2015年9月13日

 午前9時。 フジテレビ「新報道2001」が終わった。 控え室でメーキャップを落とし、関係者と10分ほど懇談した後で東京駅に移動。 新幹線をキャッチした。 車内販売で買った温かいコーヒーを飲みながら、本日のブログをしたためている。

 平和・安全法制を今国会で成立させるという安倍総理の決意は微塵も揺らいでいない。 番組の中でも、「総理も私たちもこの法律が日本の平和と安全、国民の生命を守るために不可欠だと確信している。最後まで国民の皆さんに対する説明努力を尽くした上で、今国会中に成立させるということだ」と発言した。 具体的な審議日程に関しては、一切、コメントしなかった。 党幹部でもないのに、そんなこと言えるわけがない。

 この法案を廃案に追い込もうとしている野党の側だって真剣だ。 今後も、様々な手段を駆使して、法案にストップをかけようとするに違いない。 ただし、古臭い国会戦術の象徴のような「牛歩戦術」だけはやめてもらいたいと思う。 まさか野党がそんなことをやるはずがないと信じているが、念のために書いておきたい。

 20年の国会議員生活の中で、「牛歩なるもの」を2回ほど経験した。 国会議員として「最悪」の体験だった。 牛歩のシーンが何度もテレビの映像で流れ、与野党が国民から批判された。 以来、(近年は)ほとんど使われなくなった気がする。

 考えてみて欲しい。 最後の「牛歩」が行われた頃と比べて、ネット、特にSNSの拡散力は倍増している。 前時代的な国会戦術に対する国民の怒りや苛立ちは、あっという間に増幅される。 牛歩をしている個々の議員の仕草や表情までが、何度もネット上で流されることになるだろう。 

 「牛歩戦術」は、国会全体にとってマイナスだ。 特に来年、改選を迎える参院議員にとっては(与野党関係なく)間違いなくイメージダウンになる。

 今日の「新報道2001」でもこう言った。 「もちろん、高度な政治判断というものはあり得る。が、個人的には、この法案は良識の府と呼ばれる参院で可決・成立させるべきだと考えている。衆院の3分の2ルールでの再可決ということになれば、国民の間に参院無用論が広がることは避けられない!」と。 

 が、しかし、万一、参院で「牛歩戦術」が行われるような状況に陥るのであれば、衆院の3分の2で再可決されても仕方がない。(ため息)


◇山本一太オリジナル曲:
「素顔のエンジェル」
「マルガリータ」
「かいかくの詩」
「一衣帯水」
「エイシア」