この秋公開!韓国で大ヒットのラブコメディ・その①~「妻が結婚した」 | ひょうたんからこまッ・Part2

この秋公開!韓国で大ヒットのラブコメディ・その①~「妻が結婚した」

『妻が結婚した』

아내가 결혼했다/MY WIFE GOT MARRIED

(2008年・韓国/119分)

オフィシャルサイト


人は同時にふたりを愛せるか~?

「男」と「女」、

偶然の再会が運命の愛へと発展する。

サッカーが結んだ縁は、

その夜、「男」に必勝のゴールを決めさせた。

・・・でも、でも、

燃えれば燃えるほど「恋」の行方に不安が募る。

深まれば深まるほど、「愛」の未来が不確かに感じられる。

肉体の結びつきで得られるこの快感は、

現実の愛か、幻想の愛か?


そのゲームの行方は、

監督権を握った「女」に委ねられた。

「結婚」の2文字で、

永遠に「愛を独占できる」と思った「男」と。

「結婚」の2文字に、

「新しい愛の形」を見つけた「女」と。

ツートップを采配する「迷監督」の下、

愛の迷宮を彷徨う男は

今夜も必死にゴールを目差す・・・。

オンリーワンのヒーローになれる日は果たして来るのか。


妻以外の女性を愛すのは男の特権?

ノン、ノン!!

そんな時代は終焉を迎えた。

自覚して!世の夫たち。

覚醒して!世の妻たち。


我慢を強いられることに飽きた女たちの逆襲が、

このラブ・コメディで始まる・・・?


<スタッフ>
原作:
パク・ヒョヌク
監督:チョン・ユンス
脚本:ソン・ヘジン
撮影:キム・テソン
照明:ユン・ギョンヒョン
音楽:ホン・ソンギュ

<キャスト>

イナ:ソン・イェジン
ドックン:キム・ジュヒョク
ジェギョン:チュ・サンウク
キム・ビョンチュン/チョン・ソンフン/ユン・ヨンゴル
オ・ウジョン/イ・ジス/ソン・ヒスン/ホン・ヒョンチョル
クォン・ソンミン/チェ・ウォンホン/キム・ダヨン


※以下画像は掲載許可を得ています



「好きなひとができたの。彼とも結婚したい!」

既存の結婚観をひっくり返す異色のラブ・コメディ。

清純派女優として活躍してきたソン・イェジンの大胆な演技も見所。
今回ここに紹介するのは出版と同時に韓国でも話題騒然となった

パク・ヒョヌクさんの小説「妻が結婚した」を原作に作られた映画です。

(注:日本語版として単行本「もうひとり夫が欲しい(訳/蓮池 薫)出版されています)

原作と同じく『妻が結婚した』と言う題名で2008年に韓国で公開され、

2週連続で1位を記録した話題の作品がついに日本に上陸!

今秋9月26日(土)より新宿バルト9他全国の劇場で順次公開されることになりました。

話題の韓流映画2作品として10月10日(土)から公開予定の『甘いウソ』と共に、
,
一足先に先行試写を体験しましたので作品の紹介及び感想を少し書いてみたいと思います。


まず配役の紹介から。

自由奔放な恋愛感を持つヒロイン・イナ役には、

「私の頭の中の消しゴム」チョン・ウソンと共演して以来

すっかりファンになった女優のソン・イェジン

愛する妻の恋愛・結婚観に振り回される気の毒な夫ドックンを演じるのは、

演技派俳優キム・ジュヒョク

そしてもう一人の夫ジェギョン役は、

ドラマから映画へと活動をシフトしつつある若手俳優チュ・サンウクが演じています。


この3人の共演で描く奇想天外なラブ・コメディは、

私たちの結婚観を根本から覆してしまう物語でした。

真面目なドックンは、知的で可憐な女性イナと出会い結婚したことで、

天国と地獄の両方を体験することになります。

毎日悶々と過ごす日々の中、

夫としてドックンが取る行動の中に見え隠れするシニカルな笑い・・・。

何故彼は不可解な妻の申し出を受け入れてしまうのか?

何故彼は、そうまでして妻との結婚生活を続けるのか?


物語は一見コメディタッチに描かれていますが、
イナを愛するがゆえに味わうドックンの苦悩をわが身を置き換えた場合、

それらは笑い事では無く辛いものであることに気付かされます。

どんなに深い愛情を注ごうとも、

彼あるいは彼女の心の中の半分に他人が住んでいるとしたら?

あるいは「その肉体の甘美な秘密」を共有する

「もうひとり」の存在を許さなくてはならないとしたら?

そんな苦痛に私なら到底耐えられない・・・。

逆に、同時に「ふたり」を愛せるかと問われれば、

(今の)私にとっては到底それも不可能な業・・・。


色々な意味で価値観が多様化しつつある今日、

私のような旧式の価値観を覆す「恋愛観」「非常識」では無くなる日も、

そう遠い未来では無いような気もします。

その視点で捉えて見た時、

この作品はコメディと言う枠の中に、

意外に深く大きなテーマ描いて見せていることに気付かされます。


思えば、

未だに一夫多妻制が認められている国や過去の歴史の中で・・・、

あるいは「浮気は男の甲斐性」などと、

婚外恋愛が男性だけに堂々と認められて来た社会で・・・、

多くの女性がこの映画の主人公ドックンと同じ苦悩を強いられて来ましたが、

この映画のヒロイン・イナは今まで男性が享受してきた理不尽な特権を

誰に臆することなく手にしたことで、

女性にとっては有る意味で爽快なリベンジを果たしてくれているのかも知れませんね。

その可憐な容姿から清純派のイメージが強かったソン・イェジンの口から発せられる

過激な台詞官能的なショットにも驚かされた本作品は、

そういう意味においても見所満載で、

従来の韓国作品とはまたちょっと違うスパイスが感じられました。


さてさて、気になる結末はいかに?

悩める夫ドックンがふたりの未来に向けて選択した「愛」の形を、

ぜひ劇場で見届けて欲しいと思います。

この「愛」、あなたならどう受け止めますか?


※今回は、もう1作品
『甘いウソ』も先行試写させていただいています。

レビューはこちらにアップしました。

★「甘いウソ」レビュー記事
関連リンク

★9/26公開・『妻が結婚した』

★10/10公開『甘いウソ』