あの人みたいになってしまうのが怖かった。


バスの中でブツブツと独り言をしゃべり続けて、突然大声をあげる

たまたま居合わせた爺さん。

公園でコーラを飲んで、わめきながらおかしな事を叫んでいる

頭のおかしなお兄さん。


認知症で、大きな叫び声を上げて、団地の四階から、箪笥を投げ捨てようとしたり、
叫びながら徘徊する、祖母。

喧嘩して「血が止まらない」と

私の大切にしていたシールを止血に使ってしまったらしい、父。

わめきながら、殺してくれよという父。

ヒステリーな母。

問題行動をたびたび起こして

突発的に要領を得なくなってしまう母。



みんな頭が狂っているのだと思った。

大人になると頭がおかしくなって

正常な判断ができなくなってしまうんだ。

子どもの頃から、そんな恐怖があった。
みんな頭がくるってる。こわい。


今思うと、あれは、なんだったんだろう。

私の人生が、あんなにも狂った大人たちに囲まれていたのは

一体なんだったんだろう。

たまたまなのか、地域性か??
1980年代、当時の日本ってそんなものか?



狂った身近な大人たちを

世間から隠しておかなければならないと思った。

正常な人たちが住む世界の片隅にある

私の身近な環境は、異常な世界だという認識はあった。


そのうち、自分がおかしいのではないか?と思うようになった。


わたしも、あの人たちの血を引いているのだから

そのうち狂ってしまうのかもしれない。
 

もしかしたら、もうすでにおかしいのかもしれない。
 

もしかしたら、私ももうすでに

狂っているのかもしれない。



自分の判断に、自信が持てない。
自分の感覚に、自信が持てない。


自分がとち狂ったことを言ったり

やったりしているんじゃないか

怖くなった。


わたしも頭の狂った人の血を引いているのだから、
いつかわめいたり叫んだり問題行動を起こしたりして、
人様に迷惑をかけてしまうんじゃないか怖かった。

というよりも、それは私に人生において

変えられない決定事項だと思っていた。


それが、デフォルトの感覚だった。


「親ガチャ」っていう最近は便利な言葉がある。

「これを引いてしまった私の運命は、もう決まっていて変えられない。」


まさに私は、私が見ている恐怖の世界通りの状況を

せっせと作り上げてきた、とも言えるのかもしれない。
 

 

 

 

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