2010年2月25日:パート3

 午後(夜の)11時15分。 東京の部屋でパソコンを起動させた。 午後4時から前橋商工会議所で開催された「山本一太政治セミナー」には、予想を超える約700名が集まった。 ゲストの田原総一朗氏の講演は、スゴく面白かった。 

 民主党の政権交代は「期待外れだった」と批判する一方で、民主党と違う選択肢を示せず、反転攻勢の元気もない自民党も情けないと一括! 与党も野党も「一刀両断」みたいな、歯切れのいい田原節だった。(ニッコリ)

 講演と質疑応答が終わって田原氏が会場を出た直後、セミナーに駆けつけてくれた中曽根弘文前外相を紹介。 中曽根氏の挨拶の後でもう一度マイクを握り、約700名の出席者に「4ヶ月後の選挙への支援」を(改めて)強くお願いした。

 さて、先ほど、録画していたNHK「ニュースウォッチ9」を見た。 最初のトピックは、明日、行われる予定のフィギアスケート・フリーの演技(浅田真央VSキム・ヨナ)だった。 「トヨタ問題」のニュースは、オリンピック報道の後だった。

 昨日、米国議会(下院)で行われた公聴会での「豊田章男社長の証言」は、米国メディアでも評価が分かれたようだ。 が、自分は、よかったと思う。 中間選挙を控えて、今後とも、米国議会の厳しい対応は続くだろう。 来週には、上院の公聴会(豊田社長の出席は決まっていないが)もある。 いずれにせよ、日本のシンボル企業であるトヨタには、今回の下院での公聴会を、米国における「トヨタ・ブランド」の信頼回復への第一歩にしてもらいたい!

 さて、今晩の「ニュースウォッチ9」には、もうひとつ、目を引くスクープ(!)があった。 「外務省報償費」(外交機密費)が総理官邸に上納されていた問題だ。 NHKが独自に入手したという極秘文書と、「機密費」に関わっていた大物官僚OBや官房長官経験者のインタビューを通じて、外務省の機密費が半世紀以上前から官邸に上納されていた事実と上納が始まった経緯、官房機密費の使途の変化を分析する切り口だった。「機密費問題」の深層に迫る報道だ。

 自分にも、外務政務次官と外務副大臣の経験がある。 外交機密費がなかったら、日本の国益に関わる情報収集に支障が生じる。 同様に、「官房機密費」の主目的は、首脳外交を強化することだと理解している。 ところが、(極秘文書によると)「上納された外務省の機密費」は、平成元年あたりから、「外交」だけではなく「内政」(内政対策費)でも使われるようになっていたらしい。 番組が指摘していたように、この時期は、与野党が消費税をめぐって対立していた。 まさか、政府の機密費が「税制改革」の対策(国会対策)に充てられていた可能性があるなんて?! ちょっと驚いた、な。

 それにしても、塩川正十郎元財務大臣(元官房長官)は、相変わらず元気だ。 「機密費のことは忘れたと言っていたが、本当はよく憶えている!機密費は(どう使うのかは)責任者の良心に任せるしかない!え?使い道なんて言わない。墓場まで持っていく!」だって。(苦笑)

 最後は、取材した記者がスタジオに登場。 次のような言葉で締めくくっていた。 「機密費は、情報収集のために『秘密の保てる資金』として必要だという考え方もある。他方、国民の理解を得るために透明性を高める必要があるという議論も存在する。30年後や50年後に公開するというやり方を考えていくべきではないか!」と。

 これは、民主党が野党時代に主張していた「機密費は一定期間を経た後に公開すべき」(与党になってからは難色)という考え方と同じだ。 自分は一貫して、「官房機密費や外交機密費は、外交戦略上、必要なもの。内容を明らかにするのは難しい!」という立場だった。 が、「官邸に上納された機密費」が、本当に国会対策(?)に使われているとしたら、秘密にしておく大義名分が薄れる気がする。 

 あ、もうこんな時間(午前1時)か。 昨晩も、2、3時間しか眠れなかった。 これからフルーツ(いちご)を食べ、腹筋をやってから寝る。 続きは次回のブログで。

 
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