角倉了以の紹介 | みどりの木のブログ

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前回の続きです。
今日は角倉了以の紹介です。
角倉 了以(すみのくら りょうい)(1554年~1614年8月)は、
はここ嵯峨野に生まれて、ここが故郷です。戦国期の京都
で、土倉として財を成した豪商です。
朱印船貿易の開始と
ともに安南国(ベトナム)との貿易を行いました。また、京都
の大堰川、高瀬川を私財を投じて開削したり。また幕命で
富士川、天竜川等の開削を行ないました。地元京都では
商人と言うより、「水運の父」として有名です。
長男に角倉素庵、弟に吉田宗恂。吉田光由は一族です。
墓所は京都市嵯峨野の二尊院にあります。

二尊院の角倉了以夫婦と長男の素庵夫妻の墓

大堰川の開削とは

木材を丹波の国から京都に運び込むには、老いの坂峠を越える
陸運では、木材などを運ぶ
のが大変でした。なので、了以は江戸
幕府に願い出て、保津川を開削して船が通過できるようにしました。
大堰川の問題個所12kmの綿密な地図を造りました。そして、大き
な石は火薬で砕いて、滝は上流から掘り下げて平らに流しました。
水中の大石はとがった鉄棒で砕いたり、縄を巻いて移動しました。
了以自身がその現場で作業をしたそうです。


大堰川開削の様子です。



右端の山が小倉山で、川は開削された大堰川(保津峡)です。
左端のお寺は大悲閣千光寺です。

このお寺は、 角倉了以(すみのくらりょうい)が、
大堰川を開削する工事で亡くなった人々を弔う
ために造りました。


大悲閣千光寺の拡大写真です。


京都の三大長者と言われた彼は、この生まれ故郷の事業の
ために、土倉や朱印状交易で貯めたお金をすべて使いました。
その代り幕府から、通行料金を徴収する権利を得ました。

了以は底の平たい行舟術にすぐれた舟夫18人を嵯峨に招いて、
新しい水運への対応をします。舟夫の定住先は嵯
峨の弘源寺で、
大雄寺の荒れ地を開拓します。そこには今でも
角倉の地名が残
っています(現在の京都市右京区嵯峨角倉町)。他にも了以が行
った、通船のための河川疎通事業としては、幕命による
富士川・
天龍川・高瀬川等の開削があります。これらも通行料金の一部分
を貰っています。
この権利は明治維新の時に、新政府から取り上
げられました。この収入は1年で1万両近いものであったと言いま
す。
彼の家は京都二条木屋町(高瀬川の横)にありました。そこは
現在、料亭「がんこ寿司」となっています。他にも別宅はいくつ
もありますが、彼の故郷である嵯峨の番所兼住宅は、現在は
ホテルとなっています。そのホテル「はなの家」に一泊しました。


はなの家の門です。
写真左端に石碑があります。



石碑には3つのことが書かれています。この付近には①桓武天皇の直営の倉庫
があったんですよ。②角倉了以の屋敷跡ですよ。③平安初期には、貨幣の鋳銭所
(ちゅうぜんしょ)があったんですよという意味です。

この地に舟番所(事務所兼住宅)を設けましたが、その趾が花のいえの敷地で
約5000㎡(約1500坪) あります。
明治維新の混乱を乗り越えた嵯峨角倉家
の最後の当主角倉玄遠(すみのくらげんえん)氏は、明治22年(1889年)12月
まで花のいえを所有。これを三代目京都府知事北垣国道氏が、まさに知事現職
の時代に購入します。その後、北垣国道氏の息子北垣確(きたがきかたし)氏か
ら、京都の実業家山田茂助(やまだもすけ)氏に所有権が移ります。山田茂助氏
から息子の就将氏、さらにお孫さんの進一氏へと家督が相続され、その後昭和
22年(1947年)に安井善七氏が所有し、料亭「花乃家」の営業を開始します。
安井善七氏から現在のホテルの所有になりました。

 角倉了以当時のものといわれる離れ座敷「關鳩楼」は「ごてんの間」として、
今も利用されています。


關鳩楼(かんきゅうろう)です。
ここで朝食をいただきました。


關鳩楼の内部



朝食です。


この部屋には千光寺の角倉了以像の模造(下写真)があります。

狩野派の杉戸絵や、關鳩楼に展示の
雪見灯籠(銘 天正元年 与次郎)があります。


杉戸絵ですが少しブレました。すいません


そして枯山水の中庭園(伝 小堀 遠州作)や、
織部好みの切支丹灯籠(中庭園と茶室前庭)
があります。


左端に織部灯籠があります。


切支丹灯籠の織部灯籠を夜間撮影しました。



庭の様子です。

宿泊した部屋では


いただいた夕食です。



床の間の花飾り



宿泊した部屋からの写真です。


今日はここまでです。
次回は嵯峨野の天龍寺の紹介です。

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