Negicco久々のシングルが出る。そして久々の特典会がある。自身としては2月の沖縄以来、約7ヶ月ぶりだ。ネギッコファンになって以来、特典会の期間がこれほど空いたことはなかった。

2016年3月の『矛盾、はじめました。』のリリースイベントが初現場だった自分にとっては、今回のマキシシングルのリード曲『I LOVE YOUR LOVE』は「ついに来たぜ!一点の曇りもなく会心のシングル!」と思わせる曲だった。この曲はワクワク以外の何物でもない。ワクワクする曲、ワクワクする特典会。ワクワクのシナジーが半端なく、この日を心待ちにしていた。

 

『I LOVE YOUR LOVE』CDジャケット写真

 


これまで特典会は、毎回ふつうにひと回しで済ませていた。しかし沖縄で、全ショ×2枚、ツーショ×3枚という自分的にはだいぶタガが外れたことをしてしまった。あの時は、ネギッコとしての活動はしばらくお休みかもしれないと推測し、後悔のないようベストを尽くすという方針のもと、最初から心を鬼にして財布のヒモを思いっきり緩めた。だが沖縄に来ていた人のほとんどがデフォルトで4〜5枚のネギ券を取得していた。それを見て「なんだ、ネギ券5枚とか普通なんだな。そんなに意を決する必要なんてなかった」と思った。ここでだいぶ感覚がおかしくなっていた。

そして今回のリリースイベント。東京はタワーレコード錦糸町パルコ店での1回だけで、特典会の内容はチェキ会だった。ここに全てをかける。CD8枚を電話予約し、ネギ券4枚を確保した。


当日。電車のなか、3人とお話する内容を頭のなかで反復させた。この7ヶ月の空白を埋めるに十分なシナリオを練ることができた。ドキドキしながら、15時少し前に現地に到着した。

レジでCDとネギ券を受け取り、イベントスペースへと進んだ。CDジャケット写真の3人は大人っぽくて素敵だった。

 

 


定刻15時となり、3人登場。ジャケットと同じ服装の3人がそこにはいた。すてきかわいい美しい。「みなさんこんにちネギネギ!1年7ヶ月ぶりのシングル。特典会も久々ですね」など緩やかトークが5分ほどののち、特典会開始となった。


列が作られはじめると、各ヲタクパターン別に色々な挙動が見てうかがえた。今自分のいる場所からとくに動かず、そのまま列に並ぶまじめな人。一番ベストなタイミングを見計ろうと後方へ退き様子見する熟練者たち。どうしてよいか分からずウロウロ葛藤する人など。

自分はこの日16時から渋谷で用事があった。なので早い順番でチェキを済ませ、去らなければならなかった。イベントスペースの前のほうへ行き、20番目ぐらいに並んだ。


◼︎理想的特典会

自分の番になった。


ネギッコ事務所社長くまさんにネギ券4枚を渡し、全員とのチェキ1枚と、メンバーそれぞれと1枚ずつという旨をお伝えし、3人の前に進んだ。

ネギ「おぉ、みのるんさん!」「久しぶり〜!」「こんにちはー」

私 「お久しぶりです。3人にお会いできるのを心待ちにしてました。まずは3人とご一緒にチェキお願いします」

ネギ「ポーズはどうします?」

私 「えっと、じつは自分、今回でネギッコのイベントに参加するの100回目なんです」

なお「おぉそれはすごい!」

 

かえ「そうなんですねぇ」

ぽん「アニバーサリーだね」

私 「はいそうです。なので今回は100回目にちなんで、ポーズは『100』の人文字にします。左から、かえぽが両手をタケノコ状に上げて『1』のポーズ、なおちゃんが頭の上で輪っかを作って『0』のポーズ、自分も同じく『0』のポーズ、ぽんちゃは適当にめでたい感じでお願いします」

