アラジン3世のバイトルヒクマ(知恵の館)

アラブ・イスラエル紛争、イラク・アフガニスタン戦争、イスラームと西洋、核兵器開発、アメリカの人権侵害、国際テロ、石油供給、そのほかの国際問題について、一般に流布している見解にとらわれず、またマスメディアの報道とは一味違った、新たな視点から発信するブログ。

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『チャーチル・ファクター』を読み解いた後に(1)

 世界で最も紛争の絶えない地域、領土的矛盾をつくり出したのが大英帝国であり、「その責任をコップ一杯の火薬のように」引き受けたのがアメリカ合衆国だとすれば、「たった一人で歴史と世界を変える力」、そのエネルギーと信念を、チャーチルはどこから吸収、充電したのか。その力、素質を二つのよく似た世界国家が共有しているとすれば、二つに共通する要素要因が必ずあるはずだ。それは二つの世界国家が、経国済民の術としての政治哲学、指導理念、イデオロギーを共有していることである。

  「哲学者は、結果であるとともに原因である。すなわち哲学者は、その社会的環境やその時代の政治、制度の結果であり、また(もし哲学者が幸運に恵まれれば)後世の政治や制度を形成してゆく諸信念の原因となる」――バートランド・ラッセル。西洋の哲学者たちは、過去も現在も、選民思想・意識、選びの神学、白人優越主義、人種差別、東洋蔑視、優性遺伝の哲学を白人支配、植民地支配を正当化する指導理念とし、国家を動かしてきた。  
 
西洋人以外の民族は、イスラム教徒であれ、ヒンズー教徒であれ、仏教徒であれ、西洋人より劣等で野蛮な人種であり、論理的、理性的に考え行動することができず、欲望と本能にしか左右されず、進歩とは無縁の民族である――これが西洋哲学者たちのステレオタイプだ。
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(六)法による平和(3)   

 資本主義諸国で、一般市民が代議員を選出する権利は、非常に限られた自由である。有権者は、生活必需品が資本家の候補者に支配されている限り、自由に意見を表明できないと理解している。有権者が代議員を選ぶ完全に自由な権利を持っていると仮定しても―実はそれはあり得ないことであるが―、本質的にある階級が独占している議会は、純粋に一般市民を代表している分子を決して受け入れない。したがってその立法は、資本家の利益を優先する。

  一方、政府が労働者階級によって運営される場合、立法者の目的はブルジョア階級の破壊と追放である。誰が議会を運営しようとも、議会は支配階級から除外されるこの社会の階層に敵対する。  
 以上の分析は、かれらの習慣や事情に基づいて法を制定する国々に妥当する。外国の法典を採用する国々に関しては、問題は明白である。外国の法律は人々にとって異質で、彼らの希望と必要性に矛盾するので、法の精神と、人びとの習慣および伝統との間に重大な断絶がある。市民と彼らの社会は、思いやりのない外国の法典に対応するため、厳しい困難に耐えなければならない。

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フルネームは、ジャブハット・アンヌースラ・リ・アハルッ・シャーム(大シリアの民のための勝利への戦線)と言う。シリアのアルカイダとも呼ばれ、イスラム国家の建設を目標とする、イスラム革命のゲリラ組織。シリア北東部で勢力を維持、シリア最強の反政府武装組織。

イスラエルが占領するゴラン高原出身の指導者アブー・ムハンマド・アルジュラー二はイラクで、イラクのアルカイダ(イラクのイスラム国)の指導者アブー・ バクル・バグダディと共に活動していた。2011年、シリア内戦が勃発すると、アルカイダの指導者アイマン・ザワヒリとバグダディの指令を受けシリアに移 動、シリアのアルカイダを組織して、アサド政権の打倒を目指す反乱軍に合流した。

この時、米軍がイラク・シーア派政権軍を武装訓練するために供給、その後、イラクのアルカイダに略奪された優良な米国製兵器が、大量にシリアに搬入され た。またこれらの米国製兵器はダーイシュ(イラクとシリアのイスラム国)が、イラクの北部、西部を占領するときにも効果的に稼働した。米国が支援する自由 シリア軍に供給した兵器もイスラム国、ジャブハット・ヌースラに流出しており、米国の介入政策の過ちを証明している。

米軍に殺害されたイラクのアルカイダの指導者アブー・ムサアブ・ザルカウィの指揮下で、2003年の米軍侵攻以来、イラクで戦ったシリア人が主力メン バー。アフガニスタンにも従軍、米軍・多国籍軍と戦ったゲリラ戦士も多く、シリア反体制派の中では最も豊富な戦闘経験、最も強力な戦闘能力を持つ。

