Negicco、2回目のライブ体験は中野サンプラザだった。

サンプラザに行くのは25年ぶりぐらい。前回はイギリスのニューウェーブバンド、Echo & the Bunnymenを脱退したイアン・マッカロクのソロライブ。
内容はほとんど覚えていないけど、ベースがエドガー・サマータイムと紹介され、変な名前と思ったことだけ、よく覚えている。

サンプラザは昔は海外アーティストがよくライブやっていたイメージで、clashもライブをしたそうだけど、最近はアイドルの聖地となっていたらしい。そして数年後に取り壊されてアリーナになるとのこと、時代の流れを感じる。

そんなサンプラザの今回のNegicco のライブは、バンド編成で、武道館への試金石と位置づけされているようだった。
ぼくの席は1階の30列目真ん中ぐらいで、ステージからはやや遠めだった。

この時点でぼくは日比谷野音のライブDVDを見ていたので、オケ同様、バンドでのライブもすばらしいという印象を持っていた。バンドのメンツは、ドラムがやたらセンスが良いと評判のmabanuaさん、ベースがオリラブでも弾いてるの鹿島さん、ともうそれだけでもかっこいい。鹿島さんの存在はオリラブで弾いてるときに知ったけど元super badというのを聞いて、あー、あの!と思い出した。super badは、これまた25年ぐらい前デビューしたころ宝島の裏表紙になってたり、結構メディアにプッシュされてるイメージがあったけど、ぼくの周りではほとんど話題にならなかった。そしていつの間にか消えてしまっていた。しかし、当時のバンド特集みたいな番組かビデオで見たであろう「hey hey we’re super bad 〜 踊ろうマッシュポティート キュートなボディくねらせ」という歌詞の曲がすごいインパクトがあって、super badという名前を聞いた瞬間にその歌詞とともに思い出した。あの頃ぼくはまだジェームスブラウンも知らなかったし、当時のバンドブームの中でもとても異質なものとしてインパクトがあったのかもしれない。そんなことを思い出してyou tube検索してみたら、再結成ライブやってて、まさにその曲を演奏してるじゃないか! いい音出してる! 

 

 

話を戻しNegicco 野音ライブDVD 。登場シーンはかなりたまげた。なんでNao☆ちゃんはこの晴れ舞台に思いっきりおでこ全開なんだ?! 女の子は前髪命じゃないのか?

かえぽの登場も控えめすぎ!で、これも衝撃だった。

あとは、”田島貴男、やっぱすげー” だった。アンコール時のゲスト登場で、すっかり夜なのに「こんにちネギネギ!」で押し倒し、「soul power」で全部もってた感は半端なかった。野音というロケーションはもちろん最高なのだが、歌も演奏もとても良くて、サンプラでもこんなライブが見たいなと思っていた。

今回のライブは結論から言うと、まあまあ良かったなーという感じだった。その後、感動のNHKホールを見たので今はもう記憶も薄くなってしまっている。3人ともずっと緊張が取れなかったような、客席とともにハジけるまではいかなかったかなーという感じだった。
あとはバンドサウンドだとどうしてもはまらない曲があるとも感じた。「自由に」や「トリプル!wonderland」は、あのTパレ感謝祭の動画でみた、オケの打ち込みで突っ走る感をどうしても体験してみたかった。しかし「blue, green 〜」の人力ドラムンベースは超かっこよかった。元々この曲、レコーディングも人力なのだと知って驚いた。

印象に残ってるのは「新しい恋のうた」。このころは、ネギのクラブチューン的な曲がとくに好きだったのと、かえぽのセリフを生で聴けたのがたまらなかった。さらっとだったけど。ネギ聴き始めぐらいにいろいろ動画見てたら、下の動画でこの曲をやっていて、やはりかえぽはセリフをさらーと流してる感じ(5:48あたり)で、レコーディングバージョンの胸キュン感がない。が、それがまた良い。かえぽがセリフを言うだけでときめく。

 

 

これをはじめて見たときは、ネギをまだよく知らなかったので地下アイドルっぽさを感じたけど、今見ると歌もしっかりしてるし、ぼくのような新参ファンには貴重なライブ記録だと思う。「相思相愛」や「イミシン★かもだけど」とかぜひライブで聴いてみたい大好きな曲もやってるし、あとアルバムに入っていない曲もなんか面白い。そして、ぽんちゃ、メイド服はまりすぎ。かえぽは着せられてる感半端ないと思ったら、MCで「こういうのもたまにやると良いですね」と案外乗り気なのが面白い。nao☆ちゃんはこのころはギャクやってたのかなー?「でへ」って笑うとこがかわいい。もしも、この頃に「アイドルばかり聴かないで」を戦略的だとかうがった見方をせずに素直にかっこいいと思いアルバムを聴いていたら、ここから素晴らしいシングル、アルバムのリリースの数々をリアルタイムで体験できていただろうになと思うと非常に残念だ。

話をサンプラザに戻し、connieさんの登場も印象的だった。ふつうのシャツにジーンズという格好で、どーもすみません〜、って感じで登場して、「トキメキ★マイドリーム」を熱唱する姿は、カラオケでがんばって声張り上げてるサラリーマンそのものだった。この人が、あんなかっこいい曲やこんな名曲の数々を作ってるのかーと思うとなんか不思議だった。

アンコール前にトイレに行ったのだが、その間に「次はNHKホール」という発表があった。そうか、武道館はまだ厳しいんだなと思った。サンプラもソールドアウトまではいってなさそうだったので、まあしょうがないのかなと思った。

アンコールで「圧倒的なスタイル」がついに来たが、ぼくの右側のかたはひとりで来ていた若い女性だった。左側は同年代の男性だからまあ良いとして、開演前から「肩組んでいいのか? 肩組んでくれるのか?」と自問自答して、その点でもライブへの集中力がやや欠けていた。でもそのかたはネギのライブには慣れているようだったので、まあ大丈夫だろうと前回同様左右に軽く会釈して、肩を組んでラインダンスした。nao☆ちゃん、あんなに感涙してたのはDVD を見て知ったが、やはり楽しかった、ありがとう、あの女性のかた。ライブ後声かけようかと思ったが、そこは小心者なので無理だった。ネギについて語り合えたら最高なのになーと思って、サンプラザをあとにした。