使徒がターイフを離れた後のカアブ・イブン・ズハイルの問題(2)

 ブジャイルは、カアブに答えて詠んだ。

 「誰かカアブに伝えてくれないか、お前が我を非難することが、

 それほどより善い道であるのか。

 お前が避難し安寧を得られる拠りどころは、唯一の神のみだ、

アルウッザでもアッラートでもない、

 避難が可能であればの話だが、

 誰も逃れられない日、

 純正な心のムスリムのほかは。

 ズハイルの信ずるものは空虚だ、

 そしてアブー・スルマの信ずるものは、我には禁じられている」。

カアブは、クライシュが使徒をアルマアムーンと呼んでいたので、その呼称を詩の中で使っただけである。