今日も翻訳の仕事をし。

  

  場所は沖縄、壕が次々に封鎖され、日本兵が次々に殺害され。

  

  10代の少年が志願兵として命を落とすこともあっただろうに。

 

  平和な時代だったら、彼らはその能力を世のために人のために生かしただろうに。

 

  いや、戦時中はお国のために死ぬことが世のため人のためなのですが。

 

  で。

 

  今日も息子の試合があり。

 

  13歳から15歳の少年たちがバスケットをやるわけですから、「戦時中だったらこういう年頃の子も志願したのだろうか」とふと思い。

 

  バスケットなんて敵国のスポーツ、できないよね。

 

  好きなことができる時代ってありがたいですよね。

   

  しかし。

 

  今日も部の顧問は部員を罵り、いつもに増してお言葉が過ぎるような気がしたのですが。

 

  なぜかうちの息子が集中砲火を浴び。

 

  「1週間後の地方大会、敗けたらお前のせいだからな。お前は部を崩壊させたんだよ」とそこまで言うか?の罵倒。

 

  で。

 

  スコアみたいなのを付けていたN君が、なぜかスコアを見ながら「A、最低!」と息子に向かって言うので。

 

  これに私はかなり怒りを覚えた。

 

  顧問がうちの息子を標的にしているので、N君は尻馬に乗ったのだろうか?

 

  で。

 

  顧問も「部のみんなも言ってるだろ?お前が最低だって」とうちの息子を罵倒するにも勢いが付き。

 

  見ている私は、とっても不愉快で腹立たしく。

 

  「最低、と言ったのはN君だけだ。みんなが言ったわけじゃねえだろ」ってこと。

 

  「N君、うちの子が最低ってどういう意味だよ?試合に出してもらえないくせに。お前が代わりに試合に出て勝ってみろ」と思い。

  

  顧問に対しても、「だったら他の子を出して勝ってみろ。うちの子の力がないと勝てないだろ」と思ってしまい。

 

  息子本人は、いや、試合に出ている部員すべては、顧問がいつも理不尽に罵るので、「あ~、いつものことだからしょうがねえな」と諦観の表情。

 

  また犬が吠えてら、程度に思ってないと、いちいち真に受けて傷ついてたらやってられないもんね。

 

  幼稚な大人を相手にすると、子供の方が成長してしまうのかもしれぬ。

 

  で。

 

  相手チームの顧問、何十倍もひどい怒り方。

 

  シュートを失敗した子を名指しでねちねちと責め、突き飛ばすかひっぱたくかしそうな勢い。

 

  息子の部の保護者、今日は私を含めて4人で見ていたのですが。

 

  「体罰になるようだったら、あれは向こうの市の教育委員会に言った方がいいよね。度が過ぎる指導は問題だ」と言っていたのですが。

 

  手を出すまでには至らず。

 

  で。

 

  息子は家を出るとき、「相手チームは大したことない。ディフェンスにミニバス上がりがいるから、こっちのディフェンスがちょっと頑張れば勝てる」と言っていたのですが。

 

  この予測はとっても甘かった。

 

  いざ試合を始めてみたら、相手はかなり強く。

 

  1試合目、ダブルスコアで息子たちスタメンは敗北。

 

  で。

 

  そこで、息子たちは顧問に罵倒されまくったのですが。

 

  続く2試合目、3試合目は大差で勝利。

 

  ちょっと待って。

 

  てことは、1試合目の後、顧問の罵倒が効果あったってこと?

 

  認めたくないわ、私。

 

  可愛い息子をあれほど罵られて、顧問の指導が正しいなんて。

 

  しかし。

 

  3試合目、勝利の瞬間、息子たちは笑顔で手を叩き、ガッツポーズをし。

 

  「この後、みんなでシュート練習だい!」と大盛り上がり。

 

  う~ん・・・。

 

  顧問の罵倒の挙句、手にした喜びがそこまでなら、顧問に感謝すべきなのかも。

 

  全力で戦った結果の勝利の喜びはそこまで素晴らしいのか。

  

  いや、顧問の理不尽な罵声に耐えたからこそ、皆でつかんだ勝利の味は格別なのか。

 

  で。

 

  すべての練習試合、終了後、チームは相手の顧問に挨拶に行き、今日の講評をしていただくのですが。

 

  こっちの顧問は「1年前に試合したときより、明らかに強くなっています。日々の努力のたまものだと思います」と言葉をかけ。

 

  ぐふ・・。

  

  てことは、あの怒り方がひどすぎる顧問は指導力があったってこと?

  

  息子が家に帰ってきて言うには。

 

  「あの部、地方大会で優勝してたんだって。思ったより強かったな」

 

  でも、そのチームにあなたたちは2勝1敗だったんだから。

 

  息子の試合を見て、いつも思う。

 

  運動部の顧問として正しいってどういう人なの?

 

  息子の話によると、強い運動部の顧問は理不尽に罵倒しまくり、がお約束だというし。

  

  運動部にいた人も、同じようなことをいう。

 

  どうして、「理不尽に罵る」が運動部顧問として正しいのかしら?

 

  勝利を目的とするなら、という条件付きなんですけどね。

 

  勝利の喜びを味合わせてくれる顧問が、顧問として正しいってことかな。

 

  分からない。

 

  読者のみなさん、もし我が子が運動部に入っていたら、どういう顧問がいいと思います?

 

  勝たせてくれる顧問?

 

  なんだかな。