笑って良いのか…、悲しいとも思える事です。
母が歩けなくなってから約20年。
最初は自宅での介護だったが、今の施設に入ってからは、早10年近くが経とうとしている。
元々、治療薬の副作用で、幻覚を見たりする事もあるようだ。
重ねて89歳と年齢の事もあるから、今では呆けているのか、よく分からない時もある。
しかし当然の事なのか、私と妻の事は分かっている。
先日の出来事は、それを確認する事にもなった。
母の居る施設は、自宅から30キロ程離れている為、頻繁に行ける訳ではないが、普段旅に出ていない時は、最少限でも週に一度、施設を訪ねる様にしている。
その日もいつも通り母の居る施設に行った。
そしていつも通り、「ばぁちゃん、(調子)どおや？」と声をかけると、怪訝そうな顔をして私を見た。
次には開口1番、
母「克彦。お前何で此処に居(お)るんや？」
私「ん？」
母「お前、死んだがいや。(死んだ筈や)」
私「はぁ？死んどらんよ。(死んでないよ)」
母「お前、死んだし、死亡診断書を取って来ないと…。」
「生命保険貰わんなん。(貰わないといけない)」
私と妻は、笑いながらも返す言葉が無かった。
どうも、母は私よりも長生きしそうだ。
H.Uビデオページ（日本語）
http://hub-fun.net/ja/video023.html
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