くまです。

博物館の取り組みについて、
特にキャンパスの自然環境の活用の面を中心に
書いてもらいたいという依頼をうけて、
広島大学の環境報告書2007に
小文を書きました。
報告書のPDFはこちらから

博物館が核となって、
学術的な裏付けを持ち、
豊かな学内の人材を活かして、
東広島キャンパスの活用を
目指すべきというのが趣旨となっています。

字数の関係で、少ししか触れなかったことがあります。
それは、ここの大学博物館の特長は、
いつでも常設展示がみれて、
博物館にスタッフが常駐しているということ。

大学の社会貢献といえば、
公開講演会がすぐに浮かびますが、
これは、大学側が決めた日程に
お客さんを合わせることになります。

常設展示は、お客さんの都合で、
きてもらえるという大きな強みがあります。
しかもそこにスタッフがいて、
博物館の展示のことだけでなく、
大学のことも気軽に話ができるということは、
地味ですが、着実に広大のことを理解してもらえます。

やや不便な場所にある広島大学にわざわざきているということは、
広島大学に興味関心をもって頂いていることだと思います。
中高生の大学見学など団体の場合は、
事務の方が丁寧に案内されていますが、
ふらっときた個人の集まりの方は、
これまで学内でどこにいってよいのか
迷っておられました。
あるいは、学生の親御さんも、
子供が通う大学に来ることが多いのですが、
どこに行けばよいのか悩んでおられるはずです。

これらの方々が博物館にきて、
大学の研究について知って頂き、
大学についていろいろ質問をされ、
理解を深めてもらうことは、
社会貢献の一つだと思います。

また、こちらの対応がよければ、その方は
広島大学に行って良かったという評価を
身近な方に伝えて頂けると思うのです。
そうやった口コミによる来館者は、
結構多いと感じています。

大学博物館は、
第一には学術的な面から
評価を受ける必要がありますが、
一方で、社会貢献という面からも
もっと見て頂きたいと感じています。