• 27 Feb
    • サイイド・クトゥブの少年時代:村の少年(122)

      (Ⅵ) アフリート(17) 深夜にただ一人の伯母には、恐ろしい妖怪が伸びたり縮んだり、右に左に揺れ動いているように見えた。ナツメヤシの枝は、この妖怪が手にして彼女を打とうとしている、恐ろしい鞭に見えたに違いない。それは彼女を錯乱させるに十分な状況だったが、それでも彼女は気持ちを奮い立たせて走り逃げ、家のドアにまでたどり着いた。彼女は恐ろしさのあまり、力の限りドアをたたいて、中で眠っている人たちを起こした。彼女は死んだように静かになっている赤子を抱きしめたまま、入り口で気を失った。 回復した彼女は、伯母と家族の男と共に、聖人の家にたどり着くことができた。彼女は新生の赤子のために訪ねたのだが、彼女のためでもあった。だが、聖人は彼らを迎えることを拒んだ。それは使命の失敗、運命の成就を意味していた。 七日目、非常に深刻な症状を示して、赤子は最後の息をひきとった。産婆が未消毒のナイフを使ってへその緒を切り、破傷風が赤子の命を奪ったのだった。破傷風菌がナイフを汚染、感染する傷を赤子に残した。四日から六日の潜伏期間を経て発病した。かわいい男児に対する怒りを爆発させて、分身精霊は使命を全うした。

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    • 『預言者の生涯』第四巻(67)

      使徒がターイフを離れた後のカアブ・イブン・ズハイルの問題(2) ブジャイルは、カアブに答えて詠んだ。 「誰かカアブに伝えてくれないか、お前が我を非難することが、 それほどより善い道であるのか。 お前が避難し安寧を得られる拠りどころは、唯一の神のみだ、 アルウッザでもアッラートでもない、 避難が可能であればの話だが、 誰も逃れられない日、 純正な心のムスリムのほかは。 ズハイルの信ずるものは空虚だ、 そしてアブー・スルマの信ずるものは、我には禁じられている」。 カアブは、クライシュが使徒をアルマアムーンと呼んでいたので、その呼称を詩の中で使っただけである。

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  • 26 Feb
    • サイイド・クトゥブ三部作(312):未来はこの宗教のためにある

      物質的進歩は人類を救済しない(4)

      もし人間が困窮し、不安に駆られ、信仰せず、悲嘆、困難、神経症、精神症、逸脱、愚行、狂気、犯罪に、かつてなく苦しんでいるのであれば、

      もし人間があてもなくさまよい、魂、肉体、精神を消耗する手段によって退屈と疲労をしのいでいるのであれば、

      もし人間が薬物を使用し飲酒に耽り、倒錯した思想、実存主義のような絶望的でとらえどころのない理念、それに似た破局的なイデオロギーを遵守しているのであれば、

      もし人間がかつてヨーロッパで起きたように、子供を殺すか売買し、冷蔵庫や洗濯機を買っているのであれば、

      もし人間がこれらのさまざまな苦痛に苦しんでいるのであれば、科学技術が、人間の魂の必要性の優先順位を無視して、ぜいたく好みの文明の物質的便益のためにいかなる成果を達成しようとも、人間の頽廃、人間が苦しんでいる抑圧、不幸がわずかばかりでも改善することはない、と断言する正当な理由が存在する。

      1
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    • 『使徒たちと諸王の歴史』第二巻(371)

      そのように考えた学者たち(10) 羊飼いが民に彼はヨナに出会ったと告げたが、彼らは彼を信用せず彼に対して悪だくみを企んだ。羊飼いは叫んだ、「朝まで私を攻撃するな」。翌日、起きた彼は、彼がヨナに出会った場所に彼らを導いた。羊飼いがその場所に訴えると、そこは彼らに羊飼いはヨナに出会ったと証言した。彼が山羊に尋ねると、山羊は彼らに羊飼いはヨナに出会ったと告げた。彼らが木に尋ねると、木は彼らに羊飼いはヨナに出会ったと言った。そして後にヨナが彼らのところにやって来た。コーランは啓示している、「われらは彼を、十万人あるいはそれ以上の数の民のもとに遣わした。彼らが信仰したので、われらはつかの間の楽しみを授けた」(一四七、一四八節)。 イブン・マスウードからアムル・イブン・マイムーヌル・アウディーに、アムルからアブー・イスハークに、アブー・イスハークからアルホサイン・イブン・アムル・イブン・ムハンマドル・アンカリーの父のイスラーイールに、父からアルホサインに伝えられたところによれば、(イブン・マスウードは)、国庫庁で我われに次のように語った。ヨナは彼の民に懲罰を警告し、それは三日以内に彼らに下されると告げた。彼らはすべての母を子供たちから引き離し、そして去った。彼らが神のもとに行って主の赦しを願うと、神は彼らから懲罰を撤回した。ヨナは懲罰を予想して早めに離れたが、何も起きなかった。明らかな証拠を示さない虚言者は、殺されることになっていた。そこでヨナは憤慨して去り、「彼は暗闇の中で叫んだ」(二一章八七節)。これは鯨の腹の中の暗闇、夜の暗闇、海の暗闇を意味している。

