いがぐりこ、こと、栗林あやです。

 

今日は、私の実家の母を連れて、

浜松市から富士宮市へ行って来ました。


10年前に亡くなった

私の実家の「ばぁば(祖母)」の、

納骨の日だったのです。

 

 

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10年前に亡くなった祖母の納骨。

 

・・・「???」だよね。

 

 

 

これまた話すと長くなり、

ミラクルでスピリチュアル的でもあるので

興味のある方だけ、お付き合いください。

 

 

 

 

10年前、私の実家の祖母(ばぁば)が

老人福祉施設で亡くなりました。

 

 

当時、母も私もお金がなくて。

 

 

もともと気の強い性格で、体力があった祖母。

 

認知症が進んで

罵声をあげたり、徘徊して暴れることもあったので、

施設はおろか、病院に連れて行くのも暴れて大変でした。

 

 

祖母は、しばらく私の実家の市営住宅で

母と二人で暮らしていましたが、

母も独り身で、バイトを掛け持ちして食いつないでいる状態。

 

 

母の仕事中に

祖母が徘徊したり大声をあげたり、

モノ(タンスなど)を階段下に落として破壊したり...

近所の方に迷惑をかけてしまうこともありました。

 

 

 

わたしはその頃、

もちろんまだ心屋も知らなかったし、

鬱の薬を勝手に断薬して出産した影響もあったのかもしれない。

 

おそらく、今冷静に当時を思い出すと、

自分でもうつ状態だったと思います。

 

記憶があまりなく、

かなり曖昧な部分がある、薄暗い時期です。

 

 

 

結局、祖母が徘徊した際に股関節の骨折をして

寝たきりになったのをきっかけに、

 

介護認定を受けて、

市内の遠方の施設に入ることができました。

 

 

実家にはバイトで食いつないでいる一人暮らしの母親。

私は、2人目の妊娠がわかったばかり。

 

 

祖母は、その後、諸事情により施設を転々とし、

やっと最期、希望していた

実家の近所の福祉施設に入所することができました。

 

ここなら、母が負担少なく、祖母の洗濯物を運んだりできる。

そういう場所でした。

 

それから数ヶ月後に、祖母は亡くなったのです。

 

 

 

肉親は母と私。

それから、私の子供達。

 

 

私は当時、長女と生後1ヶ月の次女を抱えて

右も左もわからぬまま母と、

祖母の葬儀を済ませました。

 

 

お墓を建てるお金も頼るあてもなく、

親戚もいなかったので、

 

市営墓地の納骨堂に

祖母のお骨を納めてもらいました。

 

 

この頃の記憶があまりなく、

朦朧としてうつ状態だった私のそばにいてくれた旦那には、

「代々続くちゃんとした家庭」に育って、到底理解できない世界だったろうに、本当に感謝です。

 

 

 

 

 

それから、この10年の間に

母の外傷性くも膜下出血での搬送・入院や

数々のトラブルがあり。

 

 

私は、もう、どうしようもなくなって、

あることをきっかけに、

 

これまで避けて来た母のことを「遠ざける」のではなく、

「心から許す」ことに決めたのです。

 

母のことを「愛する」ことに決めたのです。

 

 

 

その過程で、私の中で

祖母の生い立ちに関連する

ある「置き去りにしていた過去」があることを、

思い出しました。

 

 

ずっと気になったまま、

見ないようにしてずっと置き去りにしていた

その「過去のフタ」を、

 

人の手を借りながら

思い切って開けてみたのです。

 

 

そしたら、ずっと私の中で見ないふりしてきた

祖母のことも「愛する」ことができました。

 

と、いうより「愛する」と決めたのです。

 

 

 

祖母の生い立ちに関連する過去の出来事や

それに伴う恐怖が、

私の中で、やっと終わった瞬間でした。

 

 

 

いままで「可哀想」だと思っていた、

母のことも、祖母のことも。

 

可哀想だと憐れむのではなく

「幸せを祈ろう」と腹をくくった瞬間でした。

 

 

 

まあ、そんな「ぱっかーん」みたいなのがありまして。

 

 

 

そしたら、その3日後くらいに

ひょんな用事があって実家に帰ったら、

 

 

な・・・なんと・・・・・・

 

祖母のお骨があったのです!!!びっくり!!

