3回目のネギ体験は「ティー・フォー・スリー」リリースイベントのサイン会だった。
 
音楽は、中学のときにはまってから長い間、おもにレンタルしたものをカセットに落として聴いていた。
録音したものを聴くのが普通になっていて、時代とともにそれが、カセットからMD、CD-R 、iPod、iPhoneに変わっていった。
 
上京してからは、神保町のJANISというレンタルCD屋に通い倒した。
この店には、メジャーマイナー国内外問わず、なんでも置いてあり、誰それの入手困難廃盤とかブートレッグ盤とかまであらゆるものがあった。店員さんのおすすめやPOPも信頼できて、色々な音楽を知るには最高の店だった。

先日神保町に行く機会があったので、数年ぶりにお店をのぞいてみた。店内は、以前とさほど変わっていなかった。
変わった点といえば、かつては存在していなかったアイドル専用のコーナーができていたことだ。
店員さんのいちおしは、エスペシアのアルバムだった。ネギとの関わりで名前は知っていたので、興味がわいて、最近はじめたApple Musicで検索してみたら、あっさりとそのCDは見つかった。とりあえずダウンロードして、あとで聴いてみよっと思った。
レンタルする必要さえなくなってる。「これはお店やばいな」と思った。
店内の雰囲気は前と変わりないとはいえ、中古販売のフロアがなくなっていたり、お客さんも少なかったりで、残念ながら斜陽を感じた。
NegiccoのCDは、アイドルコーナーの棚の「Negicco」枠に収められていた。POPもなく面陳もされていなかったが、「Rice and Snow」と「Melody Palette」の背タイトルの上に「JANIS定番」というシールが貼られてあった。 
 
そんな感じで、CDはレンタル中心で、初回限定DVDつきなど特典がつく場合にしか買わないことが多かった。
だがネギッコを知り、「矛盾、はじめました。」発売のリリイベでメンバーと握手し、握手会の魔物を垣間見た。
今回はハイタッチして、サインをもらうことができる。絶対に買わねば!行かねば!だった。
 
イベント18時半開始だったが、その日は20時ぐらいまで仕事が入っていた。
会場の渋谷丸井は21時まで開いているとのこと。サイン会が終わっていなければ、なんとか間に合う。
仕事が終わったあと、急いで渋谷に向かった。
駅から丸井まで小走りした。到着したのは20時40分ぐらい。

エレベーター待ちももどかしく、エスカレーターで急ぎ足で最上階までのぼっていった。

よかった!サイン会、まだやっていた。
急いでCDを買おうとしたが、仮設カウンターはもう店仕舞いに入ろうとしていた。
販売のかたに「まだ大丈夫ですか?」と聞いたら、ちょっと驚いた顔をされたけど、大丈夫ですよ!と言葉をもらい、1枚購入し、ネギ券をもらった。
 
簡易的な壁に仕切られたようなスペースだったと記憶している。
その入り口を通って中に入ると3人がいた!

 が、その光景に絶句した。
ファンの人たちがひざまずいて、メンバーと手を握りながら話していたのだ。
 
ネギの3人はテーブルを前に、イスに座っている。

そのテーブル越しに、それぞれファンの方々が目の高さを同じくしている。メンバーの顔は楽しげだ。

この前の亀戸のときと、まったく違う光景ではないか。
あのときはふつうに握手して、軽く言葉を交わしたぐらいだった。
終わり間際はいつもこんな感じなのか?一体どんなことを話してるんだ?ハードルが高すぎる、とかなり動揺したが、とりあえず10人ぐらいの列の最後尾に並んだ。
どうやらぼくは、本日最後の人になりそうだった。
 
次の人も、また次の人もひざまずいて、お話している。
「今日はそういうレギュレーションなのかな?」とか考えてる間に自分の番になった。
 
まずはかえぽ。
「こんばんは」とまず言った。CDを渡してサインしてもらったが、しばらく無言の時間が流れた。

ひざまずくことはできなかった。
その週は、Negiccoがテレビ神奈川の「saku saku」のウィークリーゲストだったので、「毎朝仕事前にNegicco見て、癒されてます」というようなことを言った。

かえぽは「あー、そうだ、今週でしたねー」とお返事。
「saku saku」でのネギはほんとにほんわかしてて、自然と頬が緩んでしまう、和みのNegiccoワールドだった。

かえぽ(Nao☆ちゃんだったかも)は「お仕事でしたか?間に合ってよかったですね」と言って、両手をあげてくれたのでハイタッチした。
とりあえず言葉を交わすことができて安心した。
 
次はNao☆ちゃん。
前回の亀戸は体調不調で特典会は欠席だったので、接するのは初めてだ。
この日のNao☆ちゃんは元気で、いつものあっかるい感じだった。いきなり「ネクタイ、かわいい!」と言われて、面食らった。「ありがとう」ぐらいは返したと思う。
そのあとぼくが「体調にお気をつけて」と言ったら、「そちらも!イェーイ」とハイタッチされ、また面食らったまま、ぽんちゃの前へと移動となった。
 
ぽんちゃには「アルバムもう聴きましたか?」と聞かれて、” あれ?今日が発売日だよな ”と思いながらも、「いや、まだです」とふつうに答えることしかできなかった。
そのころは、ツイッターもまだ始めたばかりで、フラゲ日(発売日前日購入)のことも知らなかった。
「アルバム、1時間たっぷりあるんでじっくり聴いてくださいね!」と優しい笑顔でハイタッチして、サインしたCDのジャケットを渡してくれた。
 
そのままエレベーターに向かい帰った。
20~30人ぐらいだっただろうか、たむろっているファンの方々がいたので、終わりの挨拶とかあったのかもしれない。
 
握手会やサイン会は、どのように接すればよいか分からないし、いまだにドギマギするのだが、会を重ねるごとにファン度は増していく。
 
2年ほど前に、自宅にあったCDやCD-RはすべてPCに取り込み、そのほとんどを処分した。

棚はすっきりしていたのだが、最近Negiccoの未開封の同じCDが徐々に貯まりだしてきている。
 

さて、明後日12 月18日から25日まで、かえぽ単独を皮切りに「愛、かましたいの」のリリイベが毎日開催される。
24日は新潟、その他は東京、すごいスケジュールを組んで来た。

毎日はさすがに行けないが、19日月曜の新宿ロフトのミニライブつきイベントは是が非でも行きたい。とりあえず会社に早退する旨は報告した。

ライブの券はランダムでの配布とのことだ。ネギ券3枚でメンバーとのチェキ撮影は確保できるのだが、ライブの券は何枚ぐらいCDを買えばもらえるのだろうか。レギュレーションがよく分からない。

だが、これだけのイベントラッシュを敢行するのだし、「愛かま」がオリコン上位に入って欲しいという今まで抱いたことのない心理が生まれてきた。