2016年5月2日

 午前10時から45分間の参院本会議があった。 連休中の本会議って、ほとんど記憶がない。 いや、過去20年で一度か二度、あったような…??? 議了案件は3つ。 いずれも賛成票を投じた。

 同じ陣営であれ、違う陣営であれ、敵だろうと、味方だろうと、自分はリスクを恐れず、矢面に立って行動するひとを尊敬する。 こういうひとこそ、信用出来る。 窮地でも逃げ出さず、最後まで一緒に戦ってくれるタイプだ。

 その点で言うと、今回、康隆氏の署名集めに奔走している若手経営者(?)の人たちのことは、けっして嫌いではない。(むこうは絶対に嫌いだと思うけど…(笑)) だからこそ、彼らが1区県議団を含む関係者の苦労に水をさすような集会を開催したり、ルールにない署名を県連事務局に持ち込んだりした時も、あからさまな批判は避け、言葉を選んで意見を述べて来た。 心情的に、「出来るだけ悪口は言いたくない」という心理が働いている。

 結果としては、山本一太が有志グループの進撃を真正面から押しとどめているかのような構図になってしまっている。 このことは、ちょっぴり申し訳なく思っている。

 ただし、「署名集めをどれだけやったところで、選考の判断材料にはならないし、結論に反映されるべきでもない!」という考えは変わらない。 普通に考えれば自明の理だ。 選考委員会が記者会見までして公開した(皆が合意した)「選考基準」に合致しない要素を審査の参考にしたら、選考委員会自体の公平性・中立性が保てなくなるからだ。

 そもそも、選考基準に「自民党への貢献度(党員獲得数等)」という条件が入ったのを見て、急に署名を集め始めたということ自体がおかしい。(苦笑) 貢献度というのは、これまでの具体的な実績で測られるのだ。 しかも、署名した方々は現時点で自民党員ではない。 「康隆氏が公認されたら、党員になる可能性がある(=党員が増える)」というのは、いわば公約(?)のようなものだ。 どう考えても「貢献の実績」ではない。

 加えて言うと、(過去のブログでも指摘したように)党本部との対立を避け、かつ選挙区での公認から外れてもらうことになるベテラン現職の立場にも配慮しつつ、慎重に手続きを進めていた群馬1区県議団を含む選考委員会の努力を台無しにするかのようなタイミングでのあの集会は、とても残念だった。

 昨日、あるひとが言った。 「一太さん、今回の有志による署名集めというのは、もう1人の候補者にこれだけの期待があるということを示すためだよね?それとも、主に1区の県議団で構成される選考委員会の人たちとか、県選出の国会議員に対して『ある種の圧力』をかけるのが目的なんだろうか?」と。

 こう答えた。 「いや、直感的に言って、圧力をかけるとかは考えていないと思いますよ。あの人たちは、あらゆる分野でもっと若手が中心になるべきだという純粋な気持ちで行動している気がします。」

 ふと考えてみた。 仮に(そんなことはないと思うが)署名の狙いが県議や国会議員を怯ませることだったとしよう。 少なくとも自分は、(署名が何千集まろうと)プレッシャーを感じるようなことはない。 苦しい選挙を勝ち抜いて生き残って来た県議の人たちも同様だろう。

 そりゃあ、そうだ。 康隆氏の公認を求める署名に加わった大多数の人たちが、「山本一太が尾身朝子を応援したのは許せない!2度と一太は応援しない!」とか、「次回は落選させてやる!」なんて言うわけがない! 人間の思考は、そんなに単純ではない。

 署名に名前を連ねた方々は、年齢や職業、社会的立場は違っても、それぞれプライドを持って真面目に生きている独立自尊の人々なのだ。 それぞれ署名に対する「温度差」もあるはずだ。 ふと思った。 今回、某候補者の公認を求める(?)署名を行った方々は、全員が(場合によっては?)「自民党員になる」ことを納得して署名簿に名を連ねたのだろうか、と。 

