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切ないロマンス エピソード2(1)はこちらからどうぞ!! 

 

■     切ないロマンス(じれったいロマンス) エピソード2(2):あなたは深く私を侮辱しました

 

ヒョンテの店に寄るユミ。

相変わらず、彼目当ての女性客が多い。

著書に、サインを頼まれるヒョンテ。

「ブックカフェのオーナーで、有名な作家で、遊んでてもお金を稼げていいわね。私なんて今日の一日、ずっと走り回ってたっていうのに。嫉妬するわ」

ヒョンテ相手についつい愚痴るユミ。

「疲れたんだろ。マジで落ち込んでるみたいだな。ビールでも飲むか?」

「お酒はいいの。私は飲んでる場合じゃないのよ」

「どうして?酔うと、大声でエロ小説を読むからか?Housemistress・・・」

「そうやって呼ぶなって、何度言えばわかるの!」

「痛い、痛いってば」

ヒョンテの頭をぐりぐりしたり、逆に抱えられたり、完全にふざけてる親友同士ってノリですね。

こういう友達以上恋人未満っていうのが、なかなかの曲者なんですよ。

 

翌朝、会社のビルを眺めながら、

「みんなのために食事を作るのよ。かかって来い。私ならできる。私は宇宙最強のスーパーウルトラ栄養士よ!」

 

「今日は、ご飯とプルコギを作りました。」

「今日の食事は期待できそうですね?」

「もちろん」

「それでは」

 

「大丈夫だといいけど・・・」

 

「イ先生(栄養士)、最後のバナナがちょうど到着しましたよ!」

「は~~い。」

 

たとえ、おいしくなくても、食べる必要があります。」

なんだろ、チャン秘書の、この決め付け感(笑)

みんなでよってたかって。

「わかってる。そこに置いておけ」

「じゃあ、いいですね。あなたが食べていない場合、私は辞表を出しますよ」

「わかったよ!食べればいいんだろ。」

 

「料理が匂う・・・」

そりゃ、デスクに置いてるからでしょ。

 

「ナ・ヤングさん、ちょっと来て。」

「はい、本部長」

「・・あ、チャン秘書には言うなよ」

 

食材を取りに来たユミ、秘書らしき女性社員が何かを捨てているのに気付く。中を確認し、愕然とする。

「彼は味見もせずに、捨てたの?」

 

新商品のチェックをするジヌク。

そこへ、会長が顔を出しました。

「ヘリから連絡があっただろう?」

「は?」

「私はヘリが気に入ってる。あの子なら完璧な嫁だ。」

「彼女は私の好みには、あまりにも未熟です。」

「じゃ、わしが成熟した女性を引き合わせたら、デートするのか?」

「いいえ」

「お前には妻が必要だ、お前を支えるための・・・」

「妻ならここにいますよ」

咳払いするチャン秘書。

「前に、女性に裏切られたことでもあるのか?」

少しだけ動揺するジヌク。

「え?まったく、何をおっしゃってるんですか?私は数え切れないほどの心を破った人間ですよ。知ってるだろう?チャン秘書? 違いますか? キム秘書?」

呆れて、先に歩き出す会長。

 

「本部長は、本当にこちらにいらっしゃらないのですか?」

「ええ、いらっしゃいません」

戻ってきたジヌク、ユミとナ秘書の会話に気付き、物陰に立ち止まり、様子を伺う。

ユミの横顔を見て、顔色が変わる。

「では、伝言をお願いしてもよろしいでしょうか?」

「何ですか?」

「食べ物を無駄にしないように、彼に伝えてください。何が食べたいのか、どこがイヤなのか、言ってくれなければ、どうしようもできません。私は彼から、少しでも反応がほしいと、お伝えください!」

「わかりました」

ユミだと確信し、呆然となるジヌク。

 

ユミの履歴書を見るジヌク。

「イ・ユミ・・・」

 

<“よい食事を取ることはわずかな芸術ではなく、喜びもまた、わずかではない。”ミシェル・ド・モンテーニュ>

付箋をクシャクシャに丸めるジヌク。

 

[チャ・ジヌク本部長の栄養や味の好みレポート]

「これは一体・・・」

「彼の個人的な情報です。これは部外秘です。本部長は、この情報に基づいて自分の食事をしたいと考えています。」

「これ全部・・・」

分厚いレポートに言葉を失うユミショボーンショボーンショボーン

「そして、この件に関し、何か質問等がある場合は、今後は人を介在させず、代わりに、この番号に電話をしろとのことです」

ジヌクの名刺を渡されるユミ。

 

チャン秘書とセクシー調理師ジェニの話はひとまず置いておきます(笑)

 

