家を傷めず曳家するためにできること | 曳家岡本のブログ

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東日本大地震以降、ご招聘いただきましたら全国で曳家・家の傾き(沈下修正工事)、家起こしなどをさせていただいている曳家職人・岡本直也の現場と時々(笑)子どもの悩みを書いているブログです。



さいたま市での2棟目の曳家工事、順調に進んでいます!

このH網のきれいな直線ぶりを見てくださいーーーー!(笑)垂れが無いでしょう(嬉)ジャッキをたくさん使って丁寧に揚げている証拠です。






この↑の2枚はH網(鉄骨)を組んでいるところです。中腰になって床下に入れてゆく作業は辛いもんですが・・



いつも応援(ご本人は勉強と言ってくれてますが)に来てくださる宮大工・須賀棟梁に貰った端材の松の6寸角を利用して、H網を通さない部分にも補強材として組んでおきます。据えつけの直前には、基礎の開口部を減らすため取り外すんですが・・曳いてゆく間、少しでも躯体を傷めないように、こういう補強をあちこちにしています。



そして~~レール敷いています。今回は盛り土で泣かないように(前のブログ見てくださいませ)・・現状の固い基礎上で回転などできることを先にやってしまう作戦です。さらに!直前まで高く揚げずに低い位置で回転させます。


そうすると台付けのワイヤーを獲り易いなど・・色々とメリットがあるんですが。。。。。あるんですが、低い位置で回すためには、この相当、固い基礎の立ち上がりを7割、撤去しないといけなくなります。これまたなかなかキツい作業ですが・・少しでも「家を傷めずに曳く」ことが大事ですから、自分の技量と所有工具の及ぶ範囲で頑張るだけです。


ps1

写真最期の玄関両脇の独立柱の外壁を剥がさず持ち揚げれているのは嬉しいです(笑)


ps2

数日前、お電話で曳家の見積もり相談いただいたんですが、「交通費をいただきたい」と云うと「他を当たります」と言われました。悔しいです。

「あなたに依頼したいのですからぜひ来ていただきたい」と言われるよう頑張らないとな(汗)