先日満員で諦めた展覧会 No Man’s Land 【ノーマンズ ランド】 @在日フランス大使館旧庁舎を小雪舞う中訪問。先日諦めたのも、2月18日まで延長と聞いてリベンジ出来ると思ったからなので、寒いくらいでは諦められない(笑)

午前中だったせいか、行きたい人は延長前に訪問済みなのか空いていた。


まず、道路に面した入り口はこんな↓感じ。

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因みに、この写真の左壁面には野村不動産PROUDの張り紙が本展覧会延長告知に並んでいた。

こんな場所のマンション・・・いくら不況でも売れるんだろうな~などと資本主義社会に生きるヒトっぽいことも思う(笑)これも、ある意味脳の活性化を図ると言う意味でゲージュツか?


ここを進み、守衛所らしき門を進むと↓庁舎入り口。


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この中は、最上階の奥、フランス大使の部屋も含め殆どの部屋がアートの発表空間になっていた。

友人Yは結構美術に明るい人なのだが、「どうだった?」という私の質問に対して「学園祭みたいなレベルで全然たいしたことない」という感想を聞かせてくれた。確かに、この入り口を見るとそんな感じも・・・。


大使館は、廊下をはさんで左右に小部屋(4畳半くらい?~)が延々続くタイプ。

かつてルクセンブルグの官僚宅にホームステイしたときに、EU議会の執務室や食堂に連れて行ってもらったのだが、そこも基本的には職員はそんなに上級職ではなくとも個室を持っていたのを思い出した。


Yの言うように、確かに学園祭のレベルかも・・・という作品もなくもなかったが私にとっては興味深い作品もいくつかあり、パリのポンピドゥー・センター(モダンアートの美術館)を思い出したくらいだ。


なかでも面白かったのが、岡田裕子によるビデオインスタレーション「 愛憎弁当」だ。

部屋は、子供部屋のようにおもちゃや鑑賞者用?に子供用のパイプいすなどがあり、壁一面に書かれたTVの画面部分に作品のフィルムが投影されるというスタイルだ。



↓字幕がちょっとびっくりなのだが、たまたま。拡大したら見えるかしら?
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すっごく面白かった。とくにPC(ポリティカルコレクト)弁当最高!料理番組の講師に扮するご本人のコメントやその政治的・社会的な皮肉(いや風刺というべきか?)が非常に面白かった。


↓以下http://mizuma-art.co.jp/exhibition/1185601948.php より


本展のタイトルの「愛憎弁当」とは、岡田扮するサンフランシスコ在住の日本人料理研究家 <ヒロコ・岡田先生> が日本の弁当レシピを紹介するという、架空のカリフォルニアケーブルテレビのお料理番組「Love and Hate Lunch Box」のタイトルです。この番組で紹介される日本風の弁当は、タイトル通り、母が子に対して抱く「愛憎」をテーマにレシピを作っています。

本展覧会では、「愛憎弁当」のレシピを綴ったドローイングや写真を展示、そして目玉はビデオインスタレーションとしてヒロコ先生のお料理番組を3編放映します。こちらでは現代アートと深く関わった内容で「陣痛弁当」「ポリティカルコレクトネス弁当」「チャンスオペレーション弁当」、といった3つのレシピ。再婚と離婚を繰り返すヒロコ先生に、入れ替わり立ち替わりで現れる3人の夫と共に番組が進行します。3人の夫を演じる豪華ゲストには、知る人ぞ知るアート業界の顔ぶれが・・・と、現代アートマニアには嬉しいサプライズもご用意しています



↓鳥の羽根で作った小島のヤシの木。とってもきれい。


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↑でもね・・・実は、その土台である小島の部分はその羽根の持ち主であろう鳥のミイラなのだ。

結構グロい。さすがゲージツだ。脳を活性化してくれる。


↓は、ちょっとだけ楽しみにしていた伊勢谷友介氏の展示コーナー。カフェスペースの一角だった。


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彼の主宰するリバースプロジェクト関連の展示。

他にもあったのかもしれないが、眼についたのはこれのみ。


他にもヒロミックスのお部屋もあったが、靴を脱がなくてはならないうえ常に満員で諦めた。


この展示会が学園祭のレベルだとはとても思えないが、ゲージュツなんて誰がどのように感じてもそれが正解なので人の感想なんて全く当てにならない。

もちろん、当ブログのこの感想も含めてだ(笑)