どなたかがツイッターで「ネギッコファンの大半は、3人それぞれに33%ずつ愛情を注ぎ、残りの1%を誰にするかで推しが決まる」とおっしゃていた。
僕もまさにそうで、残りの1%を占めているのが、ぽんちゃことMeguさんだ。
Negiccoファン歴はまだ1年ちょっとだけど、ぽんちゃにはその満開の笑顔で色んな思い出をもらってきた。
 
そんな自分の推しである、ぽんちゃの生誕祭。
Negiccoメンバー生誕祭デビューは、今年4月のNao☆ちゃんで、そのとき「そっか、生誕はなんだか神聖で、プレゼントを直で渡せたり、特別な会なんだな」ということを学んだ。
なので今回は、手紙を書き、プレゼントを用意して、ドキドキしながら、仕事後、渋谷へ向かった。
 
会場はwwwというライブハウス。地図を見てみると、スペイン坂を登ったあたり。比較的分かりやすそうな場所だった。
 
最近、渋谷は、裏渋谷ともいえそうなライブハウスやホテルが密集している方面ばかり行っていて、表渋谷ともいえる公園通りのほうには全く行ってなかった。
なんとなく公園通りを通って行きたいなと思って、そちらの経路で行った。
去年7月のネギッコNHKホール以来かもなーと、通りを登っていくと、以前と景色がまったく違う。なんかガランとしている。
パルコが建て替えされるというニュースを思い出した。ちょっとしんみりした。

 

 

 

 

地下にあったパルコブックセンターには、以前よく行っていた。渡辺満里奈さんをお見かけしたこともあった。かわいかったー。

 

満里奈さんはその頃、おしゃれで、音楽にもくわしいアイドルというポジションで、音楽好きにも一目置かれていた。
 
今はぽんちゃがそういうポジションなのだろう。
 
Kくんという友達がいる。ルースターズやJamが好きという共通項を持つ友達だ。
Kくんは陽気で面白い男だけど、その話のほとんどがホラとハッタリなので、たまにイラっとさせられる。
 
あるとき、Kくんのインスタを「あいかわらずかっこつけだなー」と思いながら見ていた。そして「誰フォローしてるんだろ?」とのぞいてみた。
そこにぽんちゃがいた。驚いた。
アイドルに興味を持つなんて、Kくんにはありえないことだ。でも、Nao☆ちゃんとかえぽはフォローしていない。謎だった。
 
興味津々で、久々にKくんにラインしてみた。
 
「インスタ見てて気づいたんだけど、ネギッコぽんちゃのファンなの?」と聞いてみた。
「ばれた(笑) ネギッコのネオアコ感がたまりません。ぽんちゃんのセンスもツボだよ。おれはまず、圧倒的なスタイルにウェラーを感じた。ライブは、インストアイベントをちらっと見たことあるぐらいだけどね」とKくん。
 
” またかよ、こいつ “と、イラっとした。文面の各所にツッコミどころ満載だ。
 
でも気持ちをおさえて、「ライブ、最高に楽しいから今度一緒に行こうよ。ネガティヴガールズという曲も ウェラー感 強くてオススメだよ。」と無難に返信した。
「そうなんだ、チェックしてみるよ! ライブ、ぜひ!」とKくん。
 
ポール・ウェラーのことを「ウェラー」と呼んでいいのは元春(さん)とジョン・ピールだけだ。

その信念のもと、僕はずっと生きてきた。それを曲げ、ついに自分が「ウェラー」と書いてしまうことにかなりの抵抗を感じつつも、今回は彼に合わせた。
もしかしたらネギッコのライブに一緒に行けるかもしれない。そう思うとやはりうれしかったのだ。
 
でも本当はこう書きたかった。
「おぬしゃー、ぽんちゃを自分を飾るアイテムとして利用すんなー! ぽんちゃは、確かにおしゃれで、音楽もよく知ってるけどなーーー、ぽんちゃを構成する成分の99%は、優しさなんじゃーー!」と。
 
