「紀元1年が、こんなんだったら!?」~下町コメディ映画祭
『紀元1年が、こんなんだったら!?』
YEAR ONE
(2009年・アメリカ/96分)
official site
笑いの神様?ジャック・ブラックが
旧約聖書の世界を旅するはちゃめちゃコメディ。
救世主は笑いで世界を救うのだ!
Zed :ジャック・ブラック
Oh :マイケル・セラ
High Priest:オリヴァー・プラット
Cain :デヴィッド・クロス
Abraham :ハンク・アザリア
Adam:ハロルド・ライミス
今年で2年目2回目の開催となる
下町コメディ映画祭
のワールドプレミア上映で鑑賞してきました。
この作品、何と日本国内ではこの日限りのオンリーワン上映となるそうです。
一応ワールドプレミアと言うことで、
上映前にはDVD VISION 発行人の斉藤英夫さんのトークショーがありました。
奇しくも昨年この下町コメディ映画祭で鑑賞した
『エージェント・ゾーハン』 の時にも登壇されたゲストですが、
昨年は『エージェント・ゾーハン』 と言う作品の性格上?
トークが下ネタに暴走してしまったのでした(笑
その斉藤さんの弁によると
今年上映されるこの『紀元1年が、こんなんだったら!?』
も、
『エージェント・ゾーハン』 には及ばないものの、
「エロ・バカ・ドジ」を「黄金分率」で取り入れている「人に優しいコメディ」とのこと。
そして極上コメディの必須条件である
「散々笑わせておいて最後にホロリとさせる」ストーリーとなっている所が、
最高のオススメポイントとなっているそうで、
トークの最中には「エコ・コメディ」なる新造語も飛び出しました。
<あらすじ紹介>
紀元1年、奥地の村で仲間たちと暮らす古代人のゼドとオー。
村ではなんとなく浮いている2人だったが、
ある日ゼドは村人たちを見返そうと禁断の果実に手を出す。
ところが、それが人々に知れ渡り、彼は村を追われることに。
さらに不注意から大火災を起こし、危うく殺されそうになる。
そんなゼドを救ったのがオーだった。
放浪の旅をする2人の前に現れるのは
カインとアベルやアブラハムとイサクの親子など、
『旧約聖書』に登場する人たち。
『旧約聖書』の世界をさまよう、ゼドとオーの旅の行方はいかに?!
(下町コメディ映画祭公式サイトより)
監督のハロルド・ライミスは、
『ゴースト・バスターズ』シリーズの脚本・出演を担当していますが、
今後『ゴースト・バスターズ/3』の制作も決定したとか?
『紀元1年が、こんなんだったら!?』
でもアダム役で登場しています。
旧約聖書をご存知の方ならより笑いどころが解る作品です。
そういう意味ではやはり日本よりも聖書に慣れ親しんで育った
海外で受ける作品なのでしょうね。
ジャック・ブラックがかなりアクの強いコメディを演じています。
カインとアベルのくだりではちょっと衝撃的な笑いも・・・。
海外のコメディとは相性があまり良くない私なので、
この作品でも所々受け入れられない場面がありましたが、
過去の映画で観た事のあるようなシーンをパロディ化していること、
旧約聖書のよく知られたエピソードに絡めて描いていることで、
観ていて結末が想像できる安心感がありました。
コメディとしてのアクの強さは昨年の『エージェント・ゾーハン』 が圧勝ですが、
鑑賞中の笑いの「質」&鑑賞後の気持ちの「軽やかさ」を比較するなら、
断然『紀元1年が、こんなんだったら!?』
の方が上でした(笑。
これは「エロ的な部分」の表現の差かも知れませんね(笑
マイケル・セラが最初のうち女の子に見えてしまったのも、
何だかまた可笑しかったです。
さすがチョイスされただけあって、
色んな意味で下町コメディ映画祭的色合いの濃い作品でした。
日本での公開は無いそうですが、12月2日にDVDが発売予定となっています。
興味のある方はどうぞ。
紀元1年が、こんなんだったら!? コレクターズ・エディション [DVD]