 

 

 

 

10年前、納骨したままの

綺麗な白い骨壷と骨袋に入った状態の、祖母のお骨が。

 

10年前の状態のまま

なぜか実家の市営住宅の仏壇の横に、

ちょこんと置いてあったのです。

 

 

 

びっくりして、母に事情を聞くと、

 

10年前に納骨した

市の墓園の納骨堂の収蔵期間が

10年で切れて、

 

墓園の職員の方が、遺族である母に、

祖母のお骨を届けてくれたそうなのです。

 

 

 

・・・・・こ・・・・

こんなことってある???!!!ポーン!!

 

 

 

それで、その後、いろんな選択肢を母と話し合って。

 

私は家を出た身なので、

すべて母が満足できる形にしたいなって思いました。

 

 

母は最初、そのまま市営墓地で永年供養をお願いしようとも言ってたんだけど、

その後、人の紹介やご縁などあって、

 

祖母がずっと熱心に信仰してきた宗教の、

富士宮の墓園に納骨してもらうことに決めたようです。

 

 

「あやさん、ばあちゃんのお骨の件なんだけど、

ばあちゃんはずっと熱心に信仰して来たから、

やっぱりあの、富士の墓園に入れてあげたいと思って。

 

10年前の葬式の時には、

私も、とてもそんな心の余裕がなかったから。

 

こうして今、ばあちゃんがうちに戻って来たのは、

きっと何が意味があると思うの。

ばあちゃん、富士に眠れたら幸せだと思って。

 

あやさん、遠くて悪いけど、

ばあちゃんの納骨に、

富士まで連れて行ってくれないかねえ?」

 

 

そう母に言われた。

 

わたしは、母の望む形が一番良いと思った。

 

10年前の納骨を、心残りがないように

ちゃんとやり直すチャンスをもらえたんだなって思った。

 

 

 

母はくも膜下出血の後遺症で

高次脳機能障害があって、

手続きの書類系に頭が回らなくてダメなので、

 

とにかくわたしは母の希望通り、

いろんな手続きの手助けをしただけでした。

 

 

 

 

それからしばらく経って、

今日が納骨の日。

 

 

実家の母を連れて、

旦那と娘たちと私で

浜松市から墓園のある富士宮市へ行って来ました。

 

 

 

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こんなに母と長時間車に一緒に乗ってるのは、

子供の時ぶり?で。

 

ぶっちゃけ、想像以上に苦痛だった・・・(笑)

 


クドいクドいクドい....!!

 

母の話が超クドい!!('A`)

 


母への嫌悪感がよみがえる!!(ヽ'ω`)ゲッソリ

 

 

 

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◆母のクドさ、その1

 

車に乗って早々子供たちに向かってキモイ話

 

母:「ねー!ここ見て〜

ヒロコちゃんね〜!(←母の名)

8月に包丁で指を切っちゃってねぇ〜!あははは!

焼きそばを食べたくってキャベツの芯のところを思いっきり切ろうとしたら、

親指のここをグサーーーっ!でね!!

そしたら肉がパックリ、、

血がどっぴゅーーーー!!っと、、そんでねー!

ドクドクなるから指を思いっきり締めて、心臓より上の位置に・・・」

 

 

やめてよ!気持ち悪い!(@Σ@;)

 

そういえば、わたしの中に住む「妖怪お母さん可哀想」は、ここから来とんのじゃ!!!

 

気持ち悪い痛い話や苦労話を、やたらとリアルにしてくる。

 

臨場感溢れる効果音やジェスチャーとともに

めっちゃリアリティー満載で伝えてくる。

 

私が子供の頃からそう。

 

 

 

◆母のクドさ、その2

 

いちいち実況中継する

 

母:「はーい!島田に入りましたー!島田!すごいね、さすが島田はすごいね!いやぁー!島田まできちゃった!すごいね!!

わー!トンネル入るよ!トンネル入るよ!わああああ!真っ暗ああああー!!トンネル入ります!さあ!光が見えて来ました!でるよー!でるよー!トンネルでるよー!

わあああ!富士山!富士山!富士山!すごいね!みなさま〜あちらをご覧ください!富士山です!!