 参院議員・山本一太は、群馬県で生まれて、群馬県で育った。 そのことを誇りに思っている。 群馬に住む幼稚園や小学校の同級生も、高校時代のクラスメイトも、それぞれの分野で活躍している。 ここは文字通り、自分の故郷なのだ。 

 普通の群馬県人は義理、人情を重んじる。 応援して来たひとが窮地に陥ったからといって、簡単に見捨てたりしない。 ましてや、誰かに言われて「ひとを乗り換える」みたいな気質ではない。 さらに言うと(当たり前のことだが)独立した個人は、「ある選挙であるひとを支持したからと言って、他の選挙でそのひとが薦めたひとを推す」とは限らない。 この傾向(有権者の独立志向)は、益々、強まっている。  

 え? もし今回のことで群馬の「一太票」が減るようなことがあれば、3倍努力して(これまでの支持者は大切にしつつ)新たな理解者を発掘すればいい! だいいち、こんなことで落選するようなことがあったら、山本一太は「もともとその程度の(魅力のない)政治家だった」というだけのことだ。

 ただし、こんな不完全で、欠陥だらけの政治家・山本一太でも、本気で応援してくれている大勢の人たちがいる。 そうじゃなかったら、「6年に1度の参院選挙を4回戦って全てトップ当選し、かつ毎回、票を伸ばす」という参院選史上、唯一の記録は残せなかった。 

 先月、前橋市内で3つの後援会の定例総会があった。 企業人を中心とするこの3つの後援会のうち、2つは先代の父の時代に発足した。 3つとも20年以上の歴史がある。 それでも、設立当初に比べて、メンバーの数は減っていない。 むしろ、参加者が増えている会もある。(ニッコリ)

 3つの後援会の集まりで、3回、国政報告のマイクを握った。 熱心に耳を傾けてくれた出席者の方々の表情を見ながら、心からこう思った。 「これだけの人たちに応援してもらっているなんて、政治家として本当に幸せだ。これからも一生懸命、頑張ろう!」と。

 短期間に千名を超える入会者の名簿を集めてくれた「山本一太群馬町後援会」の発足会合で熱を込めて演説している時も、後援会長である中澤町長が中心になって呼びかけてくれた「山本一太東吾妻町後援会」の国政報告会で平和安全法制について語っている際も、吉岡町の女性後援会で長期安定政権の必要性をアピールしている瞬間も同じ思いが胸を過ぎった。 「これだけの応援団がいて選挙に負けたら、本当に恥ずかしい!」と。

 何度も言っているように、3年後のことなんて誰も分からない。 次の選挙で勝てるかどうかはもちろん、その時、もう一度、立候補が可能な環境かどうかさえ分からない。 が、いかなる状況にも対応出来る態勢だけは整えておく必要がある。 要は1%も後悔を残さないことだ。 

 念のため、お馴染みの「ちっぽけな覚悟」だけは改めて書いておく。 「安倍総理の日本再興と故郷群馬の発展に(微力ながら)全力で貢献する」という自らの目的を阻む存在にぶつかったら、特に卑怯な手段で足を引っ張る人間に遭遇したら、ど真ん中からピンポイントで反撃する。 相手が誰であろうと、徹底的に戦う。 あらゆる手段を駆使して「政敵」を表舞台に引きずり出し、そこで堂々と対決させてもらう! 相手を研究し、何年でも「言霊のミサイル」を打ち込む。 そのために、発信力を磨いて来たのだ。

 あ、そろそろ次の日程に行かないと。

追伸:本日、選考委員会が「群馬1区の公認申請候補を誰にするか?」を決定したと聞いた。 この件については、明日のブログで書くことにする。


◇山本一太オリジナル曲:
「素顔のエンジェル」
「マルガリータ」
「かいかくの詩」
「一衣帯水」
「エイシア」