先日のミッドタウン散策 の際、デザートをいただいた Toshi Yoroizuka についてのレポート。 ミッドタウンがオープンしてもうすぐ3年になるが、その間当然のごとくお店の 入れ替わりもあったしこれからも入れ替わり続けることだろう。 しかし、オープン以来続いているお店はやはりそれぞれの魅力=理由があり、こ の Toshi Yoroizukaもやはり魅力があるのだろうと思っていたが、いつも行列し ていたり予約がいっぱいで入れなかったのですっかり忘れてしまっていた。 先日は、イヴェントのお土産につられて珍しく思い出したので店頭に行ってみる といつものように予約のバインダーを持ったお姉さんがリストを見て悩んでいら っしゃる(笑) 並ぶのが嫌いな私たちは、先の時間帯でも許容範囲であれば予約してお散歩でも しようと思っていたら、ちょうどその時間帯にキャンセルが出たところだったので5分 程度で席が用意できるとのこと。 「なんて、日ごろの行いがいいんでしょう~。」と身勝手にポジティブな私たち 。 ふと、お隣を見るとイタリアンのダノイがあったはずなのに聞いたことのないお 店になっていた。 西麻布のお店しかなかった頃はよく通っていた。いまや自分でも普通に作るしど こでも見かけるようになったキャベツとアンチョビのパスタはここのスペシャリ テだった。それにしても、ミッドタウンのお店の評判が全く耳に入ってこなかっ たのはよく考えると不思議なことだった。個人のお店がその味や雰囲気で人気店 になりやがて多角化と共に違った方向に行ってしまうことは間々あることだが、 なんとなく寂しい気持ちになった。 話がそれたが、席が用意されるまで入り口を入ってすぐのショップを見学。 どれもこれもおいしそうで、友人とアレがいいコレがいいと悩みまくり(笑) もちろん、奥のサロンでいただけるものはショップでは販売していない。どれだ け食いしん坊なのか・・・ L字型のカウンターのみで、中には鎧塚氏が普通に微笑んでいらして少しびっくり した。 なんだかすっかり川島直美さんのご主人というレッテルが貼られてしまった感が あるが、私が言うまでもなく業界では確固たる地位のある方なのだ。 メニューは季節の果物中心らしい。和栗や洋ナシ、柿といった素材を使った様々 なデセールたち♪ 散々迷った挙句、私は上から2番目の「柿のグラタン」にした。もっと立派なネー ミングだったような気もするのだが、自分の中では「柿のグラタン」で片付いて しまっているので(苦笑)
新作から上に並ぶようだ。一番目は洋ナシのスフレだったので、年内に再訪しなくては。
まず、お願いした紅茶が到着。コロンとした小さめのポットにきちんとおいしい
ダージリンの葉っぱが入っていて、砂時計で葉が開くまで待つ。
小さく見えたが、たっぷりと3杯ぶんの紅茶が入っており最期までとても美味しくいただけた。
しばらくして、柿のグラタンの登場。
鎧塚氏に写真の許可を求めると、にこやかにどうぞとのこと。
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中には、たっぷりの柿スライス。ソースは、卵、生クリーム、砂糖にアーモンド粉か何かが入っている感じがする。フルーツのグラタンも色々いただいた経験があるがこれは、柿の濃厚さに負けないようにソースもしっかりしているような気がする。
しっかりとした甘味は、フランスを思い出す。見た目の派手さはないが、一口一口が幸せな気分になり友人と共ににんまりしてしまう。カウンターでこんな感じの幸福な食べ手を見ながら、仕事ができるのは幸せだろうな~と思い、鎧塚氏が有名になってもやたらと多角化したりせずに自らカウンターにいらっしゃるのもなんだかわかる気がした。↓友人のオーダー:和栗のモンブランとチョコレート、洋ナシのソルベ
一口いただいたが、上に刺さっている平べったいチョコレートがすごくおいしい。
で、モンブラン自体も美味しいのだが、それが洋ナシのソルベとあんなに合うんだとびっくり。
また、隠れている土台が平たいメレンゲをチョコレートでコーティングしており
ナッツがちりばめてある。それもすごい完成度であり、これだけの計算がされていて
味も素材も一級品で、しかも作りたてをいただけるのだ。
友人と1300円(くらいだったと思う・・・)でも全く高いとは思わないと感動しつつ早くも再訪を誓った(笑)