手塚治虫全集に対談編がある。


  みなさま、ご存知?


  私、今日はじめて知りまして。


  1巻だけ読んだんですが。


  対談相手は、大城さんという漫画家、小松左京さん、松本零士さん。


  大城さんは、ガムの紙のフィリップを描いた人?

  

  すごく画がうまいんですよ。


  食うために紙芝居の画を描いたり、挿絵描いたり、アニメのキャラ設定したりして。


  で。


  小松さんは、実は漫画を描いていた時期があった。


  で。


  戦前からの漫画界の裏話や黒歴史があれこれ。


  手塚治虫さんは、漫画を最初は鉛筆書き。

 

  ペン入れをして下書きを消す、を初めてやったとき、「俺が書いた漫画は消えずに永遠に残る」とすごく興奮して、性的な興奮と同じだと思った。


  ふむ。


  漫画の神様にとって、漫画を描くことは性的な興奮を感じる活動なのね。


  ま、天職ってそんなもんかも。


  で。


  手塚さんは「病気のときに桑田二郎に代作を頼みたい、彼の画は俺のに似てるから」と思って編集者に彼を探してもらったら、そのときは漫画家をやめて絵芝居の絵を描く人の弟子になっていた。


  これって、なんかすごい話。


  桑田さんは「8マン」で当てて、10代で銀座のクラブで豪遊してたって聞いたことあったけど。


  この漫画は何人もの漫画家に競作させて、その中に石森章太郎さんもいたらしく。


  って、日本の漫画界のこぼれ話が満載なのですが。


  「好きこそものの上手なれ」ってことね。


  エッセイ漫画もヘタウマも、それなりに愛読者がいるんですが。


  子供のときから画がうまくて「すごい!」と言われた人たちって、やはりすごいと思った。


  ま、私は漫画が大好きなので、漫画家には甘いぞ。


  ホントだぞ。