強みに振り回されない。~人生でなにをしたい? なにがほしい? | 【適職診断】HSP・繊細な人に向いている仕事を診断しています。

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こんばんは、とうこです。

「強み」という言葉がずいぶん広がってきたと感じます。
強み発掘なさる方も増えた。セミナーも増えた。ブームになっている。

強みを活かす。いいことだと思う。
「クールビズ」みたいに、強み」という概念が根付けばいいなと思う。

だけども。

「強み」に振り回されては、いけないです。


* * *


一ヶ月半ぐらい前、山口由起子さんに

「強みを否定された気がして呆然としている。どうしたらいいのかわからない」

という内容のメールを送ったのですね。
(コースセッションを受けています)


そのときの、由起子さんのお返事。

「しばらく、ご自身で向き合ってみてください^^
 自分の人生のために強みを生かすのであって、
 強みを生かすために人生を組み立てるのではありません。



意味が、わからなかった。

強みを活かしたらいいんじゃなかったの?
え、強みがわかったのに、ここからまた方向転換するの? どこに? って。


だけど、由起子さんがそうおっしゃるなら、
これは自分で向き合うことなんだ、って、

頭の隅で ずっと、ずっと、なにが ちがうんだろうと考えていて、
今日、ふと、わかったような気がした。



就職面接で、よくある質問。
 「あなたの長所はなんですか?」
 「我が社でなにをしたいですか?」
これが真理だなぁと思った。


長所を強みに、会社を人生に 置き換えると、
 「あなたの強みはなんですか?」
 「あなたは人生でなにをしたいですか?(どういう人生にしたいですか? )」
ということ。

答えが
 「強みを活かしたいです」
は、おかしいね。


強みって、その人が持っている「自分専用の道具」じゃないかなと思います。

道具と思って質問すると、わかりやすいだろうか。

 「【絵筆】という強みを持っています」
 「人生で、なにをしたいですか?」
 「絵筆を使いたいです」(=強みを使いたいです)

これは、おかしいね?

「人生で、なにをしたいですか?」と聞かれているのに、
「強みを使いたいです」で、止まっている。


答えは、せめて

「絵を描きたい。絵を描いていると嬉しいんです」
(=強みを活かして、自分が嬉しくなりたい)

「絵を描いて、子どもに見せたい。喜んで欲しい」
(=強みを活かして人に貢献したい。人に貢献することが私の喜び)

とかでは、ないだろうか。



じぶんが何をしたいのかわからないまま、
「絵筆を使う」ことに執着して、
「絵筆がどう使えるか」だけに着目してしまうと、

 「絵筆を使ってご飯を食べてみました」
 「絵筆で人をバシッと叩きました」

みたいなことに、なりかねない。



持っている道具(強み)を使って、何をしたいのか。

【どういう人生を作りたいのか】

その視点が、メールいただいた当時の私に、なかった。
「強みを活かすこと」で精一杯だった。


由起子さんは、
2011年、わたしの強みを【物語化】だと言ってくれた。
2014年、わたしの強みは【ワールド】=【物語化の発展系】だと言ってくれた。

強みが進化していた。
その一方で、わたしは、【強みどう活かすか】ばかりに、目が行っていた。

「強みに振り回されていた」のだな。


* * *


どういう人生に、したいですか?


わたしは、物語を作りたい。(=強みを活かしたい)

それで、
たくさんの人に、みてほしい。読んでほしい。
ありがとうって言われたり、「懐かしい」「泣きました」って、感想をいただけることが、嬉しい。


わたしは、わたしが作ったものをみてくれた人が、
心を震わせてくれることが、嬉しい。あたたかい気持ちになってくれたら嬉しい。

わたしと話した人が、こころを整理して、踏み出していく姿を見るのが嬉しい。


それが わたしの、強みを活かした先にあるもの。

「物語を通して人の心に眠るなにかを呼び起こすこと」が、
いま、人生でやりたいことです。


* * *


だけど。


「うん。強みについては、そうだね。

 でもね、【あなたのほしい人生】は、
 ほんとうに、ほんとうに、ほんとうに そうなの?

 いま、あなたが一番欲しいのは、なに?

 素直に、どうぞ」


って聞かれたら。


あのね。
泣いているけどね。

物語が、だいじです。ほんとうに、大事です。
わたしは、物語をつむぐ生き物です。


だけどね、
いま一番欲しいのは、

一緒に笑ったり、泣いたり、今日も空がきれいだねって、隣で言ってくれる人。


いま泣いている私と、手をつないでくれるひと。

「○○してほしい」ばっかりだけど、
わかってるけど、

わたしも、あなたが泣いていたら、悲しそうだったら、
話をきくよ。話したくなかったら、そっと隣にいるよ。手をつなぐよ。


そういう、家族がほしいです。