日本は縦に長いので、桜前線は北へ、北へと春の到来を告げて移動します。
本州を席巻した桜前線は、もうじき北海道に到達するそうです。

桜前線には、もうひとつ動きがあるのです。
それは、上へ。
標高が高い方へ、高い方へと花を運びます。

私の実家も10日程前に桜の季節が終わったそうです。
…ですが、さすが山国。
高低差のある立地は、まさに今頃、遅い春の盛りを迎える場所があります。

地元でもあまり知られていない、遅めの桜が楽しめるポイント。
私の『秘密の場所』でもあります。

『あそこの桜を見に行こう!』
帰省の途中に思い立って、ICを途中下車。
昔の記憶を頼りに、車でどんどん坂道を上ります。
うなりを上げるエンジン。
結構な勾配の道が続くのです。

日の出前の桜。
寒々とした空気の中、変わらぬ佇まいがありました。

冬、あまり寒さが厳しいと、越冬中の鳥に花芽を食べられてしまうのだそうです。
だから、この桜は、寒い年は沢山花をつけません。
今年は、暖冬。
期待いっぱいで、訪れたのですが。。。
花は4分咲き、と言った所。

ここ2週間程の、寒の戻りで開花が遅れている様ですね。
毎年20日を目処に満開になるのに。。。
今年は少し遅いのかもしれません。




でも、このくらいは咲いていました。
ここは、喫茶店の駐車場で、水出しコーヒーが美味しいのです。
残念ながら、早朝7時はオープン前でした。


さて。
もうひとつ。
遅めのお花見が楽しめる場所があります。


しだれ桜です。
夜はライトアップされて、幽玄な風情が漂います。

一重の桜と

八重桜があります。


水仙も咲き誇っていました。






その他、白梅、紅梅、桃、ユキヤナギ、岩ツツジ、芝桜。
長野の春は、どばあ!っと、始まります。
そこかしこにとりどりの花が満開。
冬が厳しくて、グレイトーンなだけに、
春の訪れは一気です。
咲き乱れる花を見るに付け、春が急いで通り過ぎて行く印象を受けるのです。
『もう少し、出し惜しんでもいいんだよ?』
そう思うのですが、、、