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  • 25 Feb
    • サイイド・クトゥブの少年時代:村の少年(121)

      (Ⅵ) アフリート(16) それは月明りの夜、あらゆる物の影が伸びており、その樹の影が風に揺られながら地上に映っていた。枝が揺れるたびに、その影は伸びたり縮んだりした。伯母は、背負っている赤子が、彼を絞め殺そうとしている分身精霊に追いかけられていると信じていたので、当然、すでに恐慌状態に陥っていた。 深夜にただ一人の伯母には、恐ろしい妖怪が伸びたり縮んだり、右に左に揺れ動いているように見えた。ナツメヤシの枝は、この妖怪が手にして彼女を打とうとしている、恐ろしい鞭に見えたに違いない。それは彼女を錯乱させるに十分な状況だったが、それでも彼女は気持ちを奮い立たせて走り逃げ、家のドアにまでたどり着いた。彼女は恐ろしさのあまり、力の限りドアをたたいて、中で眠っている人たちを起こした。彼女は死んだように静かになっている赤子を抱きしめたまま、入り口で気を失った。

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    • タバリーのシャーナーメ(221)

      バハラーム・ジュール(4) そのあとバハラームはアゼルバイジャンに引き返し、そしてサワードの彼の居住地に帰還した。彼はハーカーンの王冠のルビーそのほかの宝石をアゼルバイジャンの拝火神殿に奉納するように命じ、それから出立してクテスィフォンの街に着いた。彼はそこの行政庁に本拠を置いた。彼は軍団や属州総督に書簡を送り、いかにして彼がハーカーンを殺したか、また彼と彼の軍勢が達成したことを明らかにした。そして彼は弟のナルスィーをホラーサーンの総督に任命、そこに進出してバルフに居住地を建設するよう命じ、必要なすべてを指示した。 人生の終わりの頃、彼は(ペルシャ北西部の)マーに狩猟に出かけた。ある日、彼は獲物の追跡に出て、野生のロバを執拗に追いかけてそれに接近した。しかし彼は穴の中に墜落して底の泥の中に沈んだ。この事故を聞いた彼の母親は、巨額のお金を運んでその穴に急いだ。彼女はその穴の近くに留まり、穴の中からバハラームを救出した者にそのお金を与えるように命じた。彼らは穴から膨大な量の土と泥を掘削し、多数の堆積の山を築いた。しかし彼らは、バハラームの遺体を発見することができなかった。

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  • 24 Feb
    • サイイド・クトゥブ三部作(311):未来はこの宗教のためにある

      物質的進歩は人類を救済しない(3)

      人間はこの地上で神の最も大切な存在、根源的な被造物、そこに潜在する可能性の代行者である。地上に存在するものはすべて人間の自由に委ねられており、またそうあるべきである。人間性は人間の進歩あるいは後進性を計る究極の物差しであり、一方、人間の精神の幸福さは、文明の諸要素が人間性に適応しているかいないかを計る尺度である。

      したがって、もし人間の人間性と人間の理念が堕落しつつあるのであれば、

      それゆえに、もし人間の霊感、知性、道徳が頽廃しているのであれば、

      もし人間の性的な関係が動物の水準に堕落しているのであれば、

      もし人間の根本的な機能が働かず、過小評価され、衰退しているのであれば、

      もし人間が困窮し、不安に駆られ、信仰せず、悲嘆、困難、神経症、精神症、逸脱、愚行、狂気、犯罪に、かつてなく苦しんでいるのであれば、

      もし人間があてもなくさまよい、魂、肉体、精神を消耗する手段によって退屈と疲労をしのいでいるのであれば、

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    • イラク研究グループ報告(133)

