曳家岡本のブログ

東日本大地震以降、ご招聘いただきましたら全国で曳家・家の傾き(沈下修正工事)、家起こしなどをさせていただいている曳家職人・岡本直也の現場と時々(笑)子どもの悩みを書いているブログです。


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埼玉県飯能市上名栗の現場の基礎工事+土台の取り換え等をしてもらっている間に、

千葉県九十九里で・・またまた石場建ての古民家の傾き(沈下修正工事)をさせていただきます。


柱を掴む金具が足らなくなったんで、高知の倉庫に取りに帰っていました。


途中、大阪で古民家再生を得意とされる建築士さんにお逢いしたり。

香川県高松市塩江町(空港の近くです)で、現地調査させていただきながらの帰路でした。


帰高中は、税理士さんとの面談や、「構造塾」佐藤実先生の熊本地震レポートセミナーの高知開催の為のご協力の御願いに廻らせていただいてました。


昨日は「Kochi防災・危機管理展」を見学してまいりました。



中に入ると、まだ来賓の皆さまののご挨拶がされていて、中谷元前防衛大臣がお話されておりました。







展示物は建築関係は少なくて、「防災グッズ」(寝袋や非常用食料など)の方が多かったです。


うろうろ歩いていて、「耐震化住宅」の模型を揺らしてみる展示をされていた建築事務所さんのブースを見ていると、女性スタッフに接客していただいて、

模型を触らせていただきながら話していて「お詳しいですね(笑)」と誉めていただいていると、奥に座られていた男性スタッフから、「その人は「岡本さん」だから」と言われて・・女性スタッフは???だったんですが・・


高知に帰ると・・・もちろん限られた場所でだけですが・・顔ばれがあるんで、態度は気をつけないとなあ(汗)と思いました。


ところで、会場内を歩いていて何人かの方と名刺交換させていただいたのですが。


東日本大震災を契機に上京したことをお話すると・・・


「ああ・・幕張の方は家がぐにゃぐにゃになったんでしょう?」


「浦和に、今も住んでいるんですか?」


などと、被災地の地名を正確に言えない方に数名、当たりました。

被災地から離れた高知県では、次は南海トラフ地震で自分たちも被災者になるはずなのに、あまり学ばせていただいていないのだな~と、しみじみしました。




夜は「龍河洞まつり」へ。


関東の町内会の「盆踊り」も良いですが・・カラオケとアイスクリンの、高知のお祭りです。




帰り道では、土佐山田で「ビックうどん」に入りました。

かつては5~6店舗あったと思いますが、今はここだけかも?

宇佐の鰹節工場の大将が「鰹だしの美味いうどんを食べさせたい」と始めた高知のうどんです。

写真はおでんの昆布と「すまき」←これは、ちくわのようなものですが・・高知県では普通です。


スーパーに寄りました。ちりめんじゃこが、スーパーマーケットでさえ安いです(笑)


9時に、弟子の飯田くんを高知駅に迎えに行って、再び東京へ戻ります。

ただ、明日は姫路で古民家の現地調査をさせていただきますので、今夜は兵庫県泊りです。

台風心配です。



ps

高知に帰っちゅう間は出来るだけ「高知ぽい味」を追いかけて食べ歩きました。


うどん「まつみ」


釜飯「かき吉」


喫茶「下知」


大阪では「北極星」に行きました(笑)



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埼玉県飯能市名栗で施工させていただいている「元・名栗村の名主さまの家」の修復工事。

打ち合わせしていた高さにまで揚がりきりましたので、後は基礎屋さんが作業し易いように枕木を、基礎梁から逃がして組み直してゆきます。










約1カ月間、家を持ち揚げたまま仮設置しておくわけですから、安定して坐っていてもらえるよう最大限の努力をします。

しかし、本来の家の荷重を直接享けるためには、出来るだけ基礎の近くへ枕木を組むべきですが、そうすると基礎工事の邪魔になります。

ですので、相反する施工を成立させるためのせめぎ合いがあります。


今回は、「これだけスケルトンにしているのに、なぜ?こんなに重いんだ!」という部分があるため、享けるポイントを増やすために、揚げ切ってからも下段のH網(鉄骨)を2列増やしたり。短い枕木を使って、享ける「点」を増やしたりしながら・・

