「紀元1年が、こんなんだったら!?」~下町コメディ映画祭 | ひょうたんからこまッ・Part2

「紀元1年が、こんなんだったら!?」~下町コメディ映画祭

『紀元1年が、こんなんだったら!?』
YEAR ONE

(2009年・アメリカ/96分)
official site

9月24日(木)第2回下町コメディ映画祭にて鑑賞

笑いの神様?ジャック・ブラックが

旧約聖書の世界を旅するはちゃめちゃコメディ。
救世主は笑いで世界を救うのだ!

ひょうたんからこまッ・Part2
<監督>
ハロルド・ライミス
<出演>

Zed ジャック・ブラック

Oh マイケル・セラ

High Priest:オリヴァー・プラット

Cain デヴィッド・クロス

Abraham ハンク・アザリア

Adam:ハロルド・ライミス


今年で2年目2回目の開催となる
下町コメディ映画祭 のワールドプレミア上映で鑑賞してきました。

この作品、何と日本国内ではこの日限りのオンリーワン上映となるそうです。

一応ワールドプレミアと言うことで、

上映前にはDVD VISION 発行人の斉藤英夫さんのトークショーがありました。

奇しくも昨年この下町コメディ映画祭で鑑賞した

『エージェント・ゾーハン』 の時にも登壇されたゲストですが、

昨年は『エージェント・ゾーハン』 と言う作品の性格上?

トークが下ネタに暴走してしまったのでした(笑

その斉藤さんの弁によると
今年上映されるこの『紀元1年が、こんなんだったら!?』 も、

『エージェント・ゾーハン』 には及ばないものの、

「エロ・バカ・ドジ」「黄金分率」で取り入れている「人に優しいコメディ」とのこと。

そして極上コメディの必須条件である

「散々笑わせておいて最後にホロリとさせる」ストーリーとなっている所が、

最高のオススメポイントとなっているそうで、

トークの最中には「エコ・コメディ」なる新造語も飛び出しました。


<あらすじ紹介>

紀元1年、奥地の村で仲間たちと暮らす古代人のゼドとオー。

村ではなんとなく浮いている2人だったが、

ある日ゼドは村人たちを見返そうと禁断の果実に手を出す。

ところが、それが人々に知れ渡り、彼は村を追われることに。

さらに不注意から大火災を起こし、危うく殺されそうになる。

そんなゼドを救ったのがオーだった。

放浪の旅をする2人の前に現れるのは

カインとアベルやアブラハムとイサクの親子など、

『旧約聖書』に登場する人たち。

『旧約聖書』の世界をさまよう、ゼドとオーの旅の行方はいかに?!

(下町コメディ映画祭公式サイトより)

監督のハロルド・ライミスは、

『ゴースト・バスターズ』シリーズの脚本・出演を担当していますが、

今後『ゴースト・バスターズ/3』の制作も決定したとか?
『紀元1年が、こんなんだったら!?』 でもアダム役で登場しています。

旧約聖書をご存知の方ならより笑いどころが解る作品です。

そういう意味ではやはり日本よりも聖書に慣れ親しんで育った

海外で受ける作品なのでしょうね。

ジャック・ブラックがかなりアクの強いコメディを演じています。

カインとアベルのくだりではちょっと衝撃的な笑いも・・・。

海外のコメディとは相性があまり良くない私なので、

この作品でも所々受け入れられない場面がありましたが、

過去の映画で観た事のあるようなシーンをパロディ化していること、

旧約聖書のよく知られたエピソードに絡めて描いていることで、

観ていて結末が想像できる安心感がありました。

コメディとしてのアクの強さは昨年の『エージェント・ゾーハン』 が圧勝ですが、

鑑賞中の笑いの「質」&鑑賞後の気持ちの「軽やかさ」を比較するなら、
断然
『紀元1年が、こんなんだったら!?』 の方が上でした(笑。

これは「エロ的な部分」の表現の差かも知れませんね(笑

マイケル・セラが最初のうち女の子に見えてしまったのも、

何だかまた可笑しかったです。

さすがチョイスされただけあって、

色んな意味で下町コメディ映画祭的色合いの濃い作品でした。

日本での公開は無いそうですが、12月2日にDVDが発売予定となっています。

興味のある方はどうぞ。


紀元1年が、こんなんだったら!? コレクターズ・エディション [DVD]