      (九)、情報収集(4) さらに、イラクの暴力について重大な報告の不足がある。攻撃を記録する基準は、事件を報告とデータベースから除外する濾過機として作用する。一イラク人の殺害は、必ずしも攻撃として数えられない。宗派攻撃の直接的原因を確定できない場合、その攻撃はデータベースに入らない。米兵士を死傷させない道路端爆弾、ロケット弾、迫撃砲は数えられない。例えば二〇〇六年七月某日、九十三回の攻撃あるいは重大な暴力行為が報告された。しかしその日の報告を注意深く再検討すると、千百回の暴力行為が明らかとなる。政策目標との矛盾を過小評価するやり方で情報が組織的に収集されると、良い政策の決定は困難となる。 ▽提案七七 国家情報局長官と国防長官は、イラクの暴力の脅威と根源を理解する任務に、これまでよりさらに大規模な分析戦力を投入すべきである。 ▽提案七八 国家情報局長官と国防長官はまた、戦場の出来事のより正確な実態を知らせるため、イラクの暴力と暴力の根源に関するデータ収集の刷新を、早急に実施しなければならない。

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  • 23 Feb
    • サイイド・クトゥブの少年時代:村の少年(120)

      (Ⅵ) アフリート(15) だが、赤子回復の希望を無にし、彼の伯母の生命さえをも奪いかねない、何事かが起きた。それは月明りの夜のこと、伯母の家と伯母の姉妹、つまり赤子の母親の家は近距離にあった。そこで赤子の伯母は、深夜に赤子を連れて行く途中だったので、自分の家に寄って彼女自身の伯母が同伴してくれるかどうか、確かめようとした。彼女の伯母は、神の祝福を授けられた婦人で、彼女が訪ねようとしていた聖人の親戚だった。家は長く曲がりくねった道にあり、その中ごろに家畜の水飲み場を備えた井戸と、そのそばにナツメヤシの樹が茂っていた。 それは月明りの夜、あらゆる物の影が伸びており、その樹の影が風に揺られながら地上に映っていた。枝が揺れるたびに、その影は伸びたり縮んだりした。伯母は、背負っている赤子が、彼を絞め殺そうとしている分身精霊に追いかけられていると信じていたので、当然、すでに恐慌状態に陥っていた。

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    • チャーチルのスーダン戦争(22)

      第1章 マハディーの反乱(22 専制政府の権力を支えていたのは、無能の軍隊の存在だった。約四万の兵士が八つの根拠地と、多数の小規模駐屯地に配置されていた。膨大な距離と天然の障害によって隔てられた道なき地方に孤立し、困窮のために不満が増幅し続ける、狂信的な性質と好戦的な慣習の野蛮人の大集団のただ中に居住する総督軍は、彼らの安全のために指揮官の能力、規律の優秀性、武器の優越性だけしか頼りにできなかった。ところがエジプト人将校はその当時、公務の無能さと私人の不正行為に秀でているだけだった。スーダンの悪評とその気候は、より教育水準が高いか、より裕福な人びとがそのような辺境の地で勤務することを妨げ、避けることができた者は、南に行かなかった。副王がナイルデルタに維持した軍隊は、西洋の水準からすればがらくただった。訓練は未熟、報酬は不十分、そして軟弱、デルタ軍のゴミが、スーダン軍の精髄だった。将校はへんぴな土地に長期間残留し、生涯を過ごす者もいた。ある者は冷遇され、ほかの者は左遷されて派遣された。ある者は極貧のために外地での勤務を余儀なくされ、ほかの者は独特の嗜好を満足させる期待にひかれて、スーダンに引きつけられた。大多数が現地女のハーレムを所有、数は彼らがどんな手段を使ってでも手をつけられる金に制限されるだけだった。多くが希望を失った飲酒依存症だった。ほぼ全員が不正直者、全員が怠け者、無能だった。

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  • 22 Feb
    • サイイド・クトゥブ三部作(310):未来はこの宗教のためにある

      物質的進歩は人類を救済しない(2)

      物質的な大成功と躍進にもかかわらず、愚かしさは停滞、あるいは退化の原因とさえなるため、それは人間生活の発展、進歩を脅かす。それは現代の文明が誕生したとき、人間の特性の本質と真の必要性を迂回してしまったからだ。

      この物質文明のはかないきらめきが我われの眼を、人類がいま苦しんでいる明白な悲劇からそらすことがあってはならないし、弾道ミサイルや地球を回転する人工衛星が我われの注意を、人類とその価値体系が狂乱しながら向かっている深淵からそらすことがあってはならない。

