夫婦で旅行。夫婦で同じ趣味。夫婦でコンサートに行く。


  そういうのは分かるのですが。


  夫婦で自爆テロ。


  ・・・。


  シュールである。日本人にとってシュールすぎて、理解不能である。


  しかし、ですよ、奥さん。


  聴いてますか、奥さん。


  世界だの、国際社会だの、言ってみても。


  英語が話せる、有名な大学の学位を取った、外国で働いてました。そんなことよりも。


  世界には色々な人がいて、色々な価値観があり、色々な名誉があり、その「色々な」には「夫婦で自爆テロが名誉」という価値観もあると理解すること。


  それを理解できるのが、真の国際人かもしれぬ。


  よって、私は国際人などというシロモノに一生、なれないであろう。


  別になりたいとも思わないけど。


  それにしても。


  自爆テロ、最初にやったのは日本人である。


  ご存知でしたか。


  そして、彼は中東のどっかの難民キャンプみたいなところで生きていて、テロを図った後も一命を取り留めて。


  そして、日本のテレビが取材に行ったら彼はかの地では英雄扱いで、彼が歩くと自然とたくさんの人たちが彼と共に歩き出し。英雄を讃える歌?まで歌っちゃってんの。


  誠にシュールな光景でございました。


  自爆テロはカミカゼか?


  どうなんだ、さすがの猿飛?


  人は自分の常識を超えた、理解不能な事実に直面すると笑っちゃうか、ポカンとしちゃうか。


  女の子のスカートをめくっちゃうのも。


  夫婦で自爆テロも。


  おんなじ「カミカゼ」なの?


  アタシ、国際人じゃないからね。


  分らないわ。