ネギ「了解!」

撮影の人「はい、ポーズ。パシャリ!」

私 「ありがとう。よいアニバーサリーになりました」

ネギ「どういたしまして」

なお「じゃあツーショだね。まずは私からかな。よろしくお願いします」

私 「よろしくお願いします」

撮影の人「はい、ポーズ。パシャリ」

なお「ではハイタッチ4回だね。1、2、3、4! みのるんさん、ぐふふ、お久しぶりです」

私「なおちゃん、会いたかったです。相変わらずかわいいですね。そしてこのお洋服だと、大人っぽくて素敵です」

なお「ぐふふ、うれしい!ありがとうございます!」

私 「なおちゃん、かわいいよ、なおちゃん。好きです」

なお「ありがとうございます!」

チェキをもらって、ぽんちゃの隣へ。


私 「ぽんちゃー!」

ぽん「やあ、みのるんさん。ぽんちゃTシャツ着てくれてありがとう!」

私 「Tシャツ、ローテで着てます。これは特に大事なときに着る勝負服です」

ぽん「あはは、ありがとー!」

撮影の人「はい、ポーズ。パシャリ!」

ぽん「ではハイタッチ4回だね。1、2、3、4! 久しぶりだよね」

私 「はい。ぽんちゃとお話するのは沖縄以来です。この日をほんとに楽しみにしてました。生誕祭のときは、ぽんちゃがカリスマ店員として働いていたというTシャツ展、行きたかったけど、怖くて行けませんでした」

ぽん「ん?なんで怖いの?」

私 「お店に行っても、ぽんちゃに話かける勇気が出なくて、柱に身を隠しながらぽんちゃを盗み見してる自分が容易に想像できて……、その絵面のストーカー感が自分でも怖すぎて……」

ぽん「あはは、大丈夫だよ〜。気軽に話しかけてくれてよかったんだよ〜」

私 「そうだったんですね。じゃあまた来年あるならば、行きます。その時はよろしくお願いします」

ぽん「うん、ぜひぜひ!じゃあまったねー!」

私 「あーーー、最後にひと言」

ぽん「ん?なにかな?」

私 「好きです!」

ぽん「ありがとー!」

チェキをもらって、かえぽの隣へ。


かえ「よろしくお願いします^^」

私 「こんにちは、よろしくお願いします」

撮影の人「はい、ポーズ。パシャリ!」

かえ「ではハイタッチを。1、2、3、4。ありがとうございました^^」

私 「いえこちらこそ。今年はかえぽとたくさんお会いできて嬉しいです」

かえ「いつもありがとうございます」

私 「これでかえぽとのツーショチェキは通算5枚目です。なおちゃんとぽんちゃとも2回しか撮ったことないし、あとはぺろりん先生、もなりちゃん、それいゆちゃん、桜エビ〜ず、紗倉まなさんなど、それぞれ1枚ずつなので、かえぽがぶっちぎりで単独トップです」

かえ「にひひ、嬉しいです。ありがとうございます^^」

かえぽからチェキをもらい、今回の特典会は終了した。

3人は「バイバーイ」「まったねー」「ありがとうございましたー」と手を振って僕を見送ってくれた。


というシミュレーションをして、イメージトレーニングを行なっていた。



◼︎現実の特典会

まもなく自分の番。まず想定外のことが発生した。自分より前の人は皆、3人との全ショばかりで、ツーショを撮っている人がひとりもいなかったのだ。沖縄のときは全ショ & ツーショの乱れ咲きだったというのに、なんて日だ。あのときは南国で、やはり誰もが頭がいかれていたらしい。あそこを基準にしたのは間違いだった。また今回ネギ券が早々に枯れたとのことで、それを4枚も所持している自分は相当ひんしゅく者かもしれないと背筋が凍った。

次が自分の番。くまさんにネギ券4枚を渡した。「はい、ありがとねー。どうぞー」とくまさん。4枚ということに気づいていない。「あ、すみません。全ショと、あとはそれぞれ一人ずつでお願いします」と伝えた。「えっ、そうなの? ちょっと待ってね。あー確かに4枚」とくまさんは改めて券を数え、その旨チェキ撮影の人に告げて、「はいどうぞー」と3人のもとへ誘導してくれた。