      人間はこの地上で神の最も大切な存在、根源的な被造物、そこに潜在する可能性の代行者である。地上に存在するものはすべて人間の自由に委ねられており、またそうあるべきである。人間性は人間の進歩あるいは後進性を計る究極の物差しであり、一方、人間の精神の幸福さは、文明の諸要素が人間性に適応しているかいないかを計る尺度である。

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    • 『預言者の生涯』第四巻(66)

      使徒がターイフを離れた後のカアブ・イブン・ズハイルの問題(1) 使徒がターイフを離れてマディーナに到着すると、ブジャイル・イブン・ズハイル・イブン・アブー・スルマは、使徒はマッカで、使徒を風刺し侮辱した数名の者を倒し、クライシュの詩人たち――イブヌル・ズィバアラやホバイラ・イブン・アブー・ワフブら――は、あちこちに逃走した、と弟のカアブに手紙を書いた。そして「もしお前が少しでも命が惜しいならば、すぐに使徒のもとに行け、使徒は悔い改めて彼のもとに来る者を殺さないからである。もしお前がそうしないならば、どこか安全なところに行け」とカアブに忠告した。以前、カアブは次のような詩を詠んだことがあった。 「ブジャイルに我からの伝言を伝えよ、 お前は我が言ったことを受け入れるのか、いまいましい。 我が言ったことをお前が受け入れないならば、率直に言え、 彼がお前を導いたもの以外に何の理由があるというのだ、 彼の父祖たちが信奉したかどうか、我が知らないものに、 そしてお前の父が従ったかどうか、お前も知らないものに。 もしお前が我の言うことを受け入れないならば、我は抗議しない、 そして、お前がつまずいたとしても、神がお前を助けてくださるとは言うまい、 アルマアムーンはお前に十分飲み物を与えた、 そして二杯目も与えたゆえにか」。

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  • 21 Feb
    • サイイド・クトゥブの少年時代:村の少年(119)

      (Ⅵ) アフリート(14) これらすべての要因と、理性が彼の心から払しょくすることができなかった、この迷信の痕跡が重なり、この手段に訴えることを彼に決断させた。赤子の母親は産みの苦しみに加えて、赤子の危険な状況のために憔悴しきっているため、赤子の伯母が彼を生ける聖人と死せる聖人のもとに連れて行くことになった。聖人たちは、死の淵にまで彼を絞め続け、そしてお守り、魔除け、魔法の力のおかげで、一時的に彼を解き放って安静にさせる、彼の生命を危険にさらす分身精霊の嫉妬から、彼を救済する強い希望を託されていた。 だが、赤子回復の希望を無にし、彼の伯母の生命さえをも奪いかねない、何事かが起きた。それは月明りの夜のこと、伯母の家と伯母の姉妹、つまり赤子の母親の家は近距離にあった。そこで赤子の伯母は、深夜に赤子を連れて行く途中だったので、自分の家に寄って彼女自身の伯母が同伴してくれるかどうか、確かめようとした。彼女の伯母は、神の祝福を授けられた婦人で、彼女が訪ねようとしていた聖人の親戚だった。家は長く曲がりくねった道にあり、その中ごろに家畜の水飲み場を備えた井戸と、そのそばにナツメヤシの樹が茂っていた。

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    • 『使徒たちと諸王の歴史』第二巻(370)

      そのように考えた学者たち(9) 羊飼いが民に彼はヨナに出会ったと告げたが、彼らは彼を信用せず彼に対して悪だくみを企んだ。羊飼いは叫んだ、「朝まで私を攻撃するな」。翌日、起きた彼は、彼がヨナに出会った場所に彼らを導いた。羊飼いがその場所に訴えると、そこは彼らに羊飼いはヨナに出会ったと証言した。彼が山羊に尋ねると、山羊は彼らに羊飼いはヨナに出会ったと告げた。彼らが木に尋ねると、木は彼らに羊飼いはヨナに出会ったと言った。そして後にヨナが彼らのところにやって来た。コーランは啓示している、「われらは彼を、十万人あるいはそれ以上の数の民のもとに遣わした。彼らが信仰したので、われらはつかの間の楽しみを授けた」(一四七、一四八節)。

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  • 20 Feb
    • サイイド・クトゥブ三部作(309):未来はこの宗教のためにある

      物質的進歩は人類を救済しない(1)

