正統中華ランチ | ぼくはグラスのふちをまわる

ぼくはグラスのふちをまわる

昭和40年代の思い出や、酒場についてゆる~く語ります。

この方の記事で 、中華ランチを見た瞬間に、ある記憶が蘇りました。

記憶を辿って、本棚を探しますと、ありました、ありました、敬愛する東海林さだお

氏の“ショージ君の「さあ!なにを食おうかな」”1981年出版のエッセイです。

その“真昼のたそがれ駅前大食堂・上野駅周辺”で描かれているJ食堂の中華

ランチの系譜が、正にこの真華の中華ランチです。
ぼくはグラスのふちをまわる
























真華の中華ランチに比べれば、かなり中華濃度が低いと言えますが、やはり

このアーモンド型のライスが一番のポイントです。

そういえば、デパートの大食堂にも、こんなメニューがありましたね。


最近流行りのワンプレートランチと違って、ボリューム満点でやる気にさせて

くれすよね。


真華の中華ランチが700円、当時の中華ランチは280円でうな450円、

30年近くも経っているのに、あまり値上がりしていないような気がするんです

が、1981年当時の280円ってどの位の価値だったんでしょうか。


そこでちょっと調べてみると、かけそばが一杯が300円、国鉄の最低料金が

110円で都営バスが130円、大卒の初任給が12万4822円だったそうです。

そう考えると、JRと都営バスは、あまり値上がりしていないですよね。


街の大衆食堂は、今でもがんばってくれているんですね。感謝感謝!

中華ランチ、なんとも昭和テイスト満点のランチです。