アラジン3世のバイトルヒクマ(知恵の館)

アラブ・イスラエル紛争、イラク・アフガニスタン戦争、イスラームと西洋、核兵器開発、アメリカの人権侵害、国際テロ、石油供給、そのほかの国際問題について、一般に流布している見解にとらわれず、またマスメディアの報道とは一味違った、新たな視点から発信するブログ。

NEW !
テーマ:

第1章 マハディーの反乱(2)

 政治家と探検家に知られている真のスーダンは、遠く南に広がっている――湿り、起伏し、生い茂っている。しかし、人びとに知られていない、エジプト国境からオムダーマンまでナイルに重くのしかかる、無人のもう一つのスーダンがある。これが兵士のスーダンである。富と将来性を欠いているが、歴史には不足しない。そのみすぼらしい村落の名前は、遠方の文明人に知られている。その風景の不毛さは、練達のペンと鉛筆によって描写されてきた。その広大な砂漠は、勇者の血を味わってきた。その熱く黒い岩は、名高い悲劇を目撃してきた。それは戦争の現場である。

 便宜的に「軍用スーダン」と呼べるこの巨大な領域は、アフリカ大陸の地表に、見るからに無限に広がっている。滑らかな――なめし革よりややバラ色、サーモンピンクよりやや淡い――砂の平地は、ところどころにある――黒く、荒涼とし、形が一定しない――岩の突起にじゃまされるだけだ。雨のない嵐が、熱く乾いた地表の上を飽くことを知らずに踊る。風に吹かれた細かい砂が、ちょうど雪がアルプスの頂きに張り出すように、深い吹きだまりと、丘の暗い岩の間の堆積にたまる。それはどう見ても、地獄に降るかもしれない灼熱の雪だ。大地はいつまでも癒されることのない渇きに焼け、暗青色の空には、勝ち誇る太陽の輝きを遮る雲がほとんどない。

AD
いいね!した人  |  コメント(0)  |  リブログ(0)
NEW !
テーマ:

宗教と科学の衝突(7)

 革命派は、科学と宗教は和解不可能な二つの敵対者であり、共存できないと結論した。人はどちらか一つに執着し信じることしかできず、もう一つは破棄しなければならない。

 革命派にとり宗教は、科学と研究のために命を捧げた殉教者の血と、聖職者の残虐性と根拠のない疑いの犠牲となった無実の魂を連想させた」。

 「不幸であったことは、革命派が彼らの研究をさらに深く追究するのに十分な忍耐力、精神力を持っておらず、宗教と、宗教指導を独占した者とを区別するのに十分な率直さ、冷静さ、明確な思考力を持っていなかったことである。

 彼らは宗教に命じられている義務と責任と、教会が犯した誤謬、専制、頑迷さを区別できなかった。彼らがしかるべく区別したならば、あのように軽蔑して宗教を放棄しなかったであろう。しかし、教会に向けられた敵意と軽蔑、またこれはどこでも革命家に共通の現象であるが、彼らの性急さ、未熟な考えのゆえに、彼らは宗教を慎重に再検討しなかった」。

AD
いいね!した人  |  コメント(0)  |  リブログ(0)
NEW !
テーマ:

ナイルの戦い

 

第1章 マハディーの反乱

 

 アフリカ大陸の北東部はナイル川によって給水、排水されている。この強大な川の源流と支流に囲まれた辺りに、エジプト領スーダンの広大で肥沃な流域が横たわっている。国土の真ん中に位置するこの遥かなる領域は、五百マイルの山、湿地、あるいは砂漠によって、全方向が海から隔絶されている。この偉大な川が、彼らの唯一の成長の手段であり、進歩のよりどころである。彼らの商品を遠方の市場に届けるのも、あるいはヨーロッパの文明を内陸の闇に浸透させるのも、ナイルのほかにない。潜水夫がエアホースで水上につながっているように、スーダンはナイルによってエジプトに通じている。アウト・ニルス、アウト・ニヒリ――ナイルか、それとも無か。

 青ナイルと白ナイルが合流するハルトゥームの街は、南部の交易が必然的に集中しなければならない拠点である。そこは広大な領域から集められた交易品が、地中海岸に向かって北に流れ出る巨大な蛇口である。そこは肥沃なスーダンの北限の境界に位置する。ハルトゥームとアスワンの間をナイルは、千二百キロの荒廃の限界を超えた砂漠を通過する。そしてようやく荒野は退き、生命が息づく世界が再びエジプトとデルタ地帯に広がる。これからのページは、その間の荒れ地で起きた出来事に関係している。

AD
いいね!した人  |  コメント(0)  |  リブログ(0)

テーマ:

バステルマの乾燥

  ペーストが完成したら、それで肉の塊を均等に包む。これまでの作業は、何ら難しい作業ではなかったが、これはやや工夫と根気がいる。左手のスプーンでペーストをすくい、それを肉に近づけて、右手のスプーンの背中で壁を塗るように、肉の表面にこすり付けて、肉をころがしながら、全体を出来るだけ均等に包む。

 肉をころがしながらペーストを塗る作業がめんどうであれば、布を敷いて上に肉を載せ、肉の片面に塗り込み、次にひっくり返して、もう一方の面にペーストを塗っても良い。この作業はあくまで自己流。エジプトでは肉塊を吊るし、素手でベタベタと塗り付け、液体がポタポタ落ちてもあまり気にしないようだった。

 ペーストで肉の塊を均等に包み終えたら、それを布で包み、乾燥用の網の中にいれて広げ、それを寒風にさらして乾燥させる。場所は、陽光の当たらない日陰に限る。雨に当てるのは厳禁。我が家では星が輝く、厳しい冬の夜が最高の環境。ただし凍らせてはだめ。ある程度固まり、扱いやすくなったら時々裏表をひっくり返す。大きさにもよるが三週間から一ヵ月ほどすれば、美味な状態となる。

いいね!した人  |  コメント(0)  |  リブログ(0)

テーマ:

 「イスラム主義者との世界戦争は数世代にわたって続く」、フリン補佐官はこう予測する。一世代30年として五世代続けば150年、共産主義との戦いもそのくらいの長さだった。しかもこの戦争は物理的な戦争ではなく、見えざる敵との戦いだ。アメリカが敵を知り、戦い方を変えても、勝てない相手かも知れない。アメリカが建国史上初めて敗北したベトナム戦争では、名誉ある撤退を交渉する相手の北ベトナムが存在していた。だがこの世界戦争では交渉相手がいない。中東を民主化するなどという誇大妄想を捨て、逃げ帰るしかないだろう。「逃げるが勝ち」という勝ち方もある。フリン補佐官は「逃げる手段」を考えるかも知れない。それしか勝ち目がないことを知れば。

いいね!した人  |  コメント(2)  |  リブログ(0)

AD

Ameba人気のブログ

Amebaトピックス

      ランキング

      • 総合
      • 新登場
      • 急上昇
      • トレンド

      ブログをはじめる

      たくさんの芸能人・有名人が
      書いているAmebaブログを
      無料で簡単にはじめることができます。

      公式トップブロガーへ応募

      多くの方にご紹介したいブログを
      執筆する方を「公式トップブロガー」
      として認定しております。

      芸能人・有名人ブログを開設

      Amebaブログでは、芸能人・有名人ブログを
      ご希望される著名人の方/事務所様を
      随時募集しております。