(Ⅶ) 文化活動(18)

 だが少年は、ブハーリのハディース集を持っていなくても、彼の年齢にもかかわらず、とくに村の婦人だけでなく、若者のグループの間で、名声と人気を博する本を書架に持っていた。彼は二つの本、一つはアブー・マアシャル・アルファラキの、もう一つはシャムフーリシュの本を持っていた。二つともに彼の名声を広げるのに役立った。

 アブー・マアシャル・アルファラキは、いくつかの章で構成する占星術の本だった。注目に値したのは人の誕生月、季節、日にちに基づく運勢占いを扱った章だった。また関心が高かったのが、人の名前の文字、その人の母親の名前の文字、その人が生まれた月の文字と、一つ一つのアルファベットが一定の数字に対応する、過去に何人かの数字占い師が使った有名な方式を組み合わせて、人の運命を判断する占いを扱った章だった。