~本部長室~

「イ・ユミ、お前は俺を深く侮辱してきた。」

~回想~

3年間のあの朝、目覚めると、隣にユミの姿がなく、見知らぬアジュンマたちに車を取り囲まれ、焦るジヌク。

「待って、何が起こっているのですか?ここにいた女の子を見ましたか?」

「ああ、彼女なら逃げていったわよ」

「え?彼女は逃げた?」

「女の子が逃げるような悪さしたんでしょ」

豪快に、笑いものにされたジヌク。

「ちがいますよ、考えているようなことじゃないですよ」

「別にいいのに・・・あははは」

爆笑するアジュンマたち。

この公開処刑はさすがに恥ずかしいね。

しかも、車のバッテリーはあがり、動かしたくても動かせず・・・(笑)

 

思い出すだけで、般若のような表情になるジヌク。

そこへ、ユミからメールが。

<本部長、朝食のために心のこもったステーキサラダを用意しました!>

 

「これです」

「ご苦労様」

 

<私のレポートを読んでないのか?私はミディアムレアもウェルダンも好きではない。その中間で調理できるはずだが>

 

「何してるの?あなたは、食材をチェックするつもりはないのですか?」

「ああ、はい、やります!」

調理長から怒鳴られるユミ。

 

ハンカチで鼻を押さえているチャン秘書。

「ちょっと、向こうにやれよ。臭い。自分でも鼻を押さえるようなもの、なんで俺に食べさせようとするんだ?さっさと片付けろ」

<焼き魚?私をからかっていますか?私の部屋は今、魚くさい!どうするつもりだ?>

 

<・・・申し訳ありません>

 

ある日の食事。

「遅いです。」

無情にも閉まってしまうエレベーターのドア。

「ああ、もう」

<私は時間に関して厳格だ。たとえ、1分でも遅れたら、私はそれを食べることはなありえない。>

 

社内会議では、キッチンタイマーの時限爆弾とともに、「今日はここまで」の一言で、容赦なくぶった切っていくジヌク。

 

~ヒョンテの店~

「うん、おいしいじゃない」

渡し損ねた食事を自分で持ち帰り、食べてみるユミ。

「何、食べてんの?ちょっとちょうだい。腹減った」

「おいしいでしょ?」

「ホントに・・・へんな味」

一口食べて退散するヒョンテ。

 

ジヌクにメールするユミ。

<本部長。健康によい食品は苦い味がするのが通常です。>

<なぜ、君の料理の味は口だけでなく、体まで苦くなるんだ?>

 

「××野郎~~!」

 

「××野郎。いいわよ、一緒に死にましょう。料理の敵。私はおいしい料理で、復讐してやる」

 

独り言をいうユミの様子を見て噂する調理師たち。

「調理長、本部長が、再び彼女の料理を拒否しはじめたみたいね」

「でも、イ・ユミさんがだんだん狂っていくように見えませんか?」

「なんだか申し訳ないわ・・・」

「彼女は、彼女の個性をだせてないのよ。もっと、私みたいに自由奔放にやればいいのよ」

黙って聞いている調理長。

胸の谷間を強調するジェニ。」

「ねえ、それ、やめてくださいよ。俺、鼻血でそう」

「黙って食べなさい。」

 

<君は深く私を侮辱してきた。>

 

ジヌクのメールに、疑問を感じるユミ。

「ん?どこかで会ったことあった?」

 

<どこかで、お会いしましたか?>

 

ふと、3年前のジヌクのことがよぎるユミ。

(まさか、そんなばかな・・ないない)

 

「冗談もたいがいにして。あなたこそ私を侮辱した人よ。」

携帯を放り投げるユミ。

 

<今日のランチは非常に栄養価の高いです!栄養価の高いアワビご飯です。>

「本部長、お食事です」

「さげてくれ」

「そえはできません。なぜあなたは代わりにシェフを採用しないのですか?また、倒れたりしたら・・・」

「私はサプリメントを取っています。心配しなくていい」

「わかりました」

片付けようとするチャン秘書。

 

「さて、いつまで、爆発せずにいられるかな」

「何がです?」

「食べもの爆弾爆弾

こうなれば、根競べです。

 

「とんでもない!」

「なぜです?あなたはトンカツ好きではありませんか?」

「それは、手間ばかりかかるわ。それはあまりにも困難です。」

メニュー会議で、調理長に却下されるユミ。

「でも、人気の高い一品ですよね。」

「私たちがより良いメニューを計画します。それは気に入りません。」

「皆さんもそのように考えていますか?」

誰も積極的には口を開かない。

「これらは、イ栄養士がここで仕事を始めた後、お客様が残したメモです。」

“私は酸っぱいキムチが好きではありません。”

“食べるものがない”

“黒豆麺とたくあん?もっと簡単なのが食べたい”

 “前にここにいた栄養士のほうがきれいでした。”

「それ賛成」

調理長「まあ、これは別の問題だわよね」

落ち込むユミ。

そこへチャン秘書が、お弁当を戻しに来ました。

 

<私はアワビアレルギーです>

<あなたのレポートにはありませんでした。いつからですか?>

<今日以来・・・>

うわ~~!!