      だがこの後、何が起きるのだろうか。

      西洋文明の構造を、その理念とシステムとともに破壊してしまう愚かしさが存在する。その愚かしさによって魂は窒息して、人間の価値、特権が堕落し、その一方で物質的所有は蓄積、それらのとるに足りない価値が、人類の必須の価値を破壊してしまうまで人為的に増大する。

      物質的な大成功と躍進にもかかわらず、愚かしさは停滞、あるいは退化の原因とさえなるため、それは人間生活の発展、進歩を脅かす。それは現代の文明が誕生したとき、人間の特性の本質と真の必要性を迂回してしまったからだ。

      この物質文明のはかないきらめきが我われの眼を、人類がいま苦しんでいる明白な悲劇からそらすことがあってはならないし、弾道ミサイルや地球を回転する人工衛星が我われの注意を、人類とその価値体系が狂乱しながら向かっている深淵からそらすことがあってはならない。

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    • タバリーのシャーナーメ(220)

      バハラーム・ジュール(3) バハラームはハーカーンの王冠と花冠を奪取、トルコ領内のハーカーンの邦を占領した。彼はこれらの占領地に辺境守護(マルズバーン)を任命、彼に銀の冠を授与した。バハラームが征服したトルコの地の境界を接する民の代表団がバハラームを訪問、彼に恭順の意を示して服従し、彼らが越境しないよう、バハラームと彼らの領土の間の境界を画定するよう彼に要請した。 そこで彼はしかるべく境界を定め、高く細長い塔を建設するように命じた。これが(後の)ファイルーズ・イブン・ヤズドガルドが再建を命じた塔で、トルコ領との前線基地に建設された。バハラームはまた軍司令官の一人をトルコ領のトランスオクシアナに派遣、そこの民と戦うように命じた。彼は戦って彼らを大殺戮し、ついに彼らはバハラームへの服従と貢税を約束した。 そのあとバハラームはアゼルバイジャンに引き返し、そしてサワードの彼の居住地に帰還した。彼はハーカーンの王冠のルビーそのほかの宝石をアゼルバイジャンの拝火神殿に奉納するように命じ、それから出立してクテスィフォンの街に着いた。彼はそこの行政庁に本拠を置いた。彼は軍団や属州総督に書簡を送り、いかにして彼がハーカーンを殺したか、また彼と彼の軍勢が達成したことを明らかにした。そして彼は弟のナルスィーをホラーサーンの総督に任命、そこに進出してバルフに居住地を建設するよう命じ、必要なすべてを指示した。

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  • 19 Feb
    • NY貿易センター爆破犯オマル・アブドッラハマーン死去

        1993年、ニューヨーク世界貿易センター爆破を教唆した盲目の説教師オマル・アブドッラハマーンが死去した。彼はエジプト人のムスリム同胞団メンバーで、1981年のサダト大統領の暗殺を教唆したため米国に亡命して、最初の世界貿易センター爆破テロを起こし、終身刑を受けていた。

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  • 18 Feb
    • サイイド・クトゥブの少年時代:村の少年(118)

      (Ⅵ) アフリート(13) 赤子は口から泡を吹き、黒いといえるほど暗い色に変わった。我慢できないほどに苦しむとけいれんは次第に収まり、するとまたけいれんが襲った。それは疑いなく分身の精霊のせいだった。赤子のかわいさと健康が彼女を怒らせ、この家族に対する嫉妬から、彼女は赤子を絞め殺し始めたのだ。 皆、聖人を頼ろうとした。赤子の父は普段は聖人も精霊も信じようとしなかったが、危険に直面したとき、とりわけ生命の危険に直面したとき、人間に共通の弱さを露呈した。彼は新しい生命が生きることを願望し、もしその命が亡くなったら、その母の目の前でその死の責任に耐えることを望まなかった。 これらすべての要因と、理性が彼の心から払しょくすることができなかった、この迷信の痕跡が重なり、この手段に訴えることを彼に決断させた。赤子の母親は産みの苦しみに加えて、赤子の危険な状況のために憔悴しきっているため、赤子の伯母が彼を生ける聖人と死せる聖人のもとに連れて行くことになった。聖人たちは、死の淵にまで彼を絞め続け、そしてお守り、魔除け、魔法の力のおかげで、一時的に彼を解き放って安静にさせる、彼の生命を危険にさらす分身精霊の嫉妬から、彼を救済する強い希望を託されていた。

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    • イラク研究グループ報告(132)

