あけましておめでとうございます!


社畜の悲しみ故、31日もお仕事でしたが、早めに就寝して、夜明け前に出掛けて、大田区の公園に日の出を見てきました。

自転車でね(*´╰╯`๓)♬

意外に時間はかからなかったのですが、充電したはずのライトが充電できてなく、途中で切れたりしたものの、なんとかつけましたwww

駐車場のおじさんに、どこから来たの?
(ボッチだったからかなwww)
と聞かれ、伝えるとすごいねぇとwww

海岸にでると、あら、結構、人がいる!
もっと人が少ないイメージだったのですよね。
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まだ、日の出前。

まだかまだかと待っていると、どんどん人が。
しかし、寒い:(´◦ω◦`):

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御来光(*✧×✧*)

行ったかいありました。
そのあと、身体が冷えたので補給したり、初詣もして、帰宅。
元旦から、アクティブでした٩(ˊᗜˋ*)و
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クリスマスにほしいものはなに?ブログネタ:クリスマスにほしいものはなに? 参加中
たいていは、自分で買えちゃうと、いざ何が欲しいというと、迷っちゃうもので。


お金で買えないもので欲しいのは ゆっくり出来る休みで。


それでいうと、『海外旅行』かなぁ (*´∀`)

ヨーロッパに行きたいですよ!
もしくは、アメリカ(*´∀`)♪


弱虫ペダルに、うかつにもはまってロードにのってます。

劇的じゃないけど(あんまり乗らないから)、痩せたりしてる最中です。

健康的になりつつありますが、アニメにはまるとお金かかりますわ(;´_ゝ`)







初詣行った?【投稿すると厳選豪華グルメが当たる♪】ブログネタ:初詣行った?【投稿すると厳選豪華グルメが当たる♪】 参加中
私は行った
マイバイクに乗って、近くの神社へ。

朝のためか、人もさほど多くないけれど、普段、静かな神社もそれなりに賑わっていらっしゃる。

ささやかなお願いをして、御朱印をいただいて、出店していた東北の物産をあつかっているところのつくねと豚汁を頂いたのですが。


かなり、熱くて、新年早々、口のなかから気管が火傷の大惨事((((;゚Д゚)))))))

はじめてですよ。
あんな火傷。
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いやはや、前途多難?
初詣行った?
  • 行った
  • 行く予定
  • 行かない

気になる投票結果は!?

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早速、予約してみたり。


ほんと、ちょっとでも出遅れると手に入らない危険性を秘めているから怖いですよ、タイバニ。



コスパで出たTシャツも気になるが、どこで着たらいいの? みたいな。

しれっと会社に着ていってもいいが、なんか冒険過ぎて怖いです(笑)


彩時記


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届くのが、楽しみ~★

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これが予約できなくて、再販?再予約、待ってます!!


せめて、虎徹とバニーちゃん、並べて飾りたいのだ!!











歴代のスーパー戦隊の力を使う彼らを見て、魁は己の口元に笑みが自然と浮かんでくるのを感じていた。
「……自分も、年とったかなぁ」
高校生の時に巻き込まれたインフェルシア達との戦いに、のちに起こったレジェンド大戦。
そんなに昔のことではないけれど、自分の戦士としての力はあのとき以来、大半は失われていた。いや、自分だけでなく他の戦士達も。
傷ついた身体も完全に回復するまでに一年もかかった。
元々魔法使いの力を血筋として持っていたからこそ、微々たる魔法の力は使えるけれど、以前のようには戦えない。
そんな深手をおって、宇宙帝國ザンギャックの侵攻を一度は食い止めたものの、再編成し奴らは再び現れた。
各地に散らばったであろうスーパー戦隊の仲間ともなぜか連絡が取れずにいた苛立ちもあり、どうやってこの地球を守るべきなのか。
しかし、ザンギャックとともに現れた5人の海賊らしき奴らはスーパー戦隊と同じような力を持ち、なおかつ、自分たちを含め失われたはずの歴代のスーパー戦隊の力を操っていたのだ。
個人的にも、興味をそそられずにはいられない。
自分たちの力をなぜ、宇宙(そと)からきたらしい彼らが、いとも簡単に操っているのか?
『宇宙最大のお宝』というものを探しに来ただけらしいが、意には添わない素振りはみせても、あのザンギャックと戦っている。
まあ、タイミングよくかち合わせていると言ってしまえば、彼らの悪運はなかなかに愉快なものらしいが。
でも、魁は確かめてみたかった。
彼らの利害がザンギャックと合致してしまったら、地球にとっては災厄だ。
彼らは、無法者の海賊。
宝を手に入れられるのならば、地球に牙をむく存在にもなり得る。
彼らは、『敵』か『味方』か。

