「インスタント沼」初日舞台挨拶@川崎 | ひょうたんからこまッ・Part2

「インスタント沼」初日舞台挨拶@川崎

『インスタント沼』初日舞台挨拶
TOHOシネマズ川崎

5月23日(土)
15:20開映/上映後監督と出演者による舞台挨拶
(以下敬称略)
司会:八雲ふみね
ゲスト:三木 聡監督、麻生久美子、ふせえり
★即日レポはこちら。

1週前の週末の舞台挨拶の報告を今頃することに・・・(汗
三木 聡監督の『インスタント沼』 を初日に舞台挨拶付きで鑑賞しました。
この日はテアトル新宿渋谷HUMAXシネマTOHOシネマズ川崎と、
3ヶ所で初日舞台挨拶が行われましたが、
このうち三木聡監督、麻生久美子さん、風間杜夫さん、松坂慶子さん、
ふせえりさんが参加したテアトル新宿での舞台挨拶の模様のレポートは、
公式ブログ「インスタント沼ニュース」 に掲載されています。
この日最後の舞台挨拶となった川崎は、
三木監督の地元(横浜市・東神奈川)に近いということもあって、
三木監督のファンが多いのだそうな。
その安心感のためか?
はたまた当日のラストイベントということで気が緩んだのか?
新宿では5人もいたゲストが3人に減ったためか?
上映後に行われた舞台挨拶では、
最初から最後まで「いい感じにゆるゆるな」トークが展開されました。
冒頭の挨拶から三木監督はテンションが高かったです(笑。
ではいつもように会場でひかえたメモを参考に当日の様子を思い起こしてみます・・・。
あくまでもメモからの拾い書きですので、
精度に欠ける部分などを含め諸々ご容赦くださいませ~。

【三木監督】
はい!ど~も!!
川崎はホームグラウンドのような場所で、今回も撮影で使いました。
この川崎に大勢お集まりいただいてありがとうございます。

【麻生久美子】
やっと初日を迎えました。
去年の夏に撮影してから1年経ちましたが公開日を迎えてみるとあっけないですね。
言葉悪いですか?(笑
嬉しいような淋しいような気持ちです。
『インスタント沼』 は大好きな作品です。
いかがでしたか?(会場拍手)
面白かった人は近くの人とかにぜひ薦めてください。

【ふせえり】
初日おめでとうございます(笑
こんなに沢山人が入って幸先いいですね~。
公開まで1年かかりましたが・・・・・
(麻生さんが「それ、さっき言った」とツッこむ)
さっきから麻生さんのマイクがチリチリ言ってて気になります(笑。
川崎は三木ファンが多いらしいですが実家が近いせいですか?
(三木監督がひと言「東神奈川が実家です」
今日は新宿→渋谷→川崎と舞台挨拶をしてきましたが、
新宿と渋谷では一緒だった風間(杜夫)さんと松坂(慶子)さんがいないですね。
あ、よけいなこと言っちゃった?

【麻生久美子】
川崎は温かい感じがして(渋谷や新宿よりも)1番いいですね。
ちょっと暗い感じの劇場の雰囲気もあるのかも知れませんけど。

【ふせえり】
(麻生さんがフォローしようとする答えを聞いて)
しまった・・・(笑

【三木監督】
(今の気持ちを聞かれて)
今の気持ち?凄いこと聞きますね(笑
映画はお客様に観てもらって初めて成立するものだと思っています。
面白いと思う人、くだらないと思う人、つまらないと思う人、良かったと思う人・・・、
色々な人がいて当たり前ですし、それ以外の反応を持つことも自由です。
こう見てほしいと思うことはありません。
僕は一人っ子で育ったので、(ああしろこうしろと)押し付けられるのは自分でも嫌い。
皆さんにはこの映画を自由に観て見らって、自由に感じてもらえると嬉しいです。

【司会
麻生さんやふせさんは、三木監督の作品の常連ですよね?
2人から見た監督はどんな人ですか?

