【予言】2017年に世界崩壊が始まる?「ゾロアスタ【中半】
●アメリカの場合
さて、アメリカを例にとると、独立宣言自体は1776年だが、それから独立戦争へと突入したため、実際に初代大統領が正式に就任し、連邦議会が発足したのが1789年。この年が真の国家成立時期だ。その72年後の1861年にきっかり南北に分裂し、南北戦争へと突入している。そして南北が再統一されて今日のアメリカが誕生したのが1865年。
●中国の場合
中国の場合だと、1840年のアヘン戦争から72年後、辛亥革命で清朝が滅亡。それから蒋介石による再統一まで20年以上もの「過渡期」を要したが、新体制が中途半端なまま日中戦争になり、結局は1949年の共産中国の成立を待たねばならなかった。
●ソ連の場合
ソ連の場合だと、始終がやや曖昧だ。成立時期は、1917年の十月革命から22年末の連邦結成までの間だろう。一方、終焉時期は、実質的な崩壊といえる1989年のベルリンの壁崩壊から91年末の連邦消滅までの間といえる。いずれにしても、ほぼ72年間だ。
■戦後体制は2017年に終焉して一挙に崩壊していく!?
このように、「あそび」と「過渡期」という概念で補完すれば、「ある安定した国家秩序が新たに確立されると、それは72年の間続き、その期間内に自己改革に成功すれば再び72年の命脈を得ることができるが、失敗すれば崩壊へと向かう」というゾロアスターの秘法は、どうやら単なる迷信ではないらしいのだ。言ったように、ミクロからマクロまで、宇宙の全存在にはリズムがある。だから、人間集団にも必ず何らかのサイクルが存在している。「それが72年だ」と、古代ペルシアの学者はなぜかピタリと見抜いたのだ。
とすると、ちょっと恐ろしくないだろうか。なぜなら、第二次大戦は史上空前の世界的戦争だったため、大半の国が戦後に新体制を築く形になった。それは日本だけでなく、米・欧も同じ。しかも、多くの民族が大戦後数年以内に独立し、新国家を建てた。
1945年の72年後といえば2017年。つまり、世界の多くの国家がこれから一斉に耐用年数を迎える時期に入ったのだ。果たして、日本や世界は“自己改革”に成功したといえるだろうか。していなければ、2018年から一斉に崩壊過程に突入していくだろう。
次の新たなシステムが確立されるまでの間、過渡期(混乱期)に入ると言い換えてもいい。そしてかつてそうであったように、それが恐慌や戦争になるかもしれない。
■オバマ大統領が酷い目に!? そしてアメリカの覇権が終焉する
最後に、アメリカに関するグローバの予言に触れておきたい。新聞記事では「第四十四代大統領はひどい目にあい、もはや二十一世紀はアメリカのものとはならない」で終わりだが、五島勉氏が入手した本多記者の取材テープには次の「未公開部分」があった。
「これは彼が、とても重大な事件に巻き込まれるという意味です。それは経済的な大事件で、アメリカはそのとき、経済上の大危機におそわれるのです。このため、アメリカはなんらかの意味で二つまたは南北に分裂するほどの痛手を受けます」(同書P56.57)
それで「21世紀はアメリカのものとはならない」というのである。しかも、中東情勢も何らかの形で絡んでくるという。いったい“経済上の大危機”とは何か?
第44代大統領といえば現オバマ氏だ。そして任期はあと数ヵ月。果たして……。