キャッシュファイルのRAMディスク化でGoogle Chromeを高速にする | ichitaso's back of flyer

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一般的に使われている32ビットのWindowsの場合
メモリを4Gバイト以上積んでも認識されないという制限があります。

もし、メモリが余っているならばHDDよりも速いファイルアクセスが行える
RAMディスクとして利用します。

ただし、電源を落とすとデータが消えるという特性上
キャッシュなどの一時ファイルを割り当てることにより
動作の高速化を行う方法が一般的です。

以下に、その方法を紹介いたします。

キャッシュをRAMディスクに置く

1)RAMディスクが作成できるか確認する。

コントロールパネル「システム」→「コンピュータ」の下に
「物理アドレス拡張」と表示されていればOK

システムのプロパティ

表示されていない場合は「物理アドレス拡張を有効にする」


コントロールパネル「システム」→「詳細設定」
→「起動と回復」→「設定」→「編集」をクリック


メモ帳が開くので、OS名の後に「/PAE」と入力し上書き保存する。

2)リンクより「Gavotte Ramdisk」をダウンロードする。

Link:Gavotte Ramdisk まとめWIKI Gavotte Ramdisk.7z

3)ダウンロードしたファイルを解凍「ram4g.reg」をダブルクリックして「はい」をクリック



4)ここで一度Windowsを再起動させる



5)Gavotte Ramdiskの「ramdisk.exe」を起動「Install Ramdisk」をクリック


表示が変わったら「Driver Letter」が「R:」なのを確認して「OK」をクリック
※Ramdiskのドライブレターをわかりやすく「R:」にしておいて下さい。

6)マイコンピュータの「ハードディスクドライブ」にRドライブが作成されます。

Ramdisk

※RAMディスク化できるのは、BIOSに認識されていてOSに認識されていない領域
上記の通りに設定したのに16MBのRAMディスクしか作成されない場合は
RAMディスク化できる領域が存在していません。
間違いなく4Gバイト以上のメモリを乗せているなら
BIOSでMemory Remap設定を行う必要があります。

7)使用するGoogle Chromeのショートカットプロパティを開きます。

使用するGoogle Chromeのショートカットのプロパティ開いて
(デスクトップやスタートメニューなど)
リンク先の末尾に下記コードを付け加えます。

 --disk-cache-dir="R:\Temp\Chrome"




8)chromeのキャッシュが作成されるか確認する。

「R:\TEMP\Chrome\Cache」というフォルダが自動的に作成され
Google Chromeを起動すると、ファイルが生成されているのが確認できます。



9)chromeの元キャッシュフォルダを削除する。

デフォルトでインストールした場合、以下の場所に「Cache」フォルダがあります。

C:\Documents and Settings\ユーザー名\Local Settings\Application Data\Google\Chrome\User Data\Default\Cache

使用しないためフォルダごと削除します。
※インストール先を指定した場合、そこの該当部分を削除します。

以上でRAMディスク化によるChrome高速化が完了です。
作成したRAMディスクは、他にも汎用性があります。

Windowsシステムの一時フォルダもRAMディスク上に配置

システムのプロパティから「詳細設定」→「環境変数」を開き
RAMディスク内に変更します。



上部ユーザー環境変数、下部システム環境変数の「TEMP」を選択して「編集」をクリック
「変数値」に「R:\」を入力

同様の操作でユーザー環境変数と、システム環境変数の「TMP」を変更する

ウインドウズの動作が高速化されます。

ブラウザの一時フォルダをRAMディスク上に配置

右矢印Internet Explorer8


「ツール」→「インターネットオプション」


「全般」タブの「閲覧の履歴」にある「設定」→「フォルダーの移動」をクリック


RAMディスクのドライブを指定します。

右矢印Firefox

1.アドレスバーに「about:config」と入力しEnter

2.「細心の注意を払って使用する」をクリック

3.適当な場所で右クリックし、[新規作成] – [文字列]を選択

about-config-1

4.「設定名を入力してください」で「browser.cache.disk.parent_directory」と入力し[OK]

about-config-2

5.「文字列を入力して下さい」でRAMディスク上のディレクトリを指定し[OK]をクリック

about-config-3

例.「R:\TEMP\FireFox」

Firefoxを再起動して設定は完了です。

このようにメモリー増設で余裕が出来た32bitのOSですと
RAMディスクを作成してあげるとメリットが多くなります。
PCの動作に不満を感じている方は参考にしてみてください。

関連リンク知らないと損するWindows 7にGavotte RAMDISKを導入