幼稚園年長の時。

お父さんから、ペンダントをもらった。
突然。

赤いアルファベットのGがついた
ペンダント。

「ぐりこちゃんの、Gだよ。
ぐりこちゃんのしるしだよ。」
お父さんが言った。


へぇ、じぃ、かぁ。
わたしのしるしかぁ。

G!ぐりこ、の、じぃ!!


わたし、とっても嬉しくって、
公園に着けていった。


おかあさんには、
「取っていきなさい」って言われたけど、
どうしても着けて行きたかった。


公園で一人で遊んで、

帰るころ、



?!



ない!!



Gが、、、、、、ない!!!!!



首についた鎖はあるのに、
先っちょの、

Gだけ、



ない!!!




ない!!!ない!!!ない!!!



ぐりこ、のGがない!!!


赤い、ぐりこ、のGがない!!



ないよーーーー!!!



公園の中さがしても、

道路さがしても、

団地の路地を探しても、


ない。


どこ?どこ???
ぐりこ、のGどこ????


ないよー!ないよー!

Gが取れちゃった!!


どうしよう!!



もう一度公園に戻って、
探しても、ない。


来た道戻って、探しても、ない。


どうしよう?!


どこ?どこ?わたしの、G!!


どうしよう!!


お父さんに
怒られる! ! !



どんなに探しても、Gは見つからなかった。



泣きながら、家にかえって、
お母さんに訳を話すと、


お母さんが、一緒に公園にいってくれて、
日が落ちるまで探した。


結局、赤いGは、見つからなかった。



とっても、悲しかった。



どこに、いっちゃったんだろう?

わたしの、G。


悲しいなぁ。








ん?

なんだ。

わたし、愛されてたんじゃん。


父にもらった、Gのペンダント。
大事。

一緒に公園に探しに行ってくれた、母。
大事。


なんだ。
愛されていたのか。


愛を落としちゃったみたいで、
切ないなあ。







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