そういうわけで、昔の満里奈さんと同じくぽんちゃも、音楽通が一目置くアイドルということが身をもってよく分かった。
 
そのあとKくんには「今度、ぽんちゃ生誕祭あるけど行く?」と誘い、「前向きに検討するよ!」という返事をもらったが、それっきり返信はなかった。残念。
 
 
さて生誕祭。会場のwwwは、シネマライズだった場所とのちほど気づくことになる。
 
ぽんちゃが登場して、まずはクールにDJ Meguタイム。時たま歌ったり、前に出てきて踊ったり。クール&キュートがたまらない。
 
DJタイムのあとは、ファンのお題を募っての、お絵かきコーナー。
画伯としてのMegu先生もなかなかクール。
雨粒に頼りがちなところはキュート。2回目のクール&キュート。

 

 

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そして、カレー大好きぽんちゃの味覚を試す「ききカレーのコーナー」で、MC兼コストカッターとして、ネギ事務所社長のくまさん登場。
この日は何度もウルウルしたけど、くまさんのMCがまず最初のウルウルだった。
 
「年いくとね、ワクワクがなくなるのよ。ワクワク、大事だよ。それないと人生つまんない。でもね、皆さんは、こうやってライブ来て、ネギッコ見て、ワクワクしてるんでしょ。メグも、Negiccoもすごいよ。ワクワク与えてるんだから」
 
本当にそうだ。ネギッコに出会ってから、自分にもワクワクする感覚が戻って来た。

 

それは本当に奇跡みたいな出来事で、そのことにぼくはずっと感謝していた。そのことをそのまま言ってくれたくまさん。感激した。
いつもおしゃれで、気さくなかた。ギターを持って歌ってる写真をお見かけして、どんな音楽を聴くのかな?と興味があったけど、この日、カレーライスといえばエンケンさんとか、高田渡さんのお名前を出されていた。ジャンルはフォークだけど、” あー、この人はロックンローラーなんだ “と分かり、うれしく思った。
 
でも「ききカレー」では、ぽんちゃにアイマスクをかけてあげたり、その様子は「なんかちょっといいのか、これ?」と見てはいけないものを見たような気持ちになり、ハラハラドキドキ。

「ぽんちゃにアイマスクかけてあげるの、死ぬほど羨ましいんですけどー!」と、くまさんにジェラシーを感じた。
 
その後、DJ Meguタイム。モー娘。は、やはり楽しくてかっこいいんだなと教えられる。
 
そしてぽんちゃがずっとやってみたかったという、ファッションショータイム。お着替えの時間には、ぽんちゃが新潟思い出の地を巡るというビデオが映された。
 
スクリーンのぽんちゃ。まずはどこかのお店の外でジェラートを食べ、それについて語る。とてもおいしそう。でも「カー、カー!」とカラスの大きな鳴き声がその上にかぶさり、そちらに気を持っていかれる。
続いて、テトラポッドが無数におかれた海沿いで、ジェラートの続きを食べながら、語るぽんちゃ。「ゴー、ゴー!」と風の音がすごく、またもそちらに気を持っていかれる。ぽんちゃの笑顔も強風をもろに浴び、しかめっ面。
なにかを引き寄せてるとしか思えない、ポンコツクオリティの高さに、さすが、と感心した。
 
本物ぽんちゃがタララーンと登場し、るんるんとウォーキング、ポージングをはじめると、それまでの面白ワールドは一変され、ただただかわいい。自分をふくめ周囲で見てたおっさん全員、口をあんぐり開けて、そのかわゆさに脳ミソとろける。
 
またお着替えタイムに入り、ビデオの続き。思い出の地を巡りながらも、ぽんちゃ、食うわ、食うわで、今度はたいやき。喫茶店に入ってパフェ。
でも喫茶店での対面デート感覚に、自分をふくめ周囲で見てたおっさん全員、再度、口をあんぐり開けて、そのかわゆさに脳ミソとろける。
 
本物ぽんちゃがタララーンと再登場し、るんるんとウォーキング、ポージングをはじめると、自分をふくめ周囲で見てたおっさん全員、再々度、口をあんぐり開けて、そのかわゆさに脳ミソとろける。
 
Nao☆ちゃんのときの神聖な感じと違って、なんなんだ、この生誕祭は! 

クール、キュート、ファニーなぽんちゃワールド炸裂で、楽しすぎるじゃないか!
 
