先日の日曜日、豊後大野市千歳町にある


常満寺


さんで、


美しい映像と音楽の夕べ


と題して、沖縄、琉球王朝時代の伝統を継ぐ石田麗さんの紅型染めの展示やハンガリー民謡やハンガリーならではの楽器


ドロンブ


の演奏に触れる会が開かれました。


開演ぎりぎりに着くと、常満寺さんの本堂は竹灯篭の明かりに包まれていました。


ひょうたんくんの豊肥沿線11物語


ひょうたんくんの豊肥沿線11物語





壁には、千歳町の


石田麗ちとせ染工房


の石田さんの作品が展示されていました。


ひょうたんくんの豊肥沿線11物語





そして石田麗さんによるハンガリーの友人テオドーラさん(中央)とその夫のフノルさん(右)の紹介が行われ、映像と音楽の夕べが始まりました。


ひょうたんくんの豊肥沿線11物語



オープニングは、沖縄ならではの


三線(さんしん)


のナマ演奏です。


ひょうたんくんの豊肥沿線11物語




三線は、三味線に似ていますが、ネコの皮ではなく蛇の皮という違いがあるのと、しゃもじのような撥(ばち)ではなく、指先に爪をはめて弾くという違いがあります。


見ると撥は持っていません。

ちょっと分かりにくいかも・・・。


その三線を演奏してくださったのは


三線遊び 花ぐるまの会


の皆さんです。


ひょうたんくんの豊肥沿線11物語





そして三線が終わると、テオドーラさんによる


ハンガリー民謡


が始まりました。



ひょうたんくんの豊肥沿線11物語




どことなく聴いたことあるなあ、と思うような親近感を覚えるメロディーでした。


ひょうたんくんの豊肥沿線11物語





そしてお次は、フノルさんによるハンガリーの伝統楽器


ドロンブ


の演奏です。


でも、手にはどんな楽器があるのか、分かりません。


ひょうたんくんの豊肥沿線11物語





金属的な音色が、本堂に響き渡りました。

どんな楽器がこのようなメロディーを奏でるのか・・・はてなマーク

しかし楽器は見えず指先の動きだけが・・・。


ひょうたんくんの豊肥沿線11物語




後で見せていただきました。

これがドロンブです。

小さな楽器です。


どうやらこれを弾きながら、口というか口腔を使って響かせたようです。


だから数多くは演奏できないのだと後で知りました。

長く演奏し続けると口の中を切るのだと・・・。


ひょうたんくんの豊肥沿線11物語




三線、そしてハンガリー民謡、ドロンブ、壁に飾られた紅型染め・・・。

いずれも新しく生まれたのではなく、その土地で生まれた伝統を受け継がれたもの・・・。



同じ太陽のもとに晴れ 晴れ 晴れ


ひょうたんくんの豊肥沿線11物語







テオドーラさん作成のポスターに書かれている



「伝統は守るべきではなく、

体験した方がいい」




TRADITION IS NOT TO BE PRESERVED

BUT TO BE EXPERIENCED




という言葉の持つ意味を、あらためて実感させられました。



この後、休憩を取り、テオドーラさんとフノルさんが作ったという映像が上映されました。


残念ながら私は、休憩時間に退席させていただきました。


その翌日、参加した方にお話を伺ったところ、


映像は、石田さんの紅型制作の様子ややハンガリー民謡、タヒチアンダンスなどで構成されていて、伝統を体験することのすばらしさや、それをきちんと受け継いでいくことの大変さやすばらしさを考える機会を参加者の皆さんに与えてくれたようです。


そして、境内に用意された道の駅みえの


一期一会


さんの焼きそばも、休憩時間にはあっという間に列ができ、またたくまに売れてしまったということでした。




なお、テオドーラさんとフノルさんは次の作品作りをめざし、この後、四国へ渡るのだと・・・。

そして石田麗さんは、9月に東京で開催される作品展の準備が・・・。


がんばってください。


そしてまた、再びこうした出会いを・・・。



是非ッ。