用もかかります。
私はとても不安になりました。
そのとき、
団地の管理会社の窓口で対応してくれたおじさんが
親切な言葉をかけてくれました。
私が「一人で不安だ」と打ち明けたとき、
おじさんは
「ここに来る皆さんのほどんどが
団地を退居するのは初めての経験の方です。
みなさん不安だとおっしゃるけど、
これまでにたくさんの方が
こうやって手続きをしてきました。
私たちはそのための職員ですから、
わからなければ聞いてもらえれば大丈夫ですよ。
こちらが言う通りに手続きしてくだされば、
終わりますからね。
あなたが不安になることは、みなさんも同じでした。
でもちゃんとできてます。
だから大丈夫ですよ。」
と言ってくれました。
その言葉を聞いて、わたしは
「不安なのは、私だけじゃないんだ」と思えました。
そして、
多くの人が同じ経験をしていると知ることで、
私自身の不安がちょっとだけ減ったのです。
大丈夫。
みんな不安だし、
そんな中でも、みんなできているから。
それは、私の勇気になりました。
不安な時、
その未来への不安を一掃しようとすると、
逆に深みにハマってしまうことがあります。
でも、手元にある確実なものや、
経験済みのことに目を向けてみると、
その不安を少しだけ和らげることができます。
例えば、数ヶ月先の予定を立てたり、
楽しいイベントを計画したりすると、
少しは心が軽くなるかもしれません。
それは、
私たち人間は、「不確定」なものに対して
不安を感じるようにできているからです。
だから、
「確定していて安心できる予定」を作って
それに目を向けると
多少は、その恐怖が和らぐ場合があるのです。
でも、上に書いた通り、
未来への不安を完全に無くすことはできません。
だから、それを受け入れることが大事です。
未来について考えて不安になるのは、
人間として仕方のないこと。
これを理解して受け入れるしかないです。
これは、人間が持つ普遍的な恐怖心だし、
私たち一人一人が不安を感じるのもまた、自然なことなのです。
未来のことを考える時、
不確かなものに心を奪われるより、
確かな予定や経験に目を向けることが大事です。
そして、他の人も自分と同じように
不安を感じていることを思い出すことも大切です。
私たち全員が、過去に
未知のものに挑戦して
不安を抱えつつも、前に進んできたのだから。
もしかしたら、今、これを読んでいる方の中にも
未来に不安を感じている方がいらっしゃるかもしれません。
でも、それはあなただけの問題ではないんです。
私たちは皆、
未知の未来に向かって歩んでいます。
未来のことを考えて不安になることは当然です。
未来の不安を完全に解消することはできなくても、
少しでも安心感を得られる方法を
ちょっとずつ探しましょう。
そして、自分の不安を受け入れつつ
新たな経験や楽しみを見つけて
充実した日々を送ることができたら、
それが一番です。
何度も繰り返して抜け出せない悩みに
