気になった将棋ニュース 衰退か? 盛り返すか? 頭脳の格闘技「将棋」をビジネスとして考える | アイデス山口 iラヴ将棋「下手の中飛車→風見鶏β」

気になった将棋ニュース 衰退か? 盛り返すか? 頭脳の格闘技「将棋」をビジネスとして考える

将棋は宇宙だ!!
アイデス山口です。

先週Twitterでも盛り上がっていた記事を。


将棋という全国的にポピュラーなゲームをコンテンツとして擁し、その構成員の一人一人が天才、あるいは少なくとも元天才レベルの頭脳のアスリートであることを考えると、「現在の収入は、もう少し多くてもいいのではないか」という思いを禁じ得ない。(引用:現代ビジネス)

将棋をアプリを通してビジネスとしている民間企業の一員としては、やっぱり気になる記事ですね。
将棋界が盛り上げていかないと、続けられないですからね。

さて、筆者の山崎元さんのおっしゃるように「有利な要素はたくさんある」というのは、激しく同意ですね。

正直、この仕事をするまで将棋は「ジジィとガキの遊び(失礼)」っていうイメージもありましたしね。

まぁ我々の世代はファミコン全盛期だったからなぁ~。
学校でのブームとしての将棋はあったけど、家ではやらかったし結局そこまで。
学校でファミコンが出来たら、その将棋ブームはなかったかも?
ルールを知っている人は多くても、大人まで続けた人は少なかったんだろうな。

私の周りでも学校で成績の良い人が強くなったので、
「頭には良い」んだろうが「難しいんだろう」ってイメージもありました。


ただi羽生将棋を発売してみて、思ったより初心者でも将棋アプリを購入してくれることがわかりました。
それは天才の象徴である「羽生さんだから」ってのあるかと思いますが、
スマホのメインユーザーである若者にとって、将棋の印象は悪くなく、暇つぶしなどでダウンロードしてくれているようです。

そういったことからも、チャンスを作れれば、需要を掘り起こせそうな気がしますね。

コンピュータなどの活用は激しく同意ですが、
現顧客単価を上げるのは、普及をどこまで高めていくか?ですね。
最近の商売は娯楽の多様化などもあって、コアユーザーからきっちり取って、というのが基本的な流れですが、
もっと新規層を開拓するなら、有料の箇所を増やしていくのは、もうちょっと先延ばししても良いのかもしれません。
うまいこと組み合わせればいいんですけどね。

あと、Twitterでも上がってましたが、民間企業の参入も大事なことですね。
良い競争の意味で、別団体が1つくらいあって、独自な興行をやっていても良いのかもしれません。

将棋の才能がある方は、将棋連盟の棋士になり、将棋を追求していくことになるかと思いますが、
逆にもっとレベルの低い対局でも、盛り上げ方次第では面白くなるような気がしますね。

最終的に残るのは、高レベルな対局だと思いますが、
マンガ「ひらけ!駒」の穴熊幼児の「たくくん」も、
大会に出た際に「低レベルながら大熱戦」だったように、
最高レベルの対局でなくても面白いものは面白い。
そうじゃなければ野球はプロ野球だけしか需要がなく、甲子園にドラマは生まれないはず。

「王狩」では、奨励会の戦いをイベント化しようとしているおもちゃ会社の社長さんがいましたが、
奨励会は難しいとしても、アマチュアでも面白い戦いを提供できるような気がしますね。

あとは見せ方もあるかな?

サッカーのように点数があればわかりやすいのですが、
本当にわかりやすい局面が来るまでは素人にはどちらが良いかなんてわかりません。
コンピュータ将棋の評価関数の数値を出す、というかどうかともかく、
駒の損得くらいは素人向けに見せてあげた方が良いような気にしますね。
どこまで言っても、将棋は難しいのがデメリットなんでしょうからね。

まぁ色々あるかと思いますが、個人的には何とか盛り上げていく方向で、
小さなことでもコツコツやっていこうかと思ってますけどね。