SS 策略プレゼント・前編 | 有限実践組-skipbeat-

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こちらは蓮キョ中心、スキビの二次創作ブログです。


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【メロキュンプレゼンツ!!≪ハッピー♡プレゼント!!≫】


 こんにちはヾ(@°▽°@)ノ一葉梨紗です。

 メロキュン・リターンズ☆蓮誕&VDお祭り会場の端っこ、有限実践組へようこそ。

 メロキュンを目指して妄想する事、幾日…。

 皆様より早くアップするのが一番良いと踏んで、一葉梨紗は早々にダイブ致します!

 (前編ですけど・笑)


 お祭り会場の最高潮は多分、2月10日だと踏んで、当日は読み専に走る気満々です。その為に仕事も休みをもぎ取りました(←ひでぇ)( ̄▽+ ̄*)

 ちなみに今日は仕事なので、予約投稿でぇす。


 会場はこちらですよ~♪お好きな窓口からどうぞ~

 参加させて下さりまして有難うございます~!!


 sei様ブログリク魔人の妄想宝物庫

 風月様ブログ「風月のスキビ便り

 ピコ様ブログ「Bubble Shower


それでは!蓮くんのお誕生日を祝して!



メロキュン・リターンズ☆蓮誕&VD祭り

■ 策略プレゼント・前編 ■






 思えば、その予感は小さく俺の心の中に明りを灯していた。




「敦賀さん。いま何か欲しい物ってありますか?」


 突然耳に届いた最上さんからの甘言に、俺は浮かべていた笑顔を凍らせて彼女を見つめた。


 芸能人として仕事をしていれば、土曜も日曜も関係ないけれど、まだ学生の時分の彼女が日曜日にラブミー部に居る事は百も承知していた。


 彼女に逢える。


 ただそれだけの目的の為にノックした扉。

 開かれたその部室の入り口で、俺の姿を認めるなり彼女はそう言葉を滑らせたのだ。


「あの…。敦賀さん?」


 申し訳なさそうに目じりを下げながら、無粋なのは承知ですけれど、とつぶやく彼女の顔には、真剣に悩んでいる様子が窺える。

 中途半端に開いたままのラブミー部の扉をとりあえずは潜り抜け、ぱたりと扉を閉めた所で、さてどうしようかと考えた。



 時は2月。

 もうすぐ自分の誕生日だと知っている。

 欲しい物は何かと聞かれれば、もちろん頭に浮かぶ物は幾つかあった。


 けれど、君が欲しい…何て言ったら100%逃げられる事は判っている。もし運よく逃げられなかったとしても、彼女のことだ。きっと斜め45度の解釈をして俺の気持ちを煙に巻くだろうし。


 第一、告白もしていない俺がそれを言うのは、非常に、最も心苦しく、かつ順番としてもおかしい気がする。



 …とはいえ、自分の頭に浮かぶ数々の欲しいものをあげてみた所で、所詮、口に出来るそれなど無いんだけど…。



 俺をどう思っているのか聞かせて欲しい、とか。

 毎日必ず君の顔を見て言葉を交わしたい、とか。

 時々でいいから一緒にオフの日を過ごしたい、とか。


 どれも具体的過ぎて、正直に言えるはずもない事ばかりが頭に浮かぶ。


「敦賀さん…何か、ないですか?」


「ん…?ああ…えっとね…」


 すっかり慣れ親しんだラブミー部の部室。

 部屋の中に入ったはいいが、彼女も俺も突っ立ったまま。


 不安そうに見上げる彼女は俺の言葉をただ待ち続けている。


 欲しいものなんて沢山あるけれど、現状を正しく認識した上で欲しい物なら。

 思い付くのは、一つしかなかった。


―――― あ…」


 思わせぶりに喉を鳴らして。

 恐縮気味の最上さんの前で。

 いま思い付いたみたいに声を発すれば、下向きに泳いでいた彼女の視線が鋭く俺を見上げる。


「何ですか?言って下さい!!」


 期待に胸を膨らませている事は、突然輝き出した瞳と、急遽赤くなった頬と、少し上がった口角から簡単に見てとれた。


「―――― …あ、うん。…えっと、何でもない…よ?」


 わざと視線を泳がせて。

 思わせぶりに小さく顔を横に振って、うっすらと浮かべたわざとらしい笑顔で彼女を見下ろすと、絶対嘘です!と声を荒げて、最上さんは俺の右腕を両手でがっちりと掴む。


 それはもう、俺を逃がさんとするネコ科動物みたいに。


「教えて下さい、敦賀さん!!」


 必死に俺に縋り付いて。

 両手で俺を絡め取りながら、彼女の口からこぼれるのは真剣なおねだり。



 ………やばい。これはかなり可愛い姿かもしれない。



「うん?でもまあ…欲しい物は自分で何とかするしね?」


 右腕にかかった彼女の体温を感じ取れば、つい嬉しくて笑みが漏れる。

 俺の笑顔をどう取ったのかは判らないけれど、最上さんはなおも食い下がって質問を続けた。


「それは!!庶民の私には手が出ないものですか?」


 両手で俺の腕をガクガクと揺すって。

 自覚のないおねだり姿に、どうしてくれようかという気にさせられる。



(最上さん…。かわいすぎる…)



「そんなの関係ないよ?それに、俺は最上さんがくれるものなら何でも嬉しいし」


 もちろん嘘ではない。

 彼女が俺の事を考えて用意してくれたプレゼントなら、本気で何でも嬉しいと思う。


 けれど、現状として自分が欲しいと思っているものは、小さな願いにも似ているから。

 それを得られるかどうかは、ここからの自分の腕次第!



「じゃあ、ヒント!ヒントだけでも下さい~~!!」


「…ヒント…ね…」



 どうしようかと悩んでいるフリをして、天井を見上げて言葉を止める。

 腕に縋り付いたままの彼女の気配を愛しく想いながら、俺の顔にはきっと企みめいた笑顔が浮かんでいるんだろうね?


「えっと…ね…」


 見上げた自分の視線を彼女へと移せば、うずうずと俺の言葉を待つ彼女の熱い視線とぶつかる。


 あのね?

 期待を裏切るようで悪いけど、この状況を使わない手は無いかな、と思う俺はずるい男かな?


「それより最上さん。コーヒー…飲みたくない?」


「あっ!気づかなくてごめんなさい。インスタントで良いですか?」


 ハッと我に返った彼女の手が、俺の腕から離れてしまったのは少しさみしいけれど。

 これ以上の押し問答はかえって危険と判断して。


「うん。それも良いけど、今日はどこかに飲みに行かない?」


 そう呟けば、珍しく二つ返事で首を縦に振る君。

 恐らくはまだきっと、俺から何かを聞けるチャンスがあると思っているのだろうけど。


 彼女の思惑を逆手にとって、つかの間のデートを楽しんでも良いよね?


 さて、自分の誕生日まであと8日。

 自分が欲しいと思うものをどうやって手に入れようかを、目的の彼女とコーヒーを飲みながら熟考する事にしようと思う。






 ⇒策略プレゼント中編 に続く


うふ。まさかの続く…です(笑)

でも、どうやって着地しようかまだ決まっていません汗

ええ度胸や…自分。(←無責任大魔王)


そ・う・い・え・ば!来る3月20日がスキビ34巻の発売予定日だとか…。

実は先日、ACT200の未来妄想を書きなぐったものを発見したのですが…。

書いたなそういや…みたいな(笑)


でも34巻発売までに清書する自信が無いのでオクラかなぁ?

ウフフ…(←暗い笑い)ACT200って、33巻のラストだからね~。


⇒策略プレゼント◇前編・拍手

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