正規軍と戦うゲリラ戦の経験を持たない、大多数のシリア反体制派は、シリアのアルカイダと共同戦線を張ることを戦術とした。このため、2015年9月末のロシア空軍の参戦まで、シリア正規軍を崩壊寸前までに追い込んだ内戦で重要な役割を果たした。

もともとイラクのアルカイダから派生した組織だったが、2013年以来、バグダディがイラクとシリアのアルカイダの合同を目指し、2014年彼がダーイ シュ(イラクとシリアのイスラム国)のカリフ(預言者ムハンマドの政治的後継者、イスラム国家の政治指導者)を名乗ると、アルカイダの指導者ザワヒリとの 関係が悪化、アルカイダに忠誠を誓うアルジュラー二は、ダーイシュから分裂した。

ジャブハット・ヌースラは国連からテロリストとされ、2月末に発効した戦闘停止合意、ジュネーブでの和平交渉の当事者から除外されている。このため戦闘停止合意は極めて不安定で、和平交渉も困難が予想される。
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イラク軍、クルド軍、米・有志連合軍特殊部隊は、連合軍機の空爆支援を受けて、ダーイシュ(イラクとシリアのイスラム国)の3都市の奪回作戦を継続、一方、イスラム国は二カ所で反攻に転じて失地を回復、イラクとシリアの両戦線で戦闘が激化している。空爆による支援作戦だけに限定していた米軍は、両国で特殊部隊を増派、イラク軍とクルド軍の武装、訓練だけでなく実戦にも参戦、次第に介入をエスカレートさせている。各地では市民が戦闘に巻き込まれており、難民、犠牲者がさらに増加することが予想されている。

ファルージャ奪回作戦は二週目に入り、イラク軍、シーア派民兵は同市をほぼ完全に包囲、総攻撃態勢を整えており、イラク軍筋は奪回は時間の問題としている。同市はすでに2年間にわたって包囲されており、約7万人の市民が孤立し、食料・エネルギー不足に苦しんでいる。イラク政府は、ファルージャの奪回に成功すれば、「画期的な勝利となろう」と宣言しているが、難民の増加と、首都バグダッドで頻発しているような爆弾テロに苦しむことになり、問題をさらに複雑にさせるだけだ。

モスルでも、イラク軍、クルド自治政府軍・ペシュメルガ、米・有志連合特殊部隊が、近郊の村落を陥れ、包囲網を徐々に狭めている。シリアのラッカでは、クルド軍と連合軍特殊部隊が進撃、イスラム国の勢力範囲を侵食しつつある。

一方、イスラム国はバグダッドの西140キロのヒートで反撃に転じ、政府軍兵士40人以上が死亡、兵士、民兵を駆逐しつつあると伝えられている。ここは4月初め、政府軍とシーア派民兵が、イスラム国から奪回したばかりだった。

またシリアのアレッポ近郊では、イスラム国がシリア反政府軍を掃討、占領地を広げたと伝えられている。このようなイラクとシリアでの攻勢は、イスラム国がいまだ強い戦闘能力を維持していることを示している。米・有志連合はさらに空爆の強化と、特殊部隊の増派を余儀なくされよう。

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艦砲射撃で破壊されたアレクサンドリア市街

たった一人で歴史と世界を変える力(13)

 一八七五年、三百二十五万ポンドの利払いが不能となりそうな危機が訪れた。その時点で担保となっていない王朝資産は、時価三百五十万ポンドと推定されるスエズ運河会社の保有株しかなかった。女王陛下の政府は、王朝持株を四百万ポンドで買収すると提案、エジプトは受け入れた。スエズ運河は英仏の共同所有となった。次に危機が訪れれば、もはや担保とする資産は何も残っていない。翌年、王朝は破産した。

  英仏は権益の保全を口実に、エジプトを共同統治下に置いた。屈辱的な植民地搾取に抗議して軍のアハマッド・ウラビ大佐が、王朝を打倒するクーデターを起こした。林則徐が禁制品の阿片を没収、焼却、それに報復して対中侵略戦争を始め、香港を占領した前歴を持つ大英帝国である。軍事介入の絶好の機会を逃すはずはなく、クーデターを鎮圧して、エジプトを単独統治下に置いた。  
 フランスはすでに一八三〇年、アルジェリアを植民地としていた。イギリスにエジプトを譲る代償として、今度はチュニジアを保護下に置いた。トルコ領アラビア語圏の分割支配、つまりサイクス・ピコ協定は、何度も繰り返されていたのだ。 
 
 大英帝国こそ「近代中東の父」、「現代世界で最も紛争の絶えない地域を生み出した」張本人であり、「その責任をコップ一杯の火薬のようにアメリカに引き渡したのだ」。

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