基礎屋さんが、危なくない状態で作業できるよう腐心しています。






この枕木の組み方一つでも、それぞれの曳家さんの思想の違いが如実に出ます。


乱暴な方であれば、枕木の組んでいる箇所数が、グッと少なくなります。

これは車の運転で云う「だろう運転」と同じで「地震なんて来ないだろう」「台風なんて来ないだろう」と云うものです。


大工さんや工務店は、「ここには組まないでくれますか?」と簡単に云うことがありますが、それは怖さを知らないからです。

浮かせた家は、見た目は同じでも全く違います。




↑の写真のような建築ジャッキの利用を15箇所でしています。

一旦、左側の2本の枕木でも荷重を享けていますが、それだと片荷になりますから、枕木の中心に据えたジャッキの方をやや効かせることで、荷重を枕木の中心で享けるようしています。


なんでも無いことなんですが・・なんでも無いことの積み重ねで、「安全かつ、家を傷めない工事」が出来ます。




飯能市のいごっそう(高知県の言葉で、がんこものの意味です)大工・油布さんは入れ替える柱の刻みが終わって取り付けに入られました。

うちの何種類かのジャッキを使いながら「便利ですよね。欲しくなります(笑)」とほほ笑む姿はとてもチャーミングです(笑)


この現場も、もうすぐ一旦、終わりです。

次の準備と、先代(父親)に逢うために高知に数日間戻ります。

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ここ1週間ほどの間に、過去の震災「阪神淡路地震」「長野県神城断層地震」での被災家屋の家の傾き(沈下修正)のお問い合わせがありました。

1件は、最近の熊本地震のせいで心配になったから。とのことでした。


確かに、傾いたままの家に住んでいると健康にも悪いのですが・・それだけで無く、家の荷重が一方に偏っているためにバランスが悪くなっていて倒壊しやすくなっているわけですから、直せる資金があるならば早めに直された方が良いかもしれません。


ところで、近ごろ、問い合わせのあった中に、

「斜面に建っており一部、地下室がある、床面積が31坪」のお家がありました。

お施主さんはまだ若く、たいへんよく調べられていらっしゃいました。


他社さまより、アンダーピニング工法で、杭36本を打ってもらって400万円前半の見積もりが出ていることもお教えいただきました。


「どんな工法が優れているなんてものは無くて、どの工法が、その家に合っているもので、早く安く直せるか?が大切なんです」

とは、弊社が全国区で活動を始めるにあたって先導してくださった(株)ウレテック・ジャパン(現メインマーク社の川口太社長の名言でありますが、私も同じく・・


「もし、その本数で家が揚げられて、固定できるならば、それはお得だと思いますよ」と正直に答えました。


曳家の行う土台揚げは比較的、条件のしばりが少ないものですが、それでも斜面でジャッキを掛けて揚げるのは作業効率も悪く、安請け合い出来ないと思います。


アンダーピニング工法にしても決して楽な施工にはならないと思います。

斜面で底板下にトンネルを掘ってゆき、ピンを打つのは容易ではありません。



この画像は、お付き合いのある業者さんの「薬液注入」+「耐圧板工事」の底板下でのジャッキセット風景ですが、こうしたトンネルを床下に掘りすすめるのが基礎ごと揚げる工事の最も手間のかかる作業です。

土をある程度、崩すと土嚢袋に入れて後ろに送って外に出してゆく地味で苦しい作業が続きます。


なので、業者さんによっては、このトンネルの手間を減らすために色々、工夫します。


それでも、きちんと揚げるには曳家のジャッキを掛ける容量と同じで、建物の荷重を享けている点をバランス良く突き揚げてゆかなくてはなりません。

この本数を少なくすると、家はバランスを欠いて、「大型車が通ると揺れる」家になってしまいます。

もちろんピンで支えているわけですから、そのピンが少ないと重さに負けて再沈下?してしまいます。


この相談をいただいた現場の土質やN値がどういうものか?で変わりますので、推論でしか言えませんが・・ちょっとピンの数が少ないように思います。


ある業者さんなら、31坪であれば80本も打ちます!まあ、普通は50本程度かも知れません。


金額は大切ですが、それが信頼できる施工品質に基づくものでないといかんよな。と思います。


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