以来、彼らの動きを見張っていたが、5人全員とまともに対峙するのは無謀なのはいくら無鉄砲な魁にもわかる。
機会を覗っていると、タイミングよく彼らが分断された。
炎の力を操るザンギャックの怪人の攻撃で。
魁は、マーベラスとハカセと名乗っていた二人に接触を試みることにした。
男性1人、女性2人の三人組は、女性が2人とはいえ、どうも自分の兄弟を連想してしまって尻込みしてしまったのは少々否めないが、三人よりも二人のほうが何とかなりそうだったのだ。
気の強そうな頭と、すぐに人の後ろに逃げ込むグリーン。
まったく性質の反した二人だったが、自分のはったりの挑発におもしろいように食らいついてきた。もっとも、一人は尻込みしていたが。
けれど、自分には彼らを試す力はないに等しい。ブレイドルが召還に応じてくれて、様々なトラップを仕掛けていた。
「変身はせずに」と釘を打つことも計算のうちだった。彼らに変身されたら元も子もない。彼らの前では、自分はただの人間と変わらない。
『さて、どう料理してやろう』
追い詰められた彼らがどんな手を打ってくるのか。
ザンギャッグのように、手段を選ばない奴らなら、どんなことをしてでも阻止しなければならない。力は失っても、スーパー戦隊の端くれ。
地球に仇をなす存在を、赦してはおけない。

でも。
予想もしなかった突発的な出来事で、彼らの真意を見たような気がした。
いや、彼に。
「宝物じゃなくて、仲間のために勇気をだすなんて……」
ただの海賊じゃない。
仲間のためなら、自分の危険も顧みないそのまっすぐな想い。
地球のためでなくても、自分の大切な人のために躊躇わず手を伸ばせる。
それだけで、こいつらを信用できるような気がした。
「勇気が、マジレンジャーの力を引き出してくれるんだ」
自分が厳しい戦いの中、身をもって知ることになった気持ち。
愛する人たちを守りたい。
愛する人たちのいる、この地球(ほし)を。
力を取り戻して自分で戦いたくなる気持ちが、彼らを見ていて心の奥から湧いてきてうずうずした。
けれど、今は彼らの腕に運命を託してもいいのかもしれない、とも思った。
偶然ではなく、何かが彼らをこの地球に呼び寄せたのかもしれない。
だとしたら、自分もそのうちに力を取り戻せる可能性もある。
それまでは彼らを、見守ることにしよう。
どこか憎めない、愛すべき海賊に。