でもエンディングが近づき、今回ぽんちゃソロ曲として歌われた「星のかけら」は、とてもきれいな優しいメロディで、途中の語りも、なんだか泣けそうなことを言っている。

会場の空気も、次第に神聖な雰囲気になり、ウルウルしてきた。
 
歌が終わり、ぽんちゃの生い立ち写真を振り返りながら、Nao☆ちゃんとかえぽのことをお話しする。
ぽんちゃの優しさが溢れていた。ぽんちゃは、年は真ん中だけど、ふたりにとって頼りになるお姉さんのような存在みたいだ。ふたりを支え、大きな愛で包み込んでいる。もしかしたらその重圧に時々くじけそうになってるのかもしれない。

でも「私がふたりを全力で守る!」という言葉はとても力強くて、" ネギッコはぽんちゃがいれば大丈夫だ! "とその存在の大きさを感じさせた。

会場全体、感動でウルウル。

ぽんちゃもすでに涙モードだったけど、やっぱり溢れ出してきた沢山の涙はとてもかわいらしかった。
 

最後の「私を信じてついてきてください!」という言葉には、「はい、ついていきます!だって人生に一番大事なワクワクを、いつも僕に与えてくれてるからね!」と心の中で答えた。
 
終演後のプレゼント手渡し会では、ぽんちゃはいつもの笑顔満開で「あー、こんばんはー!」と手を振りながら、迎えてくれた。
Nao☆ちゃんのときには緊張して言い忘れていた「お誕生日おめでとうございます!」を今日は伝えることができた。
プレゼントを渡したときに、袋の封に使ったOrange juiceのステッカーに「これなんですか?」と訊かれた。「あー、昔好きだったバンドのシールで、大した意味はないです」と答えると、「ふーん」とちょっと不思議そうな顔。
「なんかフワフワしたものですね〜」と袋の感触を確かめながら言ったので「ちょっと微妙なプレゼントでごめんなさいかもだけど。。。まあそれより、やっぱ、ぽんちゃのこと、好きです!」と告白し、握手してもらった。
「あはは、ありがとうございます!」とぽんちゃは笑いながら言って、ブックレット「雨の中で」とカードを手渡ししてくれた。
 
カードには、手書きでサインとともに「大スキ」と書かれてあった。そのときは「ふーん」と思った程度だったけど、あとで他の人のカードを見せてもらったら、一人ひとり違う形で感謝の言葉が書かれてあり、さすがぽんちゃと思った。
でも「サンキュー」「ありがとう」みたいな言葉が多いなか、「スキ」と書かれたメッセージカードはほかに見当たらず、内心ホクホク。「やったぜ、告白した甲斐があった!相思相愛であることが確認できた!」と、またしてもぽんちゃの魔性にメロメロ、ズブズブとはめられる結果となった。

 

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家に帰って、「星のかけら」をダウンロードして、改めてじっくりと聴いた。

 
「夢のように楽しい毎日が続いて 退屈なんてないみたいに

   ぼくらはずっと笑い合う
 そんな風に世界が変わったら 君もずっと幸せでしょ?
 いつかきっと叶うからさ

 私を信じてついてきて」
 
この語りはやっぱりウルウルもので、信仰とかそんなものは距離を置くべきものとずっと思ってきたけど、ぼくにワクワクを与えてくれて、くたびれた人生から抜け出させてくれたぽんちゃ、Nao☆ちゃん、かえぽ、connieさん、くまさんにはやっぱり信じてついていきます、と改めて思った。
 
Negiccoメンバー語り、心のベストテンでは、「新しい恋のうた」かえぽの「やっと言ったなこいつ。もう離れないから」が残念ながら2位に陥落し、「星のかけら」ぽんちゃの語りが第1位の座に輝くことなりました!

 

ぽんちゃにとって28才が、素敵な1年でありますように。
 


あとがき:
この日は、たくさんのネギファンのかたとお話できて、とても嬉しかったです。
ブログ大先輩のnkさん、少しの時間でしたがお話できて光栄でした。
一緒にライブをみてくれたYさん、ともに笑い、ウルウルできて、楽しかったです。
会場のwwwを「シネマライズですよ」と思い出させてくれて、「レオス・カラックス見ましたよ」「ジム・ジャームッシュ見ましたよ」と互いの青春を語り合ったSSさん。そのあとの飲み会にも誘ってもらい、「ぼくの友達です!」と紹介してくれたときは、とても感激でした。ありがとうございました!