3人が笑顔で迎えてくれた。

ネギ「ありがとうございます。よろしくお願いしまーす」

私 「よろしくお願いします」

いつものようになおちゃんとぽんちゃの間へと行き、3人と並んで立った。本日はポーズの指定はできず、ネギポーズ固定というお達しが事前にあった。左手でピースサインを作り、それをこめかみにもっていき、構えた。

撮影の人「はい、撮りますよ。3…、2…」

私 「(うー、なんか長い!恥ずかしい!耐えられん!)」

ぽん「おっ、なんか変えた!」

撮影の人「1…、パシャリ!」

ネギポーズ縛りを破り、撮影直前にガッツポーズに変えてしまった。なぜだか分からないが腕が勝手に動いた。特典会前に会場で流れていたマキシシングル2曲目の『I Am A Punk!』を聴いたせいかもしれない。胸の奥底にいまだ隠し持っている、かつてザ・ロッカーズやザ・モッズなど相反する精神性を合わせ持つ、博多明太子ロックのコピーをやっていたころの反骨精神が、つい表出したのだと思われる。

撮影の人「はい、では次はひとりずつですね」

自動的にまずはNao☆ちゃんから。

なお「よろしくお願いします。嬉しいなー^^」

私 「よろしくお願いします」

なおちゃんが隣に立ち、再度「嬉しいなー^^」と言いながら、首を左側に傾げてくれた。

撮影の人「はい、撮りますよ。3…、2…、1…、パシャリ!」

なお「じゃあハイタッチ4回ですね。よろしくお願いします!」

なおちゃんと向かい合って、「1、2、3、4!」とハイタッチした。手の位置を確認しながらだったので、途中から目を合わせるにとどまったが、なおちゃんの笑顔はスーパーかわいかった。なおちゃんが「ありがとうございます^^」と言いながらチェキをくれた。その右側のぽんちゃのほうを向いた。

ぽん「Tシャツ、着てくれてありがとう!」

私 「いえ、そんな!」

撮影の人「はい、撮りますよ。3…、2…、1…、パシャリ!」

ぽん「はい、じゃあ4回だね」

ぽんちゃと向かい合って、「イェイ、イェイ、イェイ、イェイ!」とハイタッチした。今回は手の位置は確認せず、ぽんちゃの瞳をまっすぐに見つめた。こんなにガン見していいのだろうかと自分でも気がひけるぐらいにガン見した。距離にして30cmほどの位置、ぽんちゃも笑顔でまっすぐ見つめてくれていた。時間にして5秒ぐらいだったろうか。立ちくらみ寸前の、ガチで恋してる5秒間だった。「ありがとうございまーす」と言いながらチェキを渡してくれたぽんちゃに手を振り、左側のかえぽの横に立った。

かえ「ありがとうございます^^」

私 「よろしくお願いします」

撮影の人「はい、撮りますよ。3…、2…、1…、パシャリ!」

かえ「はい、では」

かえぽと「1、2、3、4」とハイタッチした。かえぽのこともやはりまっすぐ見つめようとしたが、その美しいお顔があまりに畏れおおくて、つい視線をずらしてしまった。かえぽは「ありがとうございまーす」と言いながらチェキを渡してくれた。

終了。

 

 

 


3人は「ありがとうございましたー」と言いながら、手を振って見送ってくれた。

すべてのシミュレーションは吹っ飛び、僕は何も言えず、3人から聞けたすべての言葉はおもに「ありがとうございます」だった。がしかし、やはり幸せな約1分だった。

 

 

僕は脳みそトロットロの顔面崩壊状態でタワレコを出て、エスカレーターを下り、駅へと向かった。
  

Negiccoの3人は相変わらず天使で女神だった。

 

 

やっぱりNegiccoは最高です!

 

 

 

アメブロでの「Negiccoの思い出」は今回をもって終了します。お読みくださった方々には感謝の気持ちしかありません。誠にありがとうございました。