今回の巨大地震の災害はこんなところにも広がっている。


先週広島に住む母から聞いたフィンランド大使館の広島への移転。

母と私が初めて着地したヨーロッパ大陸はフィンランドのヘルシンキだったこともあり、ちょっとだけ嬉しそうに報告をしてくれる母のことは憎めない。

東京で否応なく毎日出勤し続けてる娘としてはフクザツである。(笑)


「2011年3月18日、東京の駐日フィンランド大使館は大使館機能を広島に移転しました。東京での安全が不透明な中、日本在住のフィンランド人へのサービス機能を維持するための予防的措置です。EU諸国の中ではドイツ、オーストリアがこの状況に関し、同様の判断を下しています。」

同大使館HPhttp://www.finland.or.jp/Public/default.aspx?contentid=215757&nodeid=41206&culture=ja-JP  より


「核兵器なき世界」について外務大臣が語ったりしている  くらいなので、移転先が被爆地広島であるのも偶然ではないだろう。

それにしてもである。

海外勢の東京脱出を見ていると、本当に東京で普通に暮らしていて放射能による健康への影響が無いと言い切れるのだろうか?と思えてくる。

米国政府の半径80kmへの避難勧告について、スリーマイルの住民が、「原発事故の後、米政府が初めて下した正しい判断」だと皮肉交じりに語る。

日本政府の説明は、NY-東京のフライトやCT検査の方が余程被曝していると言ったトーンだが、状況や体内への取り込まれ方に違いがあるし、複合汚染の危機にあるのに、なんだか無理矢理安心だと言う説明に終始していて、バカにされているように思える。(←被害妄想が激しい 笑)


~追記~

実は、広島というヒバクシャがたくさんいる場所の出身(実は在住年月は短い)でもあり、原発には色々と思うところがあり、今回の件についてのコメントを読み漁っていた。そんな中、その活動や発言を信頼できると思った人物がいた。偶然にも、その人物のレポートを村上龍氏がメールマガジンで紹介していらしたので引用させていただく。


福島原発に関しては、わたしも不安と疑心暗鬼でずっと心が揺れていました。現時
点で、「もっとも信頼に値する」と、個人的にそう思えるレポートを紹介します。

以下から、pdf.でダウンロードできます。

http://www.isep.or.jp/images/press/script110320.pdf

 環境エネルギー政策研究所所長:飯田哲也さんのレポートですが、ver.0というこ
とで、今後も随時アップデートされる予定だそうです。是非多くの人に読んでいただ
きたいと思います。

                                   村上龍

----------------------------------------------------------------------------
●飯田哲也
NPO法人:環境エネルギー政策研究所(ISEP)所長。ルンド大学(スウェーデン)客
員研究員。1959年山口県生まれ。自然エネルギーや原子力などの環境エネルギー政策
専門家。『21世紀のための再生可能エネルギー政策ネットワークREN21』理事など国
際ネットワークも豊富。温暖化ファンドやグリーン電力などを生み出すなど、社会イ
ノベータとしても知られる。中央環境審議会、東京都環境審議会などを歴任、2009年
11月には、新政権の25%削減タスクフォース有識者委員、および行政刷新会議ワーキ
ンググループの事業仕分け人に任命された。著書に「自然エネルギー市場」(菊地
書館)、「北欧のエネルギーデモクラシー」(新評論)、「自然エネルギー市場」
(菊地書館)、「グリーン・ニューディールー環境投資は世界経済を救えるか」
(NHK出版)、「日本版グリーン革命で経済・雇用を立て直す」(洋泉社新書)など。
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
JMM [Japan Mail Media]                 No.628 Extra-Edition

~追記はここまで~

とは言え、仕事や友人関係も含め今東京を捨てて・・・というのも非現実的なわけで、政府の説明を信じて淡々と生活を営むしかないのが庶民のワタクシなのである。


ってことで、東京の食事情ほか備忘録。

昨日の自由が丘はトイレットペーパーなどは相変わらず品切れだった。

会社の最寄りのコンビニは、最近では一番品ぞろえがよかったが、相変わらずカップめんコーナーや菓子パンコーナー、スナック菓子コーナーは見事に空っぽだった。

でも、食パンだけはかなりあった。オフィス街なのになんであんなに仕入れたんだろう?(笑)



そして、今日から渋谷駅の東急百貨店東横店が食品売り場(フードショーと東横のれん街から構成される)のみ19時までの営業になった。ありがたい。

昨日までは全館18時までだったので、仕事帰りに野菜やパンや大好きな(←しつこい)銀座立田野の豆かんが買えなくてとても不便だったのだ。

今日、喜んで出かけたフードショーはものすごいにぎわいだった。

閉店まであと30分だったことと時間も早かったこともあってか、年末のようなにぎわい。

今日はアンデルセンにも十分なパンが並んでいたし、ケーキ屋さんのカウンター上にも何故か袋入りのテーブルパンが。(笑)もちろん、いつもはそんなものは売っていない。


成城石井というスーパーマーケットもテナントなのだが、ここもいつもはあまり見かけない種類の食パンがたくさん並んでいた。

もう、先週のようにパンを買い漁る人もいないのだろう。こういうタイムラグって何とかならないものだろうか。。。

因みに、自由が丘のパン屋さん神戸屋キッチンも19時近くなのに震災前に比べてもたくさんのパンが並んでいた。

フードショーでは、我が家で残りわずかになっていたゴマと、美味しそうだった菜の花とマッシュルームときぬさやだけを購入。レジのみなさんの買い物かごもそんなに盛りだくさんではない。

なんだかほっとした。


そして、東横のれん街に向かった。もちろん、銀座立田野の豆かんゲットのためである。

・・・やはり豆かんは大人気らしくとっくの昔に売り切れている雰囲気だった。

ほぼ毎日通っていれば残っている商品の並べ方で売り切れ後の時間経過が推理できるのである。(笑)

寒天&みつまめ系はあんみつしか残っていなかったが、まだハードルが高いので迷ったが断念する。

(この辺のくだらない事情は、よろしければ銀座立田野のあんみつ&豆かん  をご覧ください)


東横のれん街でいつもお菓子類をスポット販売しているコーナーではお米(!!!)がたくさん並んでいた。

そろそろ買いだめパニックから脱却しているのだろう。


漠然とした(本当はかなりリアルだけれど掴めないだけ)不安を抱えながらも、日々の食生活の復活を喜ぶ。

そうやってせめて自分の精神状態くらいは、コントロールして他の人に余計な心配をかけないようにしたいと改めて自戒しているのである。