将棋のお手本物語 「羽生善治の将棋のお手本~初心者からの定跡講座~」たぶん筋が良くなります | アイデス山口 iラヴ将棋「下手の中飛車→風見鶏β」

将棋のお手本物語 「羽生善治の将棋のお手本~初心者からの定跡講座~」たぶん筋が良くなります

将棋は宇宙だ!!
アイデス山口です。

そうそう、本アプリの説明もそろそろ終わりにしようかと思ったのですが、
もう1つ伝えておきたいことを思い出しました。

この「将棋のお手本~定跡~」を繰り返して使用した場合の効果です。

本アプリは1手1手実際に指していく、という対局形式なっているので、
言わば「擬似対局」といった感じになっております。

この擬似対局に「定跡」を組み合わせたのが「将棋のお手本~定跡~」なわけですが、

「こんなのもう暗記しちゃったよ、ベイベー」

というくらい、繰り返して使用することで、とある能力が上がっているのではないか?と推測しています。

たぶん、

「定跡の一例を暗記した程度じゃ対して棋力なんて対して上がんないんじゃないの?」

と疑う人も多いんじゃないかと思います。
確かに、仮に棋力アップしたとしても、たぶん、本人もなんで強くなったのか?さっぱりわからんでしょう。

でも、そんなことが少なからず起きているような気がするんですよね。

本アプリを繰り返して使うことで何が鍛えられているか?というと第1感ですね。
直感とか山勘とかそういう類の、不特定な能力です。

なぜ、そんな不特定なものが鍛えられたと言えるか?というと、

初心者が本アプリだけ繰り返しやっていたら、勝てなかったコンピュータに勝てた、という実例もあったのですが、

擬似対局とはいえ、良い手をたくさん指した、ことが、
思った以上に、良い手が見えやすくなっている、ということではないか?と思います。

まず、「手を選ぶ」ということに関しては、初心者からいくつかの段階があるように思います。

1.まったく何を指して良いかわからない、何も浮かばない
2.1つの指し手が浮かべば指してしまう
3.いくつかの手が浮かぶが、どれが良いか先を読んで考えることができない
4.いくつかの手が浮かび、先を読んで、どれが良いか選んで指す

と、仮定します。

1は本当にルールを覚えただけの状態です。
将棋に慣れた程度の初心者の多くは2の直感で、ほぼ1局、直感だけで指してしまうでしょう。
詰将棋など先を読む訓練が十分ではないので、思い浮かんだ手を確かめる手段は持っていません。

さらに対局数を増やしていけば、3の状態になることもありますが、
詰将棋などが十分でなければ、読む力が伸びていない以上、余計に迷いやすくなります。

そこで読みの力をあげようと、「1手詰からがんばろう」と詰将棋を頑張ろうとするわけですが、
本アプリでは「それなら思い浮かぶ手の精度を上げてしまえばいいじゃん!」という発想です。

定跡は将棋の長い歴史の中で研究された、互いに最善手を指し続けた手順です。

本アプリでは、わざと「悪くなる手順」を見ていただく場合もありますが、
基本はひたすら「良い手」を繰り返して指しています。

それを暗記するまでやるとすると、自分で指した時に次に自分の指す手が見えてるわけですね。
本アプリは擬似対局形式ですから、
もし、実戦で似たような局面が来たら、同じような手が思い浮かびやすい、ということになりますよね。

その手は定跡手順ですから基本的には良い手、特に序盤に関しては、そうなる可能性が高いですし、
定跡も良い手筋の集合体ですから、中盤でも、その手筋が浮かんだりするのでは?という理論です。

本来は定跡書やプロ棋士の棋譜を並べて、「手が見える」状態にするんだと思いますが、
残念ながら、初心者は棋譜記号をスムーズに読むことができません。
英語が苦手な人に英語を見せるようなもので、強引にやらせても嫌気がさしてしまいます。

そんなわけで、将棋のお手本システムがその敷居を下げている、というわけです。

以前、高速棋譜並べをやっていたこともありますが、手の意味を考えるというよりも、
沢山良い手を指すことで、効果があるものだと思いますし、
棋譜を暗記するという勉強法も、プロ棋士の方は一杯やっているので、
いずれにしても、「将棋のお手本~定跡~」を暗記するくらいやるのは損にはならない、と思いますので、
気軽にやっていただければなぁ、と思います。

まぁ、これだけ論文めいたことを書いても・・・・

本当は全部仮説なんですけどね。


もし、強くなった、という方が入れれば、ぜひぜひTwitterあたりでご連絡ください。