もうこんなとこまで!いゃー!こんなとこまできた!すごいね!!えーーー!もう富士宮まできたよー!ふじのみや!ふっじのみやっ!富士宮でーーーす!」

 

 

もーーーうるさいっ!!ヽ(`Д´)ノ

 

私が子供の頃からそう。

 

変なリズムと抑揚をつけて、

即興の歌のようにして言ってくる。うざい。

 

あと、島田ではなく、

この時通過したのは「吉田インター」である。

 

ちょいちょい間違えてるので、

都度心の中でツッコミを入れてしまう。

 

つまり、私も、母の変な抑揚付きの実況中継に

思わず耳を傾けてしまっている。うざい。

 

 

 

◆母のクドさ、その3

 

察してちゃん。

 

・「へぇー。スシローだって。|д゚)チラッ」

 

・「へぇーー。ラーメン屋さん。|д゚)チラッ」

 

・「へぇーー。いろんな食べ物やさんがあって迷っちゃうねぇ|д゚)チラッ」

 

・「やーー。コレ(海鮮丼)、、、、高いわよねぇ。。。|д゚)チラッ」

 

 

※おなかが空いたのでどっか寄ろうとか、

食べ物屋に寄りたいとか、コレ食べたいとかは言わない。

察してちゃん。いちいちコッチ見る。

 

→なんだかんだで、結局ほしい物ゲットしてる

 結局ウニいくら丼を食べていた・・・。

 

 

 

 

◆母のクドさ、その4

 

日中、TVばかり見てるので、私より世間のことに詳しい。

 

コナンのジュース?の豆知識。

無添加だけでできててどうのこうの。

なんのことだ?

 

鬼滅の刃?の主題歌を口ずさめる。

(また変な抑揚でちょっとずつ間違えながらオリジナルに変換して歌うので、子供らに指摘される=耳を傾けてしまう。)

 

ムジカピッコリーノがどうのこうの.....

 

一連の芸能ニュース。

ジャニーズ系の若い子たちの名前。

 

 

.....すごい....

でもその豆知識いらん。いちいちクドい。

 

私が子供の頃からそう。

 

ジャニーズ系アイドルはめちゃ詳しい。

昔は光GENJIの 赤坂晃くん のファンだった母。

 

なのに、光GENJIの歌は、

変なアレンジつけてオリジナルの抑揚で歌う。

(んで歌詞をちょっと間違えて、オリジナルな歌詞に変えてうたう。)

 

いちいちうざい。

 

 

 

(>'A`)>ウワァァ!!

 

そうか。
うちの母は、前者のめっちゃ族だから、うざいのだ。

 


障害と加齢による認知で、

「めっちゃ族」がさらにクドくなってる!!('A`)

 

障害があるから、

後者の周りが見えていない性質に似ているように見えるが、

本来、母は前者のはずだ。


そんで、前者特有の「へんな気遣い」があって、
気遣いしてることに「敢えて気づかれたい」という想いがあふれ出てて、

「気を遣わなくてもいいよ。と言われたい」オーラがすごい!!!!

 

「察して気遣いちゃん」で

めちゃくちゃうざいーーー(>'A`)>ウワァァ!!

 

 

これは身内にしかわからないクドさである・・・・笑

 

 

 

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まあ、そんなこんなで、無事、納骨を済ませて来た。

 

富士山の見える

とても綺麗でスケールのデカイ墓園だった。

 

 

 

ばあばも、こんな雄大な土地に眠れて、

きっと幸せだろうなあ。

 

10年前、朦朧と過ぎた納骨を、

やり直させてくれて、ありがとう。

 

 

わたしは、正直、宗教そのものに対して

あまり良いイメージがないのだけど、

 

熱心に続けて来た ばあばだから、

きっとこれで良かったんだろう。

 

 

売店で、母にぬいぐるみを買ってもらい、喜ぶ三女。

 

 

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三女は、祖母が亡くなったあとに生まれたので、

もちろん、祖母のことは知らない。

 

 

 

長女も次女も、母にキーホルダーを買ってもらった。

 

・・・まあ、母が財布から出したそのお金、

さっき私が母にあげたお金だけどね(笑)

 

 

母:「よーし!ヒロコちゃんね!ばあちゃん納骨してね、気が大きくなってるからね!買ってあげるでね!!!どーれ!買ってあげる!!!」

 

 

って・・・それ。

私がついさっき、アンタにあげた1万円札やん。

 

すごいな!!!

他人のふんどし、すごいな!!Σ( ̄□ ̄;)

 

 

 

 

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墓園を出るころ、空が曇り出して、

高速道路に乗ったら、雨が降って来た。

 

 

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屋外にいる時に、雨に降られなくてよかった。おねがい

 

 

 

と、いうわけで、

先ほど帰宅。

 

わたしにとって、とても長い1日がおわりました。フー(´ε`; )ノ

 

わたしにとって、意味のある1日が、無事おわりました。

 

 

 

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ありがとう。