FIN


ビックリマークご注意ください。一個人の二次創作です。どうか、個人でお楽しみくださいビックリマーク

ビックリマークでも、感想とか言ってもらえると嬉しくて、続けてしまうかも(笑)ビックリマーク


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「やけに機嫌がいいな、マーベラス」
「そうか?」
いつもの指定席に座りながら、マーベラスはチェンジキーを所在無げにかまっていた。
ジョーは音も立てずに、マーベラスへとゆっくりと近づく。
近づくジョーを見るために視線を上げることなく、自分の持つチェンジキーを見ていたマーベラスは、ふいに鼻をくんと鳴らす。
「ん? いい匂いがするな」
何も言わず、右手に持っていたマーベラスのカップを、ジョーは差し出した。
「さんきゅ」
当たり前のように、そのカップを受け取るとマーベラスはカップの匂いを嗅いだ。
「地球の酒で作ったカクテルだ」
左に持っていた自分のカップを持ち帰ると、ジョーは口を寄せる。
「へえ。すっきりしたいい匂いがするぜ」
「地球の海賊を、取り締まるやつらの飲んでたカクテル、だそうだ」
「ふん、チョイスがお前らしいよ」
表情を変えることなくマーベラスの言葉に思うことがあるのか、ジョーは切れ長の目を伏せる。
「しばらく、地球(ここ)にいるのか」
「ああ。何か不都合でもあるか?」
「べつに」
「べつに、って顔じゃねえな」
口角をあげるとマーベラスはジョーを見て、にやりとした笑顔を浮かべる。
「何の手がかりもないお宝を探すのに、意味はあるのか?」
「……相変わらず、手厳しいねぇ」
「こんな辺境の地に来たお前の真意を、ちゃんと聞いてなかったからな」
『地球にいくぜ。そこには、宇宙最大のお宝があるらしいからな』
そんなことを言い出したマーベラスの一言で、この田舎星と言われている『地球』へと自分達はやってきたのだ。もっとも、彼以外の4人ともが異議を唱えたとしても、この船の船長であるマーベラスの決定が覆されることはないのだが。
「宝はどこにでもあるさ。辺境だろうと、なんだろうと」
左手に赤いチェンジキーを持ったまま、マーベラスは言う。どこか嘯く風に。
そんなマーベラスの様子を静かに見ていたが、ジョーは口を開いた。
「お宝は苦労してこそ、お宝、か。まあ、確かに俺達が狙うようなものは、そう簡単には手に入らないがな」
中身の空いたカップをテーブルの上に置くと、ジョーはマーベラスへと近づく。
「……別の、目的があったんじゃないのか」
くせのない黒い長髪を揺らして、マーベラスの耳元に囁く。
マーベラスは、何も言わない。
長い、沈黙。
軽くため息を付き、屈めた上体を戻そうとしたジョーの髪を、マーベラスは左手で掴んだ。
彼の左手にあったチェンジキーは素早くボックスへと放られて、収まっていた。
「さあなぁ?」
ジョーがマーベラスを見つめると、眼光の鋭い瞳が自分を見ていた。
「あのガキが、言っていただろう。地球のいいところはどこにでもあるとさ」
マーベラスの持っているチェンジキーを奪ってまで、この地球を守ろうとした非力な子供。
だが、マーベラスはああいった無鉄砲な子供は嫌いじゃないこともジョーにはわかっていた。
受け付けなければ、宝のありかがわかるからと着いていくようなことはしない。
きっと自分と同じ匂いを感じたからこそ、マーベラスはのってやったのだ。あの、子供に。
「お宝もそのうち、見つかるさ」
カップの酒を飲みきると、マーベラスは立ち上がった。
「このキャプテン・マーベラス様が見つけられなかったお宝はなかっただろう? ん?」
ジョーにすいっと顔を近づけると、マーベラスは不敵な笑みを浮かべる。
自信に満ち溢れた彼の笑顔はジョーが一番よく知る、彼の強い意思の表れ。
どんな困難が待ち受けていようとも、突破口を見出し掴み取る強運の持ち主。
「へたれなら、俺はさっさと見限る」
「手厳しいことで。ご忠告、傷み入る」
マーベラスはアイルのような優雅な仕草をして、ジョーに向かって頭を軽く下げる。
「さ、寝るか。明日も宝探しをしなきゃなんねぇからな」
マーベラスが背を向けたビジョンの向こうには青く輝く、宝石のような地球が映し出されていた。

FIN





クロッグのレシピ
http://www.cocktailtype.com/recipe/recipe_0047.html

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「マーベラスがいらついてる」
「え?」
抑揚のあまりないどこか機械じみた声のジョーの静かなその言葉に、そばで自分の所持品である宝石たちをうっとりと眺めていたルカが眉を顰める。
デッキスペースの奥まったマーベラスの豪奢な椅子がある特等席には、行儀良さなどどこへやら、彼がひじ掛けに左腕をのせ頬杖をつきながら、そばにあるボックスに右手をやり、中にある物を所在なげに構っていた。
そのボックスには、さまざまな色のチェンジキーがぎっしりと入っている。
すでに伝説と語り継がれる、戦士たちの姿を模したものだ。
そのキーをモバイレーツに差し込むと、変身できる代物だ。
それを宇宙海賊である彼が持っているのかは、わからない。
地球人でない彼が、なぜ?
……ともかく、ルカにはいつものマーベラスとさほど変わらないように見えるが、長い付き合いらしいジョーには彼の些細な変化がわかるのだろうか。
「いつもと変わんないじゃない」
「そのうち、切れだす」
昨日は、地球の『カレーライス』なるものを食べようとした瞬間、ザンギャックの攻撃により、彼らのいた店舗が大破し、お預けを喰らった状態でその憤りを戦いにぶつけたわけだが、それだけではないことも仲間である彼らは知っている。
だが、それを彼が声高に自慢するような性格ではないことも知っているからこそ、多分彼らは目的が違えども運命共同体として行動しているわけで。
「あ~、やっぱ、喰いてぇな」
そう言うと、身体を軽く反ってマーベラスは素早く立ち上がった。
「はい?」
切れるというよりも、いつもの突拍子もない彼の台詞とさほどかわりなく、ルカはジョーを軽く睨んだ。
「……いつものマーベラスじゃない」
「いや。軽く切れてる、あいつは」
「そこで何ごちゃごちゃと言ってるんだ、二人とも」
彼はアヒル口の唇を、むすっと突き出す。
「別に」
「何でもないわよ。あんたこそなに、言ってんの? さっき、ご飯は食べたでしょ」
彼らのいるゴーカイガレオンは彼らの居住スペースでもあるため、食事を作るキッチンはもちろん、個々の部屋もあるのだ。
「あれは、通常の食事だろ。今、俺が喰いてぇって言ったのは、昨日のカレーライスだっ!」
どことなく自分の言うことのどこが悪い? と主張するガキ大将のような雰囲気を醸し出し、不遜なマーベラスはルカを見る。
「はいはい」
反論しようとも、大抵は聞く耳を持たないマーベラスを知っているからこそ、ルカは早々に彼の相手をすることを諦めたようだ。
彼女の様子を意に介した風もなく、彼は自分を黙って見ているジョーに言った。
「出かけるぞ」
ジョーが、自分の言葉によほどのことがない限り異を唱えることなどないことを知っているとでもいう風に自信に充ち溢れた言葉だった。


