軍隊とは、どこの国でも「いい仕事に就けない若い男性に職を与える」という側面があり。
貧しい国ほど、職業軍人の地位は高くなるわけで。
で。
今日も日本人戦没者の資料を30枚近く訳したので。
「異形の将軍 田中角栄」の下巻を読まなくては。
そして、ホリエモンの「拝金」も読まなくては。
角栄は郵政大臣になったあたりから、「男は一度はムショ入りするかどうかの危ない橋を渡らなければいけない。そういう賭けをしなくては大きな仕事はできない」と言うようになったという。
その彼とて軍隊に取られ、病で死線をさまよっているのである。
除隊のときには病名は「結核」になっており、日本に帰国してからは再び兵に取られることはなかった。
角栄のご性格として、「兵隊なんてタダ働き、だからバカらしい。俺ならいくらでも他の仕事で稼げるのに」と思ったのではなかろうか。
若い男性を国がタダで働かせる、徴兵というシステム。
よく考えると、すさまじい権力なのである。
角栄はカネになる方へずんずん行ってしまうし、彼の父親もイチかバチかの山師のようなところがあった。
日本兵の資料を訳していて私が思うのは、「兵隊さんは戦地で、カネももらえないのになんでこんなことやっているのかバカらしくならなかったのか?」ということ。
どうしてアメリカと戦争したか?
その時代に生きた日本人でなければ、答えは出ない。
人はパンのみに生きるにあらず、カネのためだけに生きるにあらず。
その時代、その時代で、生き方も違うってこと。