雄たけびを上げるユミ。..

 

<キッチンメイド、今日もまた失敗したのか?>

ヒョンテからのメール。

<あいつのせいで何もかもうまくいかない>

<今夜の夕食は期待できるのかな?>

「あいつ、何言ってるの?」

<あんたのために作った料理を食べて、地獄に行けばいいわ。××野郎!!>

ヒョンテとジヌク、送り先を間違えたユミ。

 

「私、狂ったわ。なんで、こっちに送っちゃったの?どうして?」

全力疾走で本部長室を目指すユミ。

 

「ああ、どうしたらいいの?」

「どうしましたか?」

鉄壁のガードのチャン秘書に停められるユミ。

「私は恐ろしい罪を犯しました。いいえ、お話があってきました。私はただ・・・」

「それでは許可することはできません。」

「ですが・・・」

 

<入りなさい>

 

許可されたものの、それはそれで死刑宣告のよう聞こえ、とぼとぼと入室するユミ。

背中を向けているジヌク。

「栄養士のイ・ユミです。もしかして、誤解されたかとおもったんですが、そのメッセージは本部長に送信したものじゃなくてですね、友人宛だったんです」

「そうですか。私は、君が、君の友人にも料理を作っているとは知りませんでした。君は忙しいんですね」

「本当に申し訳ありません。許して下さるなら、私は永遠に感謝するでしょう。」

 

ゆっくりと、ユミの方に顔を向けるジヌク。

忘れもしない、3年前の彼。

あまりの驚愕に、口を手で押さえるユミ。

にやりと笑うジヌク。ニヤ

 

Epilogue2-1

「すべての応募者のうち、たった1人もモデルを見つけることができなかっただと?」

「はい、彼らのギャらはあまりにも高価です。彼らは、私たちの予算に合いません」

だが実は・・・新人で、すごくハンサムな候補者が一人だけ残っているという担当者。

「我々は本部長にモデルをお願いしたいんです」

「俺?」

「すみませんが、私達の女性スタッフは、本部長の大ファンです。」

「なんで俺がやるんだよ?話にならん」

こうして、ジヌクがモデルをつとめることになったようですが、撮影風景は、まんまモデル仕様のソンフンです(笑)

 

Epilogue2-2

「これは何だ?」

「よく分かりませんが・・・野菜のお粥?」

「ああ、そうだな・・・って、これがお粥のように見えるのか?なんでマッシュルームが入ってる?俺はマリオか?」

「お粥みたいですけどね」

 

Epilogue2-3

ユミと再会してから、頭はユミのことでいっぱいなジヌク。ニヤリ

<あなたは深く私を侮辱してきました。>

 

★  [切ないロマンス エピソード3につづく★

3年が経った設定です。

あんなに放蕩息子だったジヌクは、俺様ぶりは健在だけど、人が変わったような仕事人間になってました。

 

あまり、企業の栄養士のお仕事に詳しくないんだけど、こんな描写で大丈夫なのかな?

日本のドラマだったら、「こんなんじゃないやい」って栄養士協会とかから文句言われそうじゃない?(笑)

 

1話であんなに料理下手だったユミだけど、ジヌク専属の“ご飯作り係り”の腕としてはどうなのかなキョロキョロ。身体にいいものを提供したいっていう一心だとしても、その食材選定のせいで不評なのか、いまだに料理が下手なのか、まだわかりにくいです。一口食べたヒョンテも微妙そうな感じだったし。

子供たちが慕ってたのは、おいしい給食を作ってくれるお姉さん先生というより、ユミの人柄?

ま、ジウン、可愛いから許されるよねてへぺろ

 

会社と自宅とのジヌクのギャップがいいです。

そとで精一杯闘っているんだなぁって感じが、私にとっては、すでに切ない。

あと、『高潔の君』の頃より、肌艶が良くなってる気がします。。

アップも多いし。

大きなお世話ですね(笑)

 

ユミの前任職場の小学校がちらっと映るんだけど、『1%の奇跡(リメイク)』の時の小学校に似てるけどちがうかな?

ジェニはタダの友人・ヒョンジン役だったしね。

いやぁ、シンファはジス、ウンビはジェインの妹ちゃんだったんじゃん目

キャスト検索で気付いちゃった・・・薄情者です。

制作会社が同じだといろいろ見つかるね。

ちなみに、2003年のドンちゃん版(カン・ドンウォン)も好きでした。