★ ★ ★


壊滅とまではいかないまでも、街はところどころにザンギャックの攻撃の爪痕を色濃く残していた。
それでも人々は逞しく行きかい、修復するために動いている。
「ひでぇな」
マーベラスの言葉は、目の前の店舗の様子を見事に言い表していた。
店舗の上部は破壊され、店舗内が外から見えている。この状況で今更ながら彼らが無事だったことが不思議なくらいだった。いくら変身をすれば超人的な力を発揮する彼らとて、生身のままでは地球人と変わりない。
「ああ、そうだな」
一重の切れ長の瞳で、店を眺めたジョーは同意する。
さすがに誰もいないかと視線を一巡させると、入口があったらしきところから見覚えのある男性が出てきた。
口元にはマスクをし、瓦礫を抱えている。
「店主か?」
声をかけられ、顔をあげた彼はマーベラスを見ると少しびっくりしたような表情を浮かべた。
「昨日の……」
瓦礫を、足元に置いてマスクをずらす。
あの命の危機を感じる状態を共有した相手の顔は、ちょっとやそっとでは忘れることなどかえって難しいだろう。どことなく親しみさえ感じる弱々しい笑顔を店主は浮かべた。
「今日は、なんだい?」
「カレーライスを食べにきたんだ」
「食べさせてあげたいのはやまやまなんだけど、どうにもこうにも無理だねぇ」
マーベラスの言葉を嬉しく思っているのだろう。昨日の今日である。
店舗を営んでいるだけあって、人に自分の作ったものを客に振る舞うことは彼にとって、無上の喜びに違いない。だが、そうはしたくてもそう出来ない状況なのは素人目に見ても容易に想像できる。
「そうか。すまなかったな、店主」
「いやいや、こちらこそわざわざ来てくれたのにすまなかったね」
店主は、軽く頭を下げた。
背を向け、歩きだしたマーベラス達に店主の声がかかった。
「あ、ちょっと待っててよ」
足を止めて振り返ると慌てて、店舗の中に店主は駆け込んでいく。
「これ、あんたたちのじゃないかい?」
息を切らせ戻ってきた店主の手の中には、まとまったお金があった。
「これは?」
受け取ったマーベラスは、店主を見た。
「いやね、あの状況だから、全部は無理だったけど、これ、あんたと一緒にいたお嬢さんのじゃないかなと思ってね」
「俺たちが、こなかったら……」
「はは、気持ち的には貰っときたかったけど、これだけあるとね、さすがに気後れしちゃうからね、警察に届けとこうかと思ってたとこだったんだよ。ちょうどよかった。これも、神様の思し召しかね」
人の良さそうな笑顔を浮かべ、店主は鼻をこする。
「お友達のお嬢さんに言っといたほうがいいよ。大金を無防備に持っているとよからぬ考えを起こす人もいるからね、気をつけなって」
「……なかなか、どうして」
「えっ?」
軽く俯いて小さく呟いたマーベラスの言葉が聞き取れず、店主は聞き返した。
「店主、昨日のカレーライスの材料は、ここにあるか?」
「材料? あ、あることはあるけど、ここじゃ無理だよ。水道もね……」
「ああ、わかってる。ここじゃ、無理なんだろ。だから、今すぐ材料を用意してくれ。で、俺の船でカレーライスを作ってくれ。金は払う。もちろん、出張費もな」
「ええ?」
マーベラスの言っていることを理解できないらしく、店主があたふたしていると、ジョーが店主の腕を掴むと店の中に引っ張っていく。
「すまいないが、用意してくれ。あいつがああ言いだしたら、梃子でも動かせないんだ。オレも手伝う」
目をぱちぱちさせながら店主は、ジョーの有無を言わせぬ態度に震え上がったように、わたわたと店内を行き来しだした。


