燕京亭@墨田区・京島 | ぼくはグラスのふちをまわる

ぼくはグラスのふちをまわる

昭和40年代の思い出や、酒場についてゆる~く語ります。

東京の中で、そこだけスコンと時間が止まったような場所が京島です。


界隈をぶらつくと、酒場やもんじゃ屋の名残を残した住居も多く見かけられます。
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そんな街が、墨田区京島なのです。


さて、そんな京島2丁目に、ここも何十年も前から時間が止まったような中華料理屋さんがあります。


それが、こちらの燕京亭
ぼくはグラスのふちをまわる ホント映画に出て来るような正に昭和建築ですね。




ぼくはグラスのふちをまわる この風情のある木製の引戸、破けた暖簾には、北京風家庭料理でしょうか。


おかもちがあるのは、下町街中華の矜持ですね。


実はこの周辺、中華料理屋の激戦区なんですね。
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すぐ近くの中華楼はとんかつもやっているし、酔仙楼はホッピーがあります。

酔仙楼なんて、名前からして中華料理で飲める大衆街中華酒場なのです。

あたくし、そうゆうの結構好きですよ。


ちょっと脱線しましたけど、木製の引戸をガラガラっと開いてお邪魔します。
ぼくはグラスのふちをまわる 何も言わずに瓶ビールをお願いしたんですが、嬉しいことにアサヒじゃなくてキリンラガーを出していただけました。


キャベツの塩もみが出てきたんですけど、よく見ると懐かしい方と久しぶりの邂逅であります。
ぼくはグラスのふちをまわる 昭和といえば、味の素ですが、最近とんと見かけなくなりましたよね。でもこちらでは味の素がこれでもかってくらいふりかけられているのです。

そのジャリっとした食感が、少年の頃のきゅうりの糠漬けを彷彿させるのです。


ぼくはグラスのふちをまわる デコラのテーブルに週刊誌、ベニヤの壁とそのまんま昭和な店内の佇まいも、いい肴になりますね。


こちら燕京亭の焼き餃子には、ちょっとびっくりしますよ。
ぼくはグラスのふちをまわる だって餃子の皮が茶色いんですからね。


味が濃いのかな~、なんて思ったのですが、意外と薄味であっさりなのです。


はっきり言うとですね・・・・・・・。


旨い、ホント旨いのですよ! はっきり言って最高です。


そうなのです、餃子の旨さって実は皮の旨さなんだなって再認識しましたね。
ぼくはグラスのふちをまわる それにしても、焼き餃子にビールって最高の組み合わせでありますね。

水餃子もあるので、次回はそちらをレモンハイでいただいてみます。


さて、こちらのラーメンがまた驚きのラーメンでありました。
ぼくはグラスのふちをまわる スープが黒いんですよ。写真で見るよりも真っ黒けなのです。

これはしょっぱそうだなと思ったのですが、こちらも意外に薄味であっさりタイプなのですね。そして麺も餃子の皮と同じく茶色い麺なのです。


餃子もラーメンも、見た目味が濃そうに見えるだけで、あっさりしていて旨いのです。


なにしろ皮も麺も、もっちりとコシがあって旨い!


こちら昭和風情満点で、なおかつ旨い非凡な街中華なのです。
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こりゃ~昭和好きには堪らないですよ。


寡黙な店主の丁寧な仕事が、燕京亭の味に反映されてるわけですね。
ぼくはグラスのふちをまわる これはもう絶対後世に残さなくちゃいけませんよ。


こちら燕京亭は、あたくしが最近行った街中華の一押し店なのであります。


お店の前のたらいには、やたら人懐っこいクサガメがいました。
ぼくはグラスのふちをまわる なんか亀とは思えないほどの円らな眼が可愛いですね。


こちら燕京亭のご近所にはA級の大衆酒場遺跡があるのです。
ぼくはグラスのふちをまわる それがこちら、大衆酒場・丸徳です。



ぼくはグラスのふちをまわる 廃業前は、さぞかしいい酒場だったんでしょうね。


是非盛業の時に伺いたかったのであります。
ぼくはグラスのふちをまわる いや~惜しいな。誰かこのまま居抜きで営業再開してくれませんかね。


もうひとつ面白いものが
ぼくはグラスのふちをまわる 東武線の踏切の警報機の柱、これでもかってくらい太いんですね。


電柱よりふた周りは太いこの柱ならちょっとやそっとの衝撃では折れたりしないと思いますけど、それでもやっぱりちょっと太すぎるような気がしますね(笑)


でもこれだから、街歩きは止められないんですよね。


さて、そろそろ次のお店の開店時間が迫っています。


そろそろ、キラキラ橘商店街まで、ちょっくら覗きに行ってみますか。