以前このブログでもお伝えした、豊中市制75周年記念の展覧会
パラモデルといっしょに展覧会をつくりませんか」(仮題)。
その後、ミーティングやワークショップを重ねて、
少しずつ方向性が決まってきました。

先日、パラモデルの2人と豊中市の職員、そして展覧会参加者一人ひとりによる、
「展覧会でそれぞれが何をするか?」についての面接がありましたので、
その模様をお伝えしようと思います。

参加者ひとりひとり(1組1組)が現代美術ユニットのパラモデルと顔を突き合わせ、
約15分かけて、3月の展覧会までに何をどう作り、どう展示するかの話し合い。
下の写真のように時には和気あいあいと、時には熱く議論を戦わせながら、
Mr.Mのひとりごと

自分たちがやるべきことを決めて行きます。
事前に用意した資料をもとにプレゼンする人があれば、
その場でスケッチブックにドローイングし、説明する人も。
Mr.Mのひとりごと

全員に共通するのは、真剣に考え、真剣に制作に向かい合おうとしていること。
と言っても、そんなに悲壮感たっぷりに取り組んでいる訳でなく、
パラモデルノ2人がそうであるように、
みんなが楽しんみながら、自分の創作意欲を作品に昇華できるように導いてくれます。

私は他の参加者と違って展覧会に出品する作品を作るのではなく、
みなさんが作品を創る過程であったり、参加者の背景にあるものを抉り出したり(大げさかな?)、
最終的な発表の場となる展覧会の模様などをまとめた「記録集(図録)」を作ること自体が、
課せられた任務ということになります。
予算も決まったので、そろそろ構成案なども考えていかねば!

ひょんなことから、今度のこのプロジェクトへの参加者が増えました。
新しいメンバーは、インターネットラジオ局「JOBBB」のみなさん。
このラジオ局のメインパーソナリティーを務めるのは、あの馬場章夫(ばんばふみお)さん。
関西在住の方はご存知でしょうが、MBSラジオで約40年間パーソナリティーを務めたベテランです。
しかも、この方は京都市立芸術大学(日本画科)の出身で、
パラモデルの中野裕介さんの先輩に当たります。
パラモデルのもうひとり、林泰彦さんが偶然「世界制作の方法」展会場で出会い、
家族でインターネットラジオ局を運営している大阪らしい変わったおじさんという感覚で、
このプロジェクトに誘ったそうですが、
馬場さんがそんな有名な人、しかも大学の先輩だとは気付いてなかったそうです。
$Mr.Mのひとりごと

ちなみに林さんは、馬場さんの昔の番組『ごめんやす馬場章夫です』を良く聞いていたとか(笑)。
人間の出会いって、本当に不思議ですねぇ~。

この日は私の面接が最後だったので、都合の悪かった馬場さんを除いて、
パラノモデル、豊中市職員2名、木彫作家のムラバヤシさんと一緒に、
近くの居酒屋まで食事をしに(お酒を飲みに)行きました。
アートの話や、まったく関係のないアウトドアの話などで盛り上がり、
とても楽しい時間を過ごすことができました。
みなさん、ありがとうございます。
こうしてお互いのことをよく知ることで、いい展覧会につなげていきましょう!

ちなみに、この面接の前に、私はJOBBBのスタジオの取材にも行ってきました。
スタジオといっても、馬場さんのご自宅の6畳和室です(笑)。
わずか1800円のマイクで収録しているとのことでしたが、
放送を聞いてみると、とてもそんなスタジオで録音された番組とは思えません。
個人レベルでも工夫と熱意があれば、世界に向けてこれだけのものが発信できるということが、
良く分かって、とても勉強になった一日でした。
$Mr.Mのひとりごと