漆のお椀というのはそうそうはぶりよく売れるものではありませんが、その中にあっては
「こいつはよう頑張っとる、エライ!」
と褒めてやりたくなるのがこの「栃筋目椀」です。
同じくお椀の代表選手「栃カンナ目椀
」とは形も仕上げ方も少しずつ違います。
「筋目」については「欅筋目盆
」でもご紹介しましたが、
「カンナ目」というのが、ざっくりしたやや太めのろくろ目。
「筋目」というのが、ほぼ隙間のない細く繊細なろくろ目。
これらはhideが勝手に決めた定義です。
これもやはり栃の木のひずみのようなものである「杢」を持った部分を使っていますので、筋目と相まって摩訶不思議な景色を作り出しています。
DATA
素地:栃 仕上げ:拭き漆 (黒、べんがらの2種)
直径:4寸(約12cm) 高さ:2.4寸(約7.2cm) 価格:\8,000円
直径:3.8寸(約11.4cm) 高さ:2.3寸(約6.9cm) 価格:\8,000円
(価格は税抜き)