ヨダレカケです。
理学研究科のF先生から、季節の便りが届きました。今回は、なんとも不思議な「タンポポ虫」です。

Hirogの業務日誌―広島大学総合博物館

写真をご覧ください。???ですが、、、研究室の女子学生Kさん(4年生)が見つけたそうです。

先生曰く「実はこれ,タンポポではありません。タンポポに似ていますが,最近はキャンパス内に草刈りが必要なほど沢山咲いていて,黄色がとても綺麗なブタナという花です。タンポポの花は枝分かれしませんが,これは背丈も高く良く枝分かれして咲くところから見分けが付きます。
普通はタンポポ同様にまん丸の花をつけますが,写真のそれは長方形をしていますね。」

Hirogの業務日誌―広島大学総合博物館

「植物管理室のA先生にお伺いしましたら,生育環境が良いときに見られる生長点が線状に広がった帯化現象だそうです。ケイトウの花はこの帯化を固定して園芸品種にしたのではということでした。」

「この花の写真を撮った後,Kさんと帰り道すがらおそらく数千本のブタナからなる群落を見ましたが,他には見あたらないほど自然界に生えるブタナではとても珍しい現象でした。」

数万分の1の確率のものを見つけるとは、その観察眼に驚きです。また、面白いものを見つけたら是非、よろしくお願いします。ありがとうございました。