      (九)、情報収集(3) 我々は、反政府活動の分析で二年以上の経験を有する分析官は、国防情報局に十人以下しかいないと聞かされた。有能な分析官は新たな任務に配置され、新任の実地訓練が始まる。情報機関は、反政府活動に的を絞った分析技術を維持するため、より優れた人事管理システムを持つべきである。彼らは全国、地方レベルで反体制派の分布図を描き、解剖し、そして理解することで、十分に機能していない。組織、指導部、資金源、民兵の活動、そして彼らと政府治安軍の関係についての分析班の知識は、政策決定者が知る必要があることに、はるかに及ばない。 さらに、イラクの暴力について重大な報告の不足がある。攻撃を記録する基準は、事件を報告とデータベースから除外する濾過機として作用する。一イラク人の殺害は、必ずしも攻撃として数えられない。宗派攻撃の直接的原因を確定できない場合、その攻撃はデータベースに入らない。米兵士を死傷させない道路端爆弾、ロケット弾、迫撃砲は数えられない。例えば二〇〇六年七月某日、九十三回の攻撃あるいは重大な暴力行為が報告された。しかしその日の報告を注意深く再検討すると、千百回の暴力行為が明らかとなる。政策目標との矛盾を過小評価するやり方で情報が組織的に収集されると、良い政策の決定は困難となる。

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  • 17 Feb
    • チャーチルのスーダン戦争(21)

      第1章 マハディーの反乱(21 専制政府の権力を支えていたのは、無能の軍隊の存在だった。約四万の兵士が八つの根拠地と、多数の小規模駐屯地に配置されていた。膨大な距離と天然の障害によって隔てられた道なき地方に孤立し、困窮のために不満が増幅し続ける、狂信的な性質と好戦的な慣習の野蛮人の大集団のただ中に居住する総督軍は、彼らの安全のために指揮官の能力、規律の優秀性、武器の優越性だけしか頼りにできなかった。ところがエジプト人将校はその当時、公務の無能さと私人の不正行為に秀でているだけだった。スーダンの悪評とその気候は、より教育水準が高いか、より裕福な人びとがそのような辺境の地で勤務することを妨げ、避けることができた者は、南に行かなかった。副王がナイルデルタに維持した軍隊は、西洋の水準からすればがらくただった。訓練は未熟、報酬は不十分、そして軟弱、デルタ軍のゴミが、スーダン軍の精髄だった。

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『預言者の生涯(第四巻)』、イブン・イスハーク著、座喜純・岡島稔・訳/解説。2012/9/20発売。


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プロフィール

アラジン3世こと岡島稔

性別:
男性
誕生日:
1944年9月4日
お住まいの地域:
千葉県
自己紹介:
本名:岡島稔 1969年北九州市立大学米英学科卒業、日本経済新聞社入社。1974-75年エジプト・...

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預言者の生涯(第二巻)

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預言者の生涯(第三巻)

『預言者の生涯(第三巻)』、イブン・イスハーク著、座喜純・岡島稔・訳/解説。2011/12/21発売。

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レイディー・ルーシー・ダフ・ゴードンの『エジプトからの手紙』

エジプトに王朝を創設したムハンマド・アリの孫、イスマイールが近代化政策を推進していたころ、エジプトはコスモポリタン国家の様相を呈した※。エジプトの近代化に便乗して一旗挙げようと、世界中から玉石が混交した人材が集まった。

近代化に必要な物資を法外な値段で売りつける西洋の商人は、おおむね外交官を兼ねていた。政府は多数の外人顧問・教員、職業軍人を雇った。エジプト古代史の魅力にとりつかれた考古学者、文化遺産を漁る博物・美術館員、古物商や古物収集家、宣教師、旅行者。一攫千金を夢見る冒険家、果ては国際都市・アレクサンドリアで、外人用のいかがわしい商売を営むならず者や前科者までが集まった。

そのころ、カリフォルニアやカナダのクロンダイクはゴールドラッシュに沸き、世界中からならず者が集まっていた。エジプトは、カリフォルニアやクロンダイクのようになった。1836年、14,500人と推定されたエジプトでのヨーロッパ人の人口は、1871年までに80,000人に膨れ上がった。

そのころ、ただ一人、ひときわ異彩を放つイギリスの貴婦人が、ナイル上流の古代都市、ルクソールで生活していた。彼女は母国で胸の病気を患い、陰気なイギリスの気候を避け、陽気なアフリカ最南端の喜望峰で転地療養をしていたが、そこからルクソールに引っ越していた。喜望峰から転居してきた1863年から、この世を去る69年まで生活し、彼女は住民の一人として社会にとけこんだ。 >>続きを読む

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