【麻生ふせ】
(声を揃えて)厳しい監督です。

【ふせえり】
地獄耳の監督ですよね!!

【麻生久美子】
ドラマ「時効警察」 の収録の時にオダギリジョーさんと「ぺヤング」の話をしていたら、
離れた遠くの部屋にいるはずなのに「何!?」とか聞いて来たりしました。

【三木監督】
ぺヤング「ぺ」って何?

【ふせえり】
ペア「ぺ」じゃないですか?
※ふせえりさん、正解。ペア+ヤングの合成語だそうです

【三木監督】
じゃあ、あとシオノギ「ギ」って何?
シオノ何とかさん??
(会場から「シオノギ」さんですという声が)
ああ、川崎に来た甲斐がありました。
何年もの疑問が解けました(笑
※実は「シオノギ」さん説は不正解でした。
 調べたところ創業者が塩野義三郎と言う方で、
 苗字+名前1字を取って付けた社名だそうです。

【麻生ふせ】
監督は楽しいように見えて実は凄く厳しい人です。
撮影でもなかなかOKを出しません。
演技が面白くないとダメ、
でも前に面白かったからと言って再び同じように演技をなぞってもダメ・・・。
面白くないと納得が行くまで何回でもとことん撮り直します。
笑いの完成度を求めるのでとても厳しいです。
(2人から口を揃えて厳しい評価を受ける監督)

【三木監督】
麻生さんに関しては今回はまだとても新鮮な気持ちでしたが、
ベテランの常連俳優さんからは
「ワンパターン」とか思われているのでは無いかと、
実はいつも僕の方がかなり緊張しています。
それに現場以外ではスタッフやキャストとも会わないし、
一緒にごはんも食べに行ったりしません。

【司会】
意外に(現場は)仲良くないんですね~(笑。

【三木監督】
緊張感の無さが(作品)崩壊への序曲となるのです・・・。

【ふせえり】
また大袈裟だなあ(笑

【司会】
互いに緊張し合う関係から良い作品が生まれるのかも知れませんね。

【麻生久美子】
(お気に入りのシーンや台詞を聞かれて)
この映画は大好きなので(好きなシーンも)沢山あるんですけど、
リサイクル業者の村松さんが「へえ~」と言う言葉で簡単に話題をまとめてしまう所や、
それから森下さんが唾を吐くシーン、
「看護婦さんが病室を出て行くシーン」も面白かったですね。
ウサギ農場では私が(落ちている?)ウサギの帽子を「2度見」するんですけど、
このシーンでの私の「2度見」すごく下手ですよね。
「時効警察」 で練習して「6度見」くらい出来るほど上手くなっていたのに。

【ふせえり】
(2度見は)普段からやっていないと。キレが違って来ますから。
※その場で2度見の実演・・・流石三木作品常連女優だけあって、お見事!
 さらに、3度見なるものもやってみせてくれました。
 ふせさんのパフォーマンスに会場は大受け(笑

【三木監督】
「2度見」は黒澤監督の作品でもジェリー藤尾さんがやっています。
物事を発見するという表現方法です。
(と言ったような言わなかったような・・・自信が無い)
なんでこんな話題になったかな。
川崎と言う会場だから?珍しい話題だよね。

舞台の3人はかなり緊張感が無くなって来ているのか、
話題もどんどん好き勝手な方向に進んでいるようで、
新宿・渋谷で語られた内容とは随分違っている様子です(笑
やはり川崎と言う土地柄のせいでしょうか?

【麻生久美子】
(笑いながら)面白い~、今日・・・。

続いてふせえりさんのお気に入りのシーンについて。

【ふせえり】
自転車のシーンです。
ワンカットで撮ったんですよ・・・・・。
暑い日だったから大変でした。

【三木監督】
あのシーンは気持ちが「引く」と、自転車の「引く」
・・・をかけた表現だったのだけど、判ってもらえたかなあ?