★ ★ ★


「で、お連れしたんですの?」
「何が悪い?」
キッチンで調理をしている見覚えのある店主を見たアイムは、楽しげに所定の位置で座っているマーベラスのところにやってくると、優雅に問いかけた。
「なんでもかんでも、あなたの望むようになるわけじゃないんですよ」
「彼は、喜んで来てくれたぞ?」
穏やかな口調だが、諫めているアイルの言葉にも動じていない。
「あなたとジョーで押し掛けたのでしょう? 脅しと言わずなんていうんですの」
「さあ、な」
素知らぬ風を装い、マーベラスは視線を外した。


「どうぞ、出来ました」
2時間ほど経つと、ガレオン内にはスパイスのきいたいい匂いが充満し、ずっと研究室にこもっていたハカセも、匂いにつられてふらふらと出てきていた。
テーブルには、今まさに温かな湯気を立ち上らせたカレーライスが白い皿に盛られ、並べられたところだった。
「あ~、これ、昨日の!!」
「昨日、喰いはぐれたカレーライスだ」
「あれ? あ~、あの、お店の?」
記憶にまだ新しい店主を認めると、ハカセはくるっとした目をいきいきと輝かせる。朝から何も食べずにいたせいなのか、テンションが上がったらしく意味もなく店主に握手を求め、大げさにぶんぶんと彼の手を振り回す。
「マーベラスさんの、わがままですわ。本当に、ご迷惑をおかけしました」
深々と自分に頭を下げて謝るアイムの様子に、店主は慌てて首を振る。
「いやいや。ここまで言ってもらえると、料理人冥利に尽きるというかねぇ。さ、熱々のうちに食べてください」
「さ、食べようよ。料理は出来たてが一番だもん」
ちゃっかりと、席についてスプーンを掴んでいたルカがにっと笑う。
「お前らも、喰いたかったんだろ。俺を悪者にすんじゃねぇ」
「マーベラスみたいに、わがまま言わないだけよ。常識人ですから、私たちは」


「店主、今日は、無理言ってすまなかったな」
「店がこんな状態ですし、材料も腐らせてしまうよりもよかったですからね」
賑やかな食事がすむと、マーベラスは店主を送ってきていた。
初めて口にする『カレーライス』は、宇宙のさまざまな食を味わってきた彼らにも十分満足する味で、店主の作ったカレーは見事完食と相成っていた。
マーベラスなどは大盛りで3杯も平らげていたが、その量はどこにいっているのか表面上彼の腹部は、食べる前と変わらないようだ。
「……なんかね、元気出ましたよ」
店主の言葉にマーベラスは彼をじっと見つめる。
「店がこんな状態でお先真っ暗だなぁと思って、今日一日、店をたたんでしまおうかどうしようか悩みながら片づけていたんですよ。そしたらあんたがいきなりやってきて『カレーライスを作ってくれ』でしょ。何言ってるんだ、この人は、って思ったんですけどね、こう、一心不乱に作ってたらもんもんとした思いはどっかいっちゃってね、で、おいしそうにあんた達が平らげてくれたでしょう。もうちょっと頑張ってみようかなってね」
店主はそう言うと、昼間見せた弱弱しげな笑顔とは明らかに違う、生命力を感じる笑顔を浮かべていた。
「ありがとう」
マーベラスは、目を瞬かせた。
「ああ、お代はいらないよ」
「いや、それじゃあ、俺の気が済まない。受け取れ、店主」
「えっ?」
ゆっくりと浮かび上がるガレオンからマーベラスが、紙袋を店主に向かって投げる。
自分に向かって落ちてくる紙袋を反射的に、掴むとかなりの重量を感じる。
慌ててその紙袋を確かめると、札束がその中に入っていた。
「えっ?!」
絶句する、店主。
「いいか、変な遠慮はするなよ。それで店を早く立て直して、今度は店でカレーライスを俺達に振る舞ってくれ」
遠ざかっていくガレオンに、店主が呆けたように視線を向け、次の瞬間、叫んだ。
「お店を再開したら、絶対、一番に来てくれよ! あんた達のために特等席、取っておくからね!!」
その言葉に、マーベラスは口元をくっと上げ、微笑みを浮かべたのだった。


END



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