Left Field【レフトフィールド】 | 古着屋 HUGE blog

Left Field【レフトフィールド】

今日は暑い!
のばしてのばしてしてきた
夏物セールも連休最終日で終了です。

今新たなセールを考え中でーす。

さて今日はDRIFTERに引き続き
誇りあるブランド、Left Field のご紹介です。

おはなしおはなし。



■LEFT FIELD
かつてのアメリカでは、自給自足で社会が成り立っていた。

独自性があり、職人気質に誇りを持った“Made in U.S.A”ほどすぐれた製品はないと、
誰もが信じて止まなかった。


しかし、年月が経つにつれ、
アメリカにはその誇りがなくなり、品質よりも海外での低賃金労働力に魅力を感じ、
利用する人々が増えていった。


その結果、アメリカで自らの製品に責任と誇りを持った職人を探すことは難しくなった。

しかし、“LEFT FIELD”では、全米中を探しまわり、
自らの製品に責任と誇りをもった職人達を見つけ出し、共同作業で製品を作り出している。

“MADE IN USA”に誇りを持ちつづけ、アメリカより、職人気質を世界中で届けています。

LEFT FIELDは、1998年ニューヨーク、ブルックリンを拠点に
デザイナーChristian MccannとLara Mccannが立ち上げたブランドです。


彼らの商品は、基本として
50-60年代のカレッジスタイルやスポーツウェアをテーマにした「Varsity sports」と、
ウォーカースタイルやアウトドアをテーマにした「Americana」
60-70年代のバイカースタイルやウエスタン、ネイティブア メリカンの文化より
インスピレーションを受けた「Outlaw」の構成になっており、
それらと共にアメリカの歴史や、文化、音楽、習慣などから得たシーズ ンテーマが加わります。



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うちにも入荷しています。
LEFT FIELDの半袖パーカー、サイズはMサイズ程です。


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《LeftField/レフトフィールド》製品は、ハンドソーイング、ハンドプリントならではの魅力を最大限引き出す為、独自の製品洗い加工が施されています。
そのため、1点1点微妙にサイズ感や風合が異なります。
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以下は、デザイナーChristian Mccann
のお話によるものです。
参考までにどうぞ。

■HISTORY

クリスマスの一週間前、フィラデルフィアのちっぽけなレコード屋を解雇された俺は人生の岐路に立った。
この店での小売の仕事はつまらなかったし、パスタばかりの生活にも飽き飽きしていた。
サウスフィラデルフィアの職業安定所には多くの失業者が押し寄せており、俺も彼らと共に3時間以上失業保険の受け取りを待っていた。
失業保険を受け取れるのは6ヶ月間と短く無駄にはできない。

ある日、俺は以前より考えていたスリフトで買ったヴィンテージを日本のディーラーへ売ることを始めた。
(インターネット網がまだなかった1986年のコンピュータを使って)6ヶ月後にはアパートはヴィンテージ古着で溢れていたが、誰一人取引先はいなかった。

最後の失業保険を受け取る前に生活費を稼ぐため洋服の小売店で働きはじめた。
そこは大きなチェーン店だったが、内容が貧相で俺がバイヤーだったらもっとのばせるのにと思った。
そして9ヶ月後にはバイヤーになっていた。

しかし、ここでの生活はまるで足が折れて射殺されるのを待っている馬のように過酷で先の見えない毎日だった。
ただ、良いこともあった。
今では「Left Field」の共同経営者である妻とここで出会い、1年後には2人でNYへ行くことを決めた。

そして俺たちは2ヶ月分の家賃だけを持ちフィラデルフィアを後にした。
移り住んだNY、ブルックリンでは確実と思った2つの仕事はうまくいかず、妻は家賃を払うためブティックで働き、俺は職業安定所へもどった。

その当時、俺にとって納得できる仕事や心底惚れこむような洋服、ヴィンテージ古着も無くなっていた。
だから高品質で希少価値のある布地を使い、俺自身が着たいようなコレクションをイチから作ることを決めた。

そのコレクションはうまくNYの若者たちに受け入れられ今回こそうまくいくと思えた。
万が一うまくいかなかったとしてもこの時、俺たちに失う物は何もなかった。

その当時のコレクションのラインナップは1950年代のスポーツウェアーのスタイルから始った。
50年代、学生たちが好んで着ていたスタジアムジャケットに使われていた高品質なフェルトとシェニールのアップリケを親の時代からあるような家族経営の工場に特注した。
フェルトの文字はオールドスタイルでかつてのブルックリンドジャースの帽子のようにストレートステッチを入れた。
そして見た目を着古した感じにするため手で何度も洗いフェルトを傷め、端がカールするようにした。

また、ブランドレーベルは綿100%の綾織りテープを使い、ブロンクスの古い工場でハンドプリントした物を使った。
そして、今もなおそれらの縫製、加工を俺たちはすべて手作業でやっている。

最後にヴィンテージ古着により近付けるため、すべての製品を出荷前に特別に調合した洗剤で洗い、わざとしわの入った状態で納品している。
この洗剤は生地を傷めず独特な肌触り、風合いを出すことができる。
そして、何より俺はこの洗剤の洗い上がりのにおいが気に入っている。

俺たちがコレクションのインスピレーションを受けているのはアメリカをタフにしている社会の少数派たちのスタイルだ