【ふせえり】
あのシーンで「引く」と言う事を初めて演じました(笑。
リハーサルを何回もやったんですが、何にも役に立ちませんでした。
あの道は平らじゃないんですよね。
坂道なんです。
まず麻生さんが加速する。
微妙なタイミングで私がブレーキをかけて一瞬後に下がる。
その後また必死で漕いで追いつき、
今度は逆のパターンで麻生さんが後ろに下がる・・・。
と言うように微妙なタイミングを2人で合わせるのが大変でした。

【三木監督】
(映画の見所や隠しネタを聞かれて)
どこかのシーンでセットに「忍者募集。担当ハットリ」と書いてあったのですが、
気が付いた人いますか?
(会場には気付いた人がいませんでした)
では、また次回見るときに探してください(笑

【司会】
最後にメッセージをひと言ずつ・・・。

【三木監督】
「日常の中で無意味にテンションが高い(ハナメは)無自覚なジャンヌダルクに見える」・・・。

【麻生久美子】
へえ~。(初めて知ったような感じで)

【三木監督】
(麻生さんに句かって)台本あげたでしょ。
そういう部分を感じていただけたら・・・と。
嫌なことがあってもテンション高く生きれば毎日の生活も楽しくなります。

【麻生久美子】
この作品は大好きで7回も観ました。
(この直後麻生さんは、むせた様に「ゴホゴホ」と咳を連発します)

【監督ふせ】
嘘でしょう!!
(今そうやって)咳き込んだところが嘘っぽい!!

【麻生久美子】
本当に大好きなんです。
コメディなんだけど、「今良い事言ったな!」とニヤっと出来るし・・・。
前向きになれるし、元気が出るし、
見直すたびに(新しい)発見がありますからぜひもう一度見て下さい。
面白くなくても、もう一度見て下さい。

【ふせえり】
言いたいことは充分言いました(笑
また呼んで下さい。

【三木監督】
満員御礼になればまた来れるよ(笑

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現場では厳しい緊張感を漂わせているという監督と俳優の間柄ながらも、
舞台では漫才のように楽しい掛け合いで最後まで私たちを笑わせてくれた3人でした。
入場時と同じように客席に降りて退場口に向かった3人ですが、
麻生さんがすぐには退場せずに、
とても丁寧にファンから求められた握手に応じていらっしゃったのが印象的でした。
以前に一度、舞台挨拶の後に劇場の外の信号前で麻生さんを偶然見かけたのですが、
信号を渡る間中ファンの方の質問にとても丁寧に答えていらっしゃる姿を拝見していたので、
とても優しい人柄であることは既に知っていたのですが、
通路側の席に座った人たちが次々と求める握手に、
ひとりひとり丁寧に応じていた麻生さんが今回もとても印象的でした。

川崎の舞台挨拶は、都心で行われるものよりもいつもアットホームな印象があります。
また時間がうまく合う舞台挨拶があれば(土曜日は出勤なので)、
川崎や横浜で行われるものに積極的に参加してみたいです。

映画本編は、とにかく愉快です。
三木監督の作品の傾向で言えば『図鑑に載ってない虫』 に近いかな。
でも、もっと判りやすいし、ギャグもあれよりは緩くない・・・(笑。
しかも今回は作品としての起承転結があると言うか、
最後にきちんとオチついてお話が「まとめ」られています。
また、麻生久美子さんが提供する笑いは、厭味が無くてどこかキュートで。
風間さんも加瀬君もいい感じで、見ていてとても楽しかったです。

無駄にテンションの高いギャグって本当に元気が貰えるんですよね。
→これはまさしく監督の狙い通り???
「忍者募集。担当ハットリ」と書かれた「もの」が出てくるというシーンを探す宿題
・・・まで貰ったわけですが、その機会を得るのはDVD発売後になるかな。

時間が取れたらまた別記